2023年1月28日土曜日

関係詞の話・いよいよ2月


普段の授業ではあまり多く文法用語を使わないんだけど、

「このthatは関係代名詞?同格?」は、めちゃくちゃ頻繁に聞くようにしている。

「関係代名詞って、そんなに大切なの」と思うかもしれないけど、文の意味を把握するうえで重要性はけっこう高い。



たとえば、この2つの文。

A) This is the singer that Tom loves.

B) This is the singer that loves Tom.

前提として、どちらも関係代名詞。なんだけど、これを目に見えた単語だけくっつけて大雑把に読んでしまうと、「トム」愛しているんだか、それとも「トム」愛しているんだか、ゴチャゴチャしてしまう(そうしてストーリーの辻褄が合わなくなっていく)。


ここでのポイントは、関係代名詞は基本的に、後ろに名詞の穴が開いているということ。


Aの文だとTom lovesの後ろに穴が開いている。

A) This is the singer that Tom loves [].

このおかげで、Tom loves [the singer]という関係なんだな、ということが分かる。つまり「トムが愛している歌手」。


Bなら、主語のところに穴が開いている(あるいは、the singerがthatという語に変身して、主語のところに座っている)。

B) This is the singer that [] loves Tom.

要は[the singer] loves Tomという関係だから、この場合は「トムのことを愛している歌手」になる。




こうやって、「関係代名詞は基本的に、後ろに名詞の穴が開いている」ということが分かると、他の文もどんどん分かってくる。

C) He is the man that Tom was talking about [].

これも関係代名詞。aboutの後ろに穴が開いているので、

Tom was talking about [the man]という関係だと伝えてくれている。

これを日本語に直すと、aboutの感じが抜けてしまって「彼が、トムが話していた男性です」となるけど、これだと「トムがその男性について話していた」のか、「トムがその男性話していた」のか、曖昧になってしまう(→もちろんこの場合はaboutなので前者。後者なら、aboutじゃなくwithなどが使われているはず)。


実際に勉強していくと、このあと関係代名詞に加えて関係副詞(whereとか)まで登場して、頭が混乱してしまいがち。だけど、関係代名詞は「名詞の穴が開いている」と分かれば、次の2文のうちどちらが正しいかも分かってくる。

D-1) Do you know the island that Cindy likes? 

D-2) Do you know the island where Cindy likes?

関係詞が苦手だと「islandは場所だから、whereを入れちゃえ」と即決したくなるけど、よく考えてみると、likeは "I like ice cream." のように、後ろに名詞が来る。そこでD-1のように書けば、Cindy likes [the island] という関係を作れて、こちらが正解ということになる。「islandは場所だ→だからwhereだ」ではなくて、あくまでその後ろの文に穴が開いていて、そこには名詞が入るはずだから… というように、元の文というか、元々はどういう関係なのかを考えられると、関係詞は格段にできるようになっていく。


英文法は「比較」とか「関係詞」とか「仮定法」とか、色んな個性ある章があって面白いんだけど、「比較」は暗記しないといけない量がけっこう多くて大変なイメージ。一方で、「関係詞」は、最初に上のように理解さえできれば、あとはそれを派生させていけば良くて、パズルのような楽しさがある。関係詞を勉強するときは、この "楽しさ" を感じてもらえたら最高だ。


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共通テストも終了。いよいよ私立大学の入試が本格化して、2月末には国公立大学の前期試験だ。


共通テスト前には、1年生の子も「先輩たちに」とキットカット等のチョコを買ってきてくれた。(わざわざ授業前にコンビニまで走って!ありがとう!)



こちらは、推薦入試で既に合格が決まっている3年生の子が、みんなにお菓子をもってきてくれた(んだけど、箱を開けたら中身が飛び出してしまって、慌てて箱に詰め直してくれているところの)写真。忙しい中ありがとう!




この他にも、保護者の皆さん、そして卒業生の子たちからも、たくさんの差し入れをいただいています。受験生メンバーだけでなく、1・2年生のみんなとも美味しくいただいています。ありがとうございます!











2023年1月9日月曜日

YEAR 2023


◆1年生クラスに入塾を考えている方へお知らせ

今年度は三国丘高校の方が泉陽高校よりも英文法の進度が早いので、
基本的に英文法の授業は三国丘高校のスピードに合わせて授業をしています。

『仮定法』までは終了していて、現在『話法』をやっていますが、
三国丘高校が『否定』の章に入るため、こちらの授業も次から『否定』を扱っていきます。

(授業体験をご希望の方は、LINE等でご連絡ください😃)



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2023年になった。年末年始 ずーっと受験生と一緒なので、「新年になった!」という感慨よりも、「共通テストまであと〇日」というカウントダウン感が強い。


「今年は雪は降るのかな…」とか「気温はどうだろう…」とか、ソワソワしてくる。(ちなみに今年の大阪は雨の予報で、気温は上昇しそう(だけど実際のところは当日にならないと分からないので注意!) 毎年伝えるようにしているけど、部屋のなかはポカポカすぎることもあるので、体温調節できるようにしておくと良い。)ここまで来たら一喜一憂しても仕方ないから、100喜0憂ぐらいの前向きな気持ちで頑張ってほしい。


そして、年明けは成人式のシーズンでもある。今日は、スーツ・振袖を来た子たちが町中を楽しそうに歩いている。成人式の日が来る直前に 高校での同窓会も開かれるので、超英塾の卒業生の子たちも写真を送ってきてくれた。("いらすとや"のイラストで加工したら怪しげな集合写真みたいになってしまったけど…。)






みんな大人らしくなっていて、こういう写真を送ってくれるだけで幸せな気持ちになる。受験シーズンだから教室に大勢で遊びにくるのは遠慮してくれているけど、早くコロナ禍も収束して久々に卒業生メンバーで同窓会もやりたい。

大学生になると、「あー今日の講義 行くの面倒くさー」とか思う日もあって(自分もそうだったから物凄く分かる)、そうして受験生だったときのことをつい忘れてしまいがち。だけど、その頃の自分から今の自分を見れば、「もう大学生になっていて、受験の大変さからも解放されていて、同窓会で友達と楽しく話せて(20歳を過ぎればお酒も飲めて)、夏休みも高校の倍ぐらいあって…」と、とてもキラキラした姿に映るんじゃないかと思う。実際、受験生の子にこういう写真を見せると、「ええなー」「早くそうなりたい」という話になったりする。大学生のうちにしかできないことは様々あると思うので、たくさんのことを味わってほしい。




そして、保護者のみなさん&卒業生の子たちからも、たくさんの差し入れをいただいています。みんなとても喜んでいます。いつもお心配り有難いです!

    ↑教室のみんなからの根強い人気を誇る、
みそ汁・スープ シリーズ。