2015年9月7日月曜日

負けてもリベンジ。



ときどき、「でも私せんせーみたいに頭よくないしー」って言われることがある。

なんか、僕が勉強で全く苦労したことがないかのような言い方だけど、そんなわけない。







高1のとき、クラスに、Sさんというライバルがいた。

もう少し正確に言うと、こっちが勝手にライバルとして認識していただけなんだけど・・・。

向こうは、たぶん全然僕のことを気にしていなかったと思う。

もう、定期テストだろうが、模試だろうが、全然勝てない。

Sさんの家はお医者さんだったんだけど、

「きっと幼いころに脳みそを手術して、俺たちより頭の回転を良くしてもらったに違いない」とか、

ちょっとアホすぎることを友達と話したりもしていた(冗談とはいえ、今思えば、本当に申し訳ない・・・)。







テストのときはいつもと違う席に座ることになるよね。で、

たまたまSさんが隣の席になったときがあって、

その時は特に、1人で勝手にライバル心を燃やして頑張っていたのをなぜかふと思い出すことがある。

たしか数学のテストで、途中で同時にページをめくった瞬間があって、

「おー今まさにSさんと戦っているぞー」とか思いながら(しつこいけど、こっちだけ勝手に燃えている)、

頑張って数学を解きまくったあのときのことが、脳みそに強くインプットされているんだと思う。









それで、高1の間は全然勝てなかったSさんだけど、そのうち、高2あたりから、勝てるようになっていった。

なんか、ジワジワというより、急に、フワッと勉強が得意になっていったような感覚だった。

高2の途中からは、全く負けることがなくなった。

というか、そのころにはクラスもわかれて、すっかりSさんのことを忘れて(失礼すぎる)勉強していた気がするが、

いま思えば、Sさんがいなかったら、僕の高校3年間の勉強の中身は、もう少しグレードダウンしていたかもしれない。

Sさん、本当にありがとう。という感じ。






勉強は、続けていると、あるときフワッと上昇するときがあって、

「あれ、俺、イケてるぞ!」とか、「なんか私、この問題できてるわーーー」という瞬間が訪れる。

多分そのとき、脳みそのなかで大量のドーパミン(セロトニン?)というか、幸せを感じさせる物質が分泌されまくって、

そのうち「もっとできるようになりたいー」と頑張れるようになるんだと思う。

Sさんに初めて勝ったときも、脳みその中では、ドーパミン大放出という感じだっただろう。

でも、そこまでは長かった。あのとき、毎日コツコツ頑張ったっていう自信がある。

僕は、英語だって、中1の頃は「この世から無くなれ」と思うくらい嫌いだったのに、今や大好きになっている。

人は変われるんだなと思う。






人は、負けても、その後ちゃんとチャレンジして変身すれば、それでパーフェクトだなと思う。

そのことは、誰にでも当てはまるんじゃないかな。

いま負けても、次に勝てるようにリベンジすれば大丈夫だ。大丈夫。よし。