ラベル 大阪府公立高校入試の「英語改革」 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2026年4月29日水曜日

笑いあり感動ありの一冊

 

近年、基本的に本は全てスマホで読むようになった。

特に英語の本を読むときは、単語を選択するだけで意味もすぐに調べられるので、めちゃくちゃ便利だ。

いちいち辞書で調べながらハリポタを読んでいたのが、もう大昔のことのように感じる。




最近読み終わったのはこの本。

Sorry I'm Late, I Didn't Want to Come: One Introvert's Year of Saying Yes


なによりタイトルが素晴らしくて、ほれぼれする。

「ごめん遅れちゃった、来たくなかったんだ」って…笑うしかないよね。ずるい。



"introvert" は向的な人という意味で、その逆に向的・社交的な人は "extrovert"というんだけど、

introvertな筆者が、1年間、その殻を破って色んなことに挑戦する体験記。




駅で知らない人に話しかけたり、即興劇のセミナーに参加してみたり、

大勢の観客の前でstand-up comedyを披露したり(日本だと、ピンのお笑い芸人がマイクだけで喋ってお客さんを笑わせるのを想像するといい)。

どれも introvert からすれば物凄くハードルの高いことなんだけど、それをせずに後悔するなんて嫌だという思いでどんどん新境地へと飛び込んでいく筆者の姿に感化される。

笑いあり(文章が読みやすい&上手い)、感動あり、そして「もしかして自分だってやれるかも」と勇気まで与えてくれる。




実際Jeffも、この本を読んでから、

なんばで外国人観光客の人にコンビニで話しかけてみたりと、人とコミュニケーションをとる心理的障壁が低くなった気がする。

こんなに面白い本なのに、なぜか日本語版が出版されていない。日本でもたくさんの人に読んでほしいから、翻訳中だと良いんだけど…。

英語に自信のある人は、ひとまずサンプル版で読んでみると良いかも。


   


もちろん英語の勉強にもなる。

たとえば「社交的な」という意味の gregarious という単語が出てくる。

これだけだと「へー」で終わるんだけど、なにしろ覚えにくいよねこの単語。グレギャリアスって…

で、今度はAIに手伝ってもらって語源を調べてみると、この gregarious はラテン語の grex (群れ) に由来しているらしい(gregariousには『社交的な』だけでなく『群居性の』という意味もある)。

で、こういう時は、同じ語源の関連語をチェックしておくと、既に知っている単語のイメージと絡めて覚えやすくなる。今回は

aggregate  総計(の)

congregate 集まる

…といった単語が関連語。『群れ』のイメージに合うね。どちらも高校生には難易度が高いけど、

segragate 隔離する

なら知っている高校生もいるだろう(『群れ』から『引き離す』→『隔離する』)。





まあ、Jeffは仕事柄、こんなことばっかり調べながら読むから、本の進みが遅くなりがちなんだけど・・・(逆に、ハリポタのような物語の作品を読む時は、分からない英語が多少あっても、気にせずバンバン読み進めた方が楽しめると思う)。




2023年10月4日水曜日

高校入試 "英語C問題" トレーニング ページ

 

前回の記事で、高校入試 (英語C問題) にトライする中学3年生向けの練習問題を公開したけど、

毎回こちらのウェブサイトで掲載すると 普段の記事と混ざってしまいそうなので、

実験的に、note で別ページを作りました。



こういう問題を作るのはめちゃくちゃ好きなので、

新しい問題を作ってそちらに載せておきました。

(ライティング問題も追加しました)



興味ある人、英語の勉強をしたい中学3年生は良ければどうぞ :)


note「超英塾」ページ 



2023年10月1日日曜日

【特別編】"英語C問題" に挑戦する中学3年生向け 実力チェック問題


3題用意しました。解説は、下の方にまとめて載せています。

高校生も、高校入試の頃を思い出してトライ!(高校生は目標 1問10秒!)

英語が得意な保護者の方も、良かったら挑戦してみてください。



1   I was (   ) in France. 

ア surprised that the novel was to learn popular
イ surprised to learn that the novel was popular
ウ surprised the novel that was popular to learn
エ popular to learn that was surprised the novel 


2   The museum (   ) I got very tired. 

ア was that I visited so crowded
イ was crowded so I visited that
ウ that was so crowded I visited
エ I visited was so crowded that 


3   The museum (   ) another one in the same area. 

ア was so crowded that I decided to visit
イ was decided to visit so crowded that I
ウ that was so crowded I decided to visit
エ I decided to visit was so crowded that


↓答えはこの下↓



2023年7月8日土曜日

大阪府の高校入試(C問題リスニングPart C) ~音声合成を使ってリスニング問題を作ってみる~


今や、入力した文字列を自然に読み上げてくれる、音声合成の技術がかなり発達している。

…ってことは、リスニングの練習問題とかも、簡単に作れるのでは??




というわけで、昨日は(厳密に言うと、楽しすぎて気づいたら24時を過ぎてたけど…)、空き時間に、リスニング問題のサンプルを作ってみた。

大阪府の高校入試のC問題で、「会話を聞いた上で内容を6分で英語でまとめる」という、鬼のような "Part C" 問題があって、それにトライしてみた。



昔もC問題でリスニング教材を作ったことがあるんだけど、そのときはネイティブスピーカー2人に来てもらって、教室で雑音が入らないように神経を研ぎ澄ませながら録音して、あとで編集して…

と、半端じゃない苦労だった。しかも、台本にミスがあっても簡単には録音し直せない。

ところが、音声合成の技術があれば、これらが一発でクリアできてしまう。夢のような時代だ。



もちろん、注意して聞けば「ああ本物の人間が話しているわけじゃないな」と分かってしまうだろうけど、それにしたって、こういう技術を使って問題をたくさん用意しておけば、「たくさん練習量を確保したい!」という子にとっては十分に役立つんじゃないかと思う。



1日で空いた時間に作った問題なので不備があるかもだけど、ともかく「機械音声でも、リスニングの練習問題としてなかなか成立するじゃないか!」というのを感じてもらえると嬉しい。


↓雰囲気だけでも味わってみてください。


(興味のある人用に、解答例も下の方に載せておきます。)





===解答例===

     First, students can improve their English skills. They will use a lot of new words, and they can get help from English teachers. 

     Second, their public speaking skills will improve if they practice a lot. Being able to speak well in front of people is useful for their future, too. 

     Third, they can make friends with students from other schools. By playing games together, they can talk with other people more easily. This will also be a good chance to be better at communication. 

(84 words) 


要素1 
◆メイン「英語力の向上」 
◇サブ「新しい言葉を使う/使えるようになる」 
◇サブ「英語教師が助けてくれる」 

要素2 
◆メイン「人前で話す能力の向上」 
◇サブ「練習することで」 「練習する機会になる」
◇サブ「将来/大人になったときに 役立つ」

要素3 
◆メイン「新しい友達ができる」 
◇サブ「ゲーム→話すのがより容易に」 
◇サブ「コミュニケーション能力の向上」


2016年8月26日金曜日

2017年度の大阪府立高校入試について (英語)

 



教育委員会のウェブサイトが更新されて、

次の高校入試についての新しい情報がバンバン紹介されている。





次の入試から、国・数・英は難易度が3つに分かれるわけだけど、

英語で『C問題』という一番難しい試験問題を選ぶ学校も、既に公表されている。

三国丘高校・泉陽高校は、どちらもその『C問題』を選択だ。





超英塾でも前に、この「C問題」用のリスニング問題集を作ったけど、

本番も、本当にこんな難しい問題が出るのかな・・・と思うぐらいハイレベルだ。



↑ これ。




それに、次の入試から、「換算」得点の制度もスタートする。

英検2級で、英語の点数を80%保証。

準1級で、100%保証だ。

まあ、英検で準1級(=大学中級レベル)が取れるんだったら、

本番の入試でも100%に近い得点がとれるとは思うけど・・・、

それでも、「4技能型」英語の外部テストを、高校入試で活用するっていう取り組みはすごい。

どれぐらいの人数の子たちが、この制度を使ったのか、入試の後にはぜひ公表してほしいなーと思う。








大学入試の方でも、この換算方式はどんどん広がっている。

おそらく、近いうちに大学入試の英語のスタンダードになるんじゃないかなと思う。

まだまだ関東の大学の方が多いけど、

関西でも、たとえば立命館大学では、

英検準1級をもっていれば、センター試験の英語を満点に換算してくれる。

(こう考えると、やっぱり大阪の高校入試の『準1級』っていうのは基準が高すぎるかもね・・・。)

超英塾でも、英検は、学んだことを実践で活かせるチャンスなので、どんどん生徒のみんなが挑んでくれている。

英検2級とか準1級あたりをクリアしたら、TEAP(ティープ)とか、

GTEC CBT(ジーテックCBT)、それにTOEFL(トフル/トーフル)まで、

他の4技能型の英語試験にもどんどん手を伸ばしてほしいなーと思ってオススメしているんだけど、

1人1人、超えるべき課題もレベルも違うので、自分に合ったペースで頑張れるようにサポートしていきたい。





2学期がスタートして、三国丘・泉陽、どちらのみんなも忙しそうだけど、また頑張っていこう。よし。



2015年5月26日火曜日

「新しい仲間!」+「リスニング冊子できました」



今日で、三国丘も泉陽も定期テストが終了だ。

みんな、お疲れさま。

次は、文化祭&体育祭 が待っている。

イベントの時は思い切り吹っ切れて、楽しんでほしいなーと思う。

(もちろん英語も頑張りつつ、だけど・・・。)




↑これは去年、泉陽の体育祭に行ったときの写真。
 「カラマヨ丼」ってやつが美味しいらしいけど、
体育祭のときは人が激烈に多いから、今年も食べられないかもしれない・・・。









そして、昨日から、高1クラスに新しい仲間が加わってくれた。

まだテスト最終日も残っていたのに、昨日の段階で見学に来てくれて、本当に感謝だ。

すごく嬉しい。 早速、新しい教材も準備済みだ。

どんどん新しい知識を吸収していってほしいな。







それと、新しい公立高校入試(今の中2~)の、

リスニング実戦予想問題の冊子の案内を書いてみました。

とりあえず手元に数十部だけあるので、

先着順でお分けしたいと思います。

本屋で売ってるような、キレイな装丁は期待しないでくださいねー。

そのかわり、現状では、唯一の入手可能な類似問題集のはずです。

興味のある方は、こちらの紹介ページ でどうぞ。





2015年4月19日日曜日

「大阪府公立高校入試の英語改革」 の、リスニングの練習問題を1つサンプルで公開します。



(超英塾は高校生向けの塾ですが、今日は「高校受験生」向けの記事です。)







以前から紹介してい、今の中2のみんなの入試からスタートする

大阪府立高校の新しい英語テストですが、

そのリスニング問題(一番最後の、長いリスニング問題)のサンプルが1つできました!

試しに、聴いていただけます。







もう、和訳を準備したり、録音したデータを調整したりするだけでヘロヘロ・・・

スクリプトも、収録も全て終わっているとはいえ、

こんな作業をあと9問分も繰り返せるんだろうか・・・という感じです。

参考書を書いている先生のみなさんとか、

出版するまでにどれだけの手間をかけているのだろう・・・と思うと、

本当に気が遠くなります。 





(↑スクリプトは、複数のネイティブによる英語チェックを経ました。)








とはいえ、こういう作業は嫌いではないので、チョコチョコ進めていこうと思います。

1つだけ先に告白しますが、専用のスタジオとかで収録したわけではないので、

音質はあんまりよくありません。(ヘッドホン「非」推奨です!)

ただし、類似の練習問題が今のところ存在しないと思いますので、

心強いトレーニング教材になってくれることは確かなはずです。

(もし他に類似問題を作っている出版社などがあればぜひ教えてください。)






名づけて、「ロング・リスニング」問題、通称LLです。

勝手に命名しました。(笑)

あくまで、教育委員会が発表したサンプル問題を元につくっています。





あと9問分、素材はできあがっているので、

全て仕上がったら、冊子にして、実験的に部数限定で販売しようと思います。

そのときはまたお知らせしますので、お楽しみに!です。










1日1問ずつ完成させていこうかな・・・そうしたら、10日後には完成しているはず・・。






(5/27追記)
実戦問題集、完成しました。
興味のある方は こちらの紹介ページ もご覧ください。











※ちなみに、教育委員会が発表している問題サンプルは、

このページ に行って、下の「音声サンプル」というリンクをクリックして、

音声の12:30あたり~がこのロング・リスニング(LL)問題です。






2015年2月14日土曜日

大阪の英語入試は、教科書の英単語だけでは足りなくなる??


(5/27追記)
新傾向のリスニング問題に対応した、実戦問題集を作ってみました。
興味のある方は こちらの紹介ページ もご覧ください。

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今回の(=現中1のみんな以降が受ける)大阪府公立高校入試の英語改革では、

テストで使用される英単語についても改革される。

教育委員会の発表によると、




===引用===

4.予め単語集を配布

中学校で使用されている検定教科書にて使用されている単語を中心に、
府教委が編纂した単語集を予め市町村教育委員会に配布します。
これにより、中学生のより効果的な英語の学習を期待しています。

===引用終わり===




とる。

これは、言い換えると、「教科書に載っていなくても、

教育委員会が配布したリストに載っている英単語だったら、ちゃんとマスターして

入試を受けにきてね」というメッセージととることができる。



では、具体的にどんな単語が並んでいるのか??






まず、全体の単語数は1299語。

このなかには、 a とか the とか buy などの基本的な単語や、

America や Canada、さらに U.K. などの固有名詞も含まれている。


この単語数自体は、一般的な中学生の教科書に掲載されている単語数とさして違いはなく、

とんでもない数の単語力(ボキャブラリー)を求められているわけではないと判断していいと思う。







ただし、中には「この単語は、普通は教科書には出てこないんじゃないかな」という単語もあるので、少し紹介してみよう。





たとえば、


【complete】

これは動詞で「完成させる」、形容詞で「完全な」という意味。

これも、中学生が使っているイメージはあまりないよね。

手元にある中では、New Crownの2・3年生版で、

「完全に」という副詞completelyが出てくるのみ。





他にも、問題文の指示がすべて英語になることに対応した単語と思われるものも登場する。

たとえば、

【expression】

これは「表現」や「表情」といった意味だけど

教科書ではNew Horizonに「表現する・表す」でexpressが出てくるぐらい。

これは、教育委員会が発表しているサンプル問題には登場しないものの、

「次の表現(expression)のうち、空欄に埋めるのが適切なのはどれか」といった問題で使われる可能性がありそうだ。(※もちろん実際には問題文は全て英語)




他に、

【underline】

これはサンプル問題でも登場する。

underlined words、これで「下線がひかれた言葉」。

問題文に「下線部」という表現はよく使われるので、単語帳に入れられている。





【section】

まあ、そのまんま、セクションってことなんだけど、

こういう表現も、テストっぽいよね。

TOEFLでも、たとえば

This section measures your ability to understand conversations and lectures in English.
(このセクションは、英語での会話や講義を理解する能力をはかります。)

のように毎回使われる表現。




(※この前まで「brave」という単語も紹介していましたが、これは教科書の「Sunshine」等に出ていたので削除しました。)






・・・と、挙げればキリがないけど、

結局、教科書の単語だけで満足していると、万が一、痛い目に遭う可能性があるということには注意が必要だろう。

一般に、公立高校の入試問題を作成する先生たちは、

教科書に載っている単語かどうかは精査し、

もし載っていなければ注を付すという配慮をしてくれるものだと思う。

しかし、今回はあらかじめ教育委員会が単語帳を配布するため、

「事前に必要な単語は通知しているのだから、出題しても文句は言わないでね」という

スタンスで問題が作られる可能性は十分にあるという前提で臨むべきだろう。







とはいえ、極端に難しい単語は登場していないので、

基本の英単語は教科書でマスターして、そのうえで、

追加で知らない単語がないかどうかを難しい問題演習したり、

この教育委員会の単語帳をチェックしていったりすれば大丈夫かな。

そのためにも、できるだけ中学で習う文法・単語は早めにマスターすることが大切だ。









2014年11月28日金曜日

教育委員会のウェブサイトが更新されている。


(5/27追記)
新傾向のリスニング問題に対応した、実戦問題集を作ってみました。
興味のある方は こちらの紹介ページ もご覧ください。

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大阪府の、教育委員会のウェブサイトが更新されている。



「大阪府立高等学校の英語学力検査問題改革について」

というページは生き残っている。



もしかして「やっぱりこの問題だと難しすぎるから無しにします」とか宣言される可能性もゼロではないと思っていた(笑)ので、よかった。

というわけで、平成29年度入試【いまの中1】からは、国数英の3教科は、

学校別に入試問題が3パターンに分かれることになる。









ほかにも、




★大阪府は全国で唯一、「相対評価」で内申点をつけていたのが、

平成28年度入試【いまの中2】からは「絶対評価」に切り替わる。





★今までは中3の内申点だけが入試で使われていたのが、

中2・中1の成績も使われるようになる。

◆H28 年度選抜【いまの中2】
 第 3 学年の評定のみ活用
◆H29 年度選抜【いまの中1】
 第 3 学年・第 2 学年の評定を活用 ≪3 年:2 年 = 3:1≫
◆H30 年度選抜以降【いまの小6以下】
 全学年の評定を活用 ≪3年:2年:1年 = 3:1:1≫






・・・など、システムが激変する。

大阪は特にシステムの変化が激しいので、

生徒のみんなだけじゃなくて、保護者のみなさん含めて、

ついていくのがかなり大変だろうなあと思う。

たとえば、いま中1の子が、

来年、この新しいシステムを知らないで

「まあまだ中2だし、学校のテストはそこそこでいっか~」とか言ってたら、

入試で痛い目に遭うことになる。








この前も、たまたま小6のお子さんがいる保護者の方と話していたら、

「まあこの子は勉強あんまり好きじゃないから、来年はのんびりさせようと思って・・・」

話していた。

「えっ、でも、いま小6ってことは、

 高校入試のとき、中1の成績も入試で使われますよ!」って伝えたら、

かなりびっくりしていた。

そりゃ、ふつう知らんよね・・・。












で。

もちろん僕が特に興味があるのは、

今の中1の子たちから始まる、新しい英語入試だ。

今までは「11月になったら最終決定します」みたいなことが教育委員会のウェブサイトに書かれていたんだけど、

その文字も消えているから、もうこの新型の英語入試でGOするということは決定だと思っていいだろう。




新しい入試では、

伝統的なリーディング(読み)問題よりも、

リスニング(聞き)・ライティング(書き)の比重が大幅に高くなる。

将来的には、最難校ではスピーキングのテストも加えてくるんじゃないかと思うけど、

それまでは、まずは

★従来のように、塾や学校で【リーディング】のスキルを倍速ぐらいで鍛えつつ、

★プラスして【リスニング】・【ライティング】のスキルを高めていく

ことが第一になるだろう。









➡次の関連記事

大阪の英語入試は、教科書の英単語だけでは足りなくなる??


2014年11月13日木曜日

大阪府公立高校入試の英語改革 【その3】 ~リスニング問題(どれぐらい長くなる?)~


(5/27追記)
新傾向のリスニング問題に対応した、実戦問題集を作ってみました。
興味のある方は こちらの紹介ページ もご覧ください。

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前回のリスニング問題の分析に続いて、

今度は違う角度から、

2017年度入試から始まる、大阪府の新しい英語リスニング問題を眺めてみよう。





前回は「英検」と比較したけど、

今回はもっと直球で、過去の入試問題と比較してみる。






見にくかったら、画像をクリックして拡大してください。





紺色2本が、昨年度の前期&後期のリスニング問題。

オレンジ色が、2017年度から始まる英語入試のサンプル問題。

どちらも、単純に放送文の語数をカウントしたものだ。

(※質問文の語数は含まず。)








過去問を見てみると、ここ数年、ほとんど語数に変化はないことが分かる。

今回僕は改めてスクリプト(放送される文章)にも全て目を通したけど、

内容も、そんなに変化はない。

もう「型」が出来上がっていて、それを毎年少しずつ変形させているという感じだ。







それに対して、新しい英語入試の語数は、明らかに群を抜いている。

今までの約3倍の語数だから、やはり今までとは「異次元の試験」と考えなければならないと思う。











・・・ただ、新しい問題に詳しい人だったら、

「これって、2人のディスカッション(討論)を聞いて、その中身を英語で答えるっていう、

あの最後の問題の語数が半端ないからなんじゃないの?」

と思う人もいるだろう。






どういうことかというと・・・。

教育委員会が発表しているサンプル問題では、リスニングは

パートA~Cの3つに分かれている。

・パートAは、従来とあまり変わらない、会話文を聞く問題(6問)、

・パートBは、長めのスピーチを聞いて答える問題(スピーチ1つに対して、問題が2問)、

・そしてパートCが、ディスカッションを聞いて、内容を数十語の英語で答える問題。



そして、このパートCが凄まじいという話を前に書いたので、

このパートCの語数がすごすぎるだけなんじゃないの、と思われても仕方ない。









そこで、このグラフ。





サンプル問題の中身を、左からパートA、B、Cの順番に分割してみた。

こうしてみると、たしかにパートC(オレンジ色)の語数だけ、群を抜いている。

というか、このたった1問で、全体の50%を超えているというモンスター級の問題だ。(笑)





ただし、このオレンジ色を、仮に差し引いたとしても、それでも語数は過去問よりも多い。

パートBにしても、1つの文章だけで199語もある。

ここ数年の過去問で、1つの問題だけの語数は最長でも130語程度だったのと比べると、

ラスボスのパートCが最強なのは当然としても、

中ボス(?)のパートBも、かなりの強敵と思っておかないといけない。

ただし、前の記事で紹介したように、問題の難易度自体が激烈に難しいというわけではないので、

どちらかというと長めのリスニングに慣れる練習が必要という感じだ。








ちなみに、サンプル問題では、

パートAの会話文でも1問で88語の長さの問題もあり、

これは今までの入試であれば最終問題に配置されてもおかしくない語数だ。









つまり、過去問と語数の面から比較してみても、

新しい入試問題のリスニングは遥か上を行くレベルだということになる。

これも、明らかに将来のTOEFLにつなげる意図があるように思う(これについてはまた別の機会で書きたい)。






➡次の関連記事

教育委員会のウェブサイトが更新されている。






2014年10月31日金曜日

大阪府公立高校入試の英語改革 【その2】 ~リスニング問題~


(5/27追記)
新傾向のリスニング問題に対応した、実戦問題集を作ってみました。
興味のある方は こちらの紹介ページ もご覧ください。

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前に紹介した、

「 大阪府公立高校入試の、英語問題の改革について。 」

という記事が好評だったので、もう少しこの新しい問題について紹介してみようと思う。








今回は、リスニング問題についてだ。

リスニング問題は、分析のやり方がいくつかあるんだけど、

ここでは「単語数」と「スピード」に注目してみよう。



教育委員会は、サンプルの音声まで提供してくれているので、

本番の読み上げスピードの目安まで考えることができる(太っ腹!だ)。




で、それぞれの問題の「単語数」と、「秒数」をまとめたのが次の表だ。





WPMっていうのは、「Word Per Minute」、つまり1秒間に処理する英語の単語数のこと。

普通はReadingの練習で使う概念だけど、リスニングにも当てはめられる。

これを使えば、どんな問題でも、リスニングが読み上げられる「分速」が求められるという感じだ。







で、上の表なんだけど、まず目につくのは、やはりPart-Cの単語数と秒数。

571語。これを耳だけで聞きとらないといけない。しかもう放送時間が207秒、つまり約3分半だ。




これがどれぐらいすごいかっていうと...、




英検「1級」で、一番ラストに流れる長いリスニング問題と比較してみよう。



英検1級で、

単語数「482」語、秒数「210」秒。


一方、「英語改革」のサンプル問題では、

単語数「571」語、秒数「207」秒。





えっ・・・   

サンプル問題は、

英検1級と比べて 単語数が多い上に、

読み上げる秒数は英検1級より短い・・・。










すごすぎる。

もちろん、あくまでサンプルの問題だし、英検だって回によって数字は異なる。

それにしても、(問題で使われる単語の難しさとかは当然違うにしても、)

凄まじい破壊力をもった問題だ。

しかも、答え方は4択問題じゃなくて、「5分間で記述」だし・・・。

このPart-Cは、とにかく練習しまくらないといけないだろう。





もう一度、同じ表。






このPart-Bの199語というのも十分に長い。

ただし、

Part-Aに関しては、少なくとも語数・秒数という意味では、そこまで難問ではない。

ので、そこは安心していいと思う。

(問題の作り方は、今までとちょっと異なる。これは別の機会にご紹介します。)








それで、比較のために、英検3級・準2級・2級も、少しまとめてみた。













こうしてみると、WPM、つまり読み上げるスピードに関しては、

英検は別にどの級でもそんなに大差ないことが分かる。

概して、英検のリスニングのスピードは、WPMでいえば130~150程度。

「標準~ややゆっくり」と言っていいと思う。




これに対して、「英語改革」のサンプル問題のWPMは、平均して177。

「やや速め」という感じだ。

試験用の吹き込みというよりも、

ナチュラルなスピードを聞き取れるようになってほしいということなのかもしれない。

(※ここでいう「平均」は、単純に各問題のWPMの平均値をとったものです。
ちなみに、サンプル問題の「全単語数」と「全秒数」を使って平均WPMを出すと、
WPMは165になります。177よりけっこう小さい数字になる(が、それでも英検よりは速い)という感じです。
英検に関しては、どちらの算出方法でも、たいして平均の数値に違いはありませんでした。)








ところで、この英語改革の問題が、

TOEFLへの橋渡し的な役割も担っているという見方を前の記事で紹介したけど、

そのTOEFLでは、リスニングの語数はだいたい500~900の間、WPMは150~200の間、という感じだ。

(問題によってかなり異なる。放送時間は大体3~6分弱、ぐらいの間。)

だから、TOEFL予備軍(?)として期待されることになる、この問題の受験生は、

上で紹介したPart-Cの「571語」のリスニングを聴きとおすぐらいの

タフさが高校入試の時点から求められる、ということなのだろう。






➡次の関連記事

大阪府公立高校入試の英語改革 【その3】 ~リスニング問題(どれぐらい長くなる?)~









2014年9月27日土曜日

大阪府公立高校入試の、英語問題の改革について。


(5/27追記)
新傾向のリスニング問題に対応した、実戦問題集を作ってみました。
興味のある方は こちらの紹介ページ もご覧ください。

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すごく真面目なタイトルにしてしまった・・・が、

とにかく、大阪府が、高校入試の英語問題に大改革を起こそうとしている。

サンプル問題を見たけど、これは凄まじかった。

「TOEFLへの橋渡し」という感じの、かなり気合いの入った問題になっている。

・・・と、それを見てみる前に、まずニュースを確認しておこう。



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大阪府教委「難易度別入試」導入へ 国数英を3段階で   
国際社会で通用する「使える英語」の習得を目指している大阪府教委が平成29年度の府立高入試で予定している英語入試改革に合わせ、英語、国語、数学の主要3教科で難易度別に3種類に分けた入試問題を導入する方針であることが26日、分かった。 
・・・・・・ 
この日の記者会見で中原徹教育長が明らかにした。 府教委は、受験生に英語力の習得への意識を高めてもらうことを目的に、現在の中1が受験する29年度の英語入試から国際関係学科がある高校などで、設問が全て英語の問題を採用する方針だ。ただ、問題が難化すれば全ての生徒に対応できないとして、難易度を3段階に分けた入試問題を用意。国語と数学も同様に3レベルの問題をそろえ、学校が選べるようにする。 
 ・・・・・・
英語ではリスニングの配点割合を現在の5分の1程度から3分の1程度に高め、ライティングと合わせて総得点の半分を超えるように変更。「読む・書く・聞く」の3技能がほぼ均等になるようにした。 また、英検やTOEFL(トーフル)などの外部検定の入試への反映方法も示された。英検では準1級、TOEFLでは60点を取得していれば入試で満点に換算される。中原教育長は「入試が変わらなければ学校が変わらない。入試は生徒に一番分かりやすいメッセージだ」としている。 
(ソース: msn産経ニュースwest  ※下線部は引用者による)
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というわけで、まず大前提として、全ての公立高校がこの難しい問題を採用するわけではない。

とはいえ、少なくとも三国丘なんかはSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されているから、

2017年度の入試からは、この最難関の問題を使って入試が行われることになると思う。













「設問が全て英語」というだけで話題性もありそうだけど、

まあ、設問が英語というのは見た目がすごそうになるだけで、慣れれば大したことはないので、

注目すべきは、問題の中身がどう変わるか、だろう。

その詳細は、 大阪府立高等学校の英語学力検査問題改革について というこのページに詳しく書いてある。






まず驚くのが、

「聞く・書く」力をより試す問題に(50%以上を占める)

という項目。

今までの入試って、「読み」がメイン、「聞く」「書く」がまあオマケ程度に少しついてくる、

という感じだったよね。これ、別に高校入試だけじゃなくて、大学入試も同じだ。

でも、大阪府はこれをガラリと変えてきた。

なんと、「聞く」が33%、「書く」が20% もある。

(※追記※
実際のサンプル問題と配点を見たら、ちょっと発表されてるこの数字は誤解を招く表現かも? という疑問があるので、教育委員会さんに確認しました。

「指摘を受けて、それをもとにまたディスカッションする」とのご回答だったので、もしかすると配点などについては細かな変更がなされるかもしれません。








しかも、あとで紹介するように、この「聞く」と「書く」をミックスした問題(これはかなり骨が折れると思う)まである。

これなんか、TOEFLそっくりの問題だ(あとで紹介する)。

こうなると、もう、今までのように、「入試の前にリスニングの練習をちょこっとしておけば何とかなる」レベルではなくなる。

ライティングも、きちんとライティングの構成(ストラクチャー)を勉強して、

何回も書く練習をした子じゃないと、到底 太刀打ちできなくなるだろう。





こういう風に、テストの問題が変わることで、普段の勉強の中身もそれに合わせて変わることを

「ウォッシュバック効果」というんだけど、

まさにこれからの中学生の英語学習には、このウォッシュバック効果が最大限に発生するんだと思う。

一言でいえば、耳と手をもっと使う勉強に変わる。僕はとてもいいことだと思う。






じゃあ、「読み」は軽視されるかというと、そうでもなくて、

より高度な「読む」力を求める

ということも発表されている。

「読む」力というと、端的には「深く読む力」と「速く読む力」のかけ算ともいえる。

超英塾でも、授業中にWPMという話をよくする。

Words Per Minute、つまり1分間に読める英語の単語数のことだ。

大阪府の入試では、去年の問題ではだいたい35WPMだったらしいのだが、

これが96WPMにまで増えるらしい。つまり、約2.7倍の速さで読まないと追いつかなくなるわけだ。





まあ、たいてい英語の試験っていうのは年々単語数は増えていくものなんだけど、

ちょっとこの増え方は尋常じゃないね。タイマーを必ず手元において、かなり練習しないといけないだろう。












まとめると、中学生のうちから、「読み」「聞き」「書き」の3技能を本気で鍛えないといけない、ということになる。

まあ、もともと大阪府は、英検やTOEFLで一定の点数がとれていれば、入試の英語の点数を換算するっていうプランを出している(今年の1月にこのブログでも紹介)。




最終的にはやはり「話す」まで含めて4技能の試験が理想だけど、

今回の改革は、そこに至る通過点だ、という感じかもしれない。










で、その問題なんだけど、これが最初に書いたように、TOEFLなどの試験をかなり意識している感じだ。




衝撃的なやつからいこう。

別にこれ、読まなくてもOK。

ただ、「けっこう長めの文章だなあ」というのだけ分かると思う。


これが、リスニング問題のスクリプトだ。

リーディングじゃないよ。リスニング問題。この分量を、耳だけで聞くことになる。

でも、衝撃なのは、そこじゃない。

この問題では、

KenとMaryが、インターネットについて議論してるんだけど、

それを聞き終わったあとの、設問がこれだ。




Question: 
What does Mary think about the internet? Explain her opinion and reasons in English. You have five minutes to write. Now begin.


これ、選択肢を選ぶ、普通のリスニングの問題じゃない。

耳で対話を聞いたあとに、その登場人物の意見を、理由とともに英語で説明するっていう問題だ。

しかも・・・たった5分。  

これはかなりハードだ。練習しまくらないと無理だろう。

まず、文章で答えるんだから、きちんとリスニングができていないと、何を書いていいかすらわからない。

次に、聞き取れたとして、それを伝わりやすいストラクチャーへと構成して書かないといけない。

もちろん、そのときに単語や文法の基礎があるのは大前提だ。

しかも、問題文は、対話が放送された後に流れる。

つまり、リスニング中は、Maryだけじゃなくて、Kenの意見にも耳を傾けないといけない。

そして何より、5分。5分で書き終えないといけない。




ちょっと、笑ってしまった。っていうぐらい、すごい。だけど、これができるようになったら、

本当に強いだろうね。何度も何度も練習すべきだろう。

勉強する方も、教える方も、こういう問題は楽しい。

ということは、もう文法とか単語とか、そういうのはかなり早い段階で習得し終えて、

むしろこういう実戦的な問題に対応する練習を何か月もやらないといけないことになる。

普通の学校の進度に合わせて勉強してたら絶望的な気はする。

絶対にその他のサポートは必要になるだろう。




ちなみに、この問題は、リスニングが始まる前に、

このテーマに関連した文章を1分間で読む時間がある。

その文章がこれだ。



って・・・これ、中学生が1分では絶対に読み切れない。

ワードでカウントしてみたら、180語あった。

180WPM・・・ そう考えると、これは、

読み切ることを期待しているというより、1分で文章をザッと見渡して、

テーマの概要をつかみとるスキルを要求しているのかもしれない。

いわゆるスキミング(skimming)というスキルだけど、

こういうのも多分、今の学校教育では教えていないだろう。

いいなあ、中学生のうちからそんな勉強ができるなんて・・・楽しそう・・・。







で、この問題なんか、ほぼTOEFLの弟分?っていうぐらい、形式が似ている。

TOEFLでも、たとえばWriting問題で、

まず文章を3分で読む
 ➡それに関するレクチャーを聞く
  ➡その教授の意見を、文章と対応させながら説明する

という問題がある。大体語数は、150~225語、解答時間は20分。

・・・まあ、TOEFLですら20分あるのを、大阪府は5分。っていう時間制限は物凄いと思うけど。



他にも、Speaking問題でも、

45秒ぐらいで文章を読む
 ➡それに関する対話を聞く
  ➡その中身を60秒で話す

っていうセクションがある。



まあ、大阪府の問題は、この2つのハイブリッドな感じだ。

将来、高校生でTOEFLを受けるときの橋渡しにしようという意図なんじゃないかな。

僕はこの方針には賛成だ。











ほかにも、たとえばリーディング問題で


傍線部の文章と同じような意味をもった文を選ばせる問題がある。

これはパラフレーズ(Paraphrasing)というスキルの練習になる、

もちろんTOEFLでもほぼ必ず出題される問題形式だ。





単語に下線を引いて、これに近い意味の単語を選ばせる問題なんかも、

TOEFLに当然出てくる。

ちなみにこの問題は、中学生にutterという単語の知識を求めているというよりも(そうなのかもしれないけど)、

文脈、コンテクストから単語の意味を推測させたいんだと思う。











・・・と、このように、今回の大阪府の英語問題の改革は、

高校生になったときのTOEFL受験や、

大学生になったときの海外進学・留学への橋渡しをしようとする

かなり意欲的なプロジェクトだと思う。

広い視野から英語問題の改革に着手しているこの姿勢は、僕は支持したい。








・・・それにしても、このままだと、学校の先生も、塾の先生も、

少なくとも上位校を目指す子に対しては、

英語の教え方をだいぶ改革していくことになるね。

超英塾は高校生のみんな向けの塾だけど、僕も何かしようかな・・・。

こんなエキサイティングな土地で英語の先生っていう仕事をできていることが嬉しい。






➡次の関連記事

大阪府公立高校入試の英語改革 【その2】 ~リスニング問題~











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※関連記事へのアクセスが多いので、

これ以外の記事についても、こちらページにまとめました。

→大阪府公立高校入試の英語改革