2024年2月8日木曜日

ベリ・ボラ・ビラ・バラ


今日は、3年生クラスを教えたり、

推薦入試で面接を受ける子の練習に付き合ったり、

英検の二次試験がある子たちの練習スケジュールを考えたり・・・

な1日だった。



1月に 英検S-CBT を受けた三国丘高校の子が、めでたく準1級に合格したという報告を受けて(おめでとう!)、

それとは別で、紙で受ける "従来型" の英検準1級では、泉陽高校の子が2人、一次試験を通過してくれた。

2級の一次試験を合格した子たちもいて、この "従来型" の英検で一次を突破した後は、二次のスピーキング・テストが待っている。



今日は3年生クラスの曜日だったんだけど、2年生の子たちも部活後に自習に来ていた(エライ!)。



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1年生クラスの方では、授業冒頭に少し発音練習をしたりしている。

前回やったのは Flap T (フラップ・ティー)の音。



たとえば:

Got it! 

→とりあえず主語の I は省略されていると考えよう。

この表現は、相手に何か言われて、それが「分かったよ!」という意味で使える。



ChatGPTに作ってもらった例文だと、こんな感じ:

"Our next meeting is Wednesday after school."

"Got it!"



で、この Got it! を「ガット・イット」と発音することはほぼ無くて、

基本的にはこの2語はくっつけて発音することになる(これを "リエゾン" と呼ぶ)。

すると、「ガティッ」という発音になりそうだけど、

アメリカ英語ではこのとき頻繁に tの音が dの音、あるいは日本語でいう「ラ行」っぽい音に変化する。これが Flap T というやつ。

つまり... Got it! なら「ガリッ」と聞こえる(※  の方を強く読もう)。



4技能クラスのリスニング問題でも頻繁に登場する音で、

Flap T 自体は何度も授業中に説明したことがあったので、

この前の授業では、この Flap T を使った早口言葉を紹介してみた。


Betty bought a bit of butter.
(ベティは少しのバターを買った。)

ためしに一度、Flap Tで読んでみてください。



多分こんな感じで聞こえるはず:

ベリ・ボラ・ビラ・バラ


カタカナで書くと意味不明だけど、本当にこんな音になる。

(実際にどんな音で聞こえるか気になる人は、このWikipediaのページで聞いてみてください。)



慣れてくると、そのうち何も考えなくても Flap T で発音するようになってきたりする(多分、そっちの方が発音するのが楽だからだと思う)。

別に自分で発音するときは Flap T にしなくても良いんだけど、いずれにせよ耳で聞くときには Flap T のことを知っていないと、リスニング問題を復習しているときに「あれ、これちゃんと発音してないぞ?」と戸惑うかもしれない。




他にも、

She sells seashells by the seashore.
(彼女は海辺で貝殻を売っている。)

も発音練習には有名な例文。

要は she の「シー」と、seaの「シー」が区別できているかどうかなんだけど、

これを正確に発音できる高校生は、案外少ない。

(どちらも、日本語の『し』とは全く違う音なんだけど、気にしていない人が多い。)



あまりに「その発音、ちゃう!」ばっかり言われると、英語が楽しくなくなっちゃうけど、

たまには発音の練習をするのも楽しい(&リスニング・スピーキングに役立ちまくる)。

家で

Betty bought a bit of butter.

を練習してくれると嬉しいなー。


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保護者の方から差し入れをいただきました。

お心遣い、とても嬉しいです。ありがとうございます!


(個人的には、東京のお土産といえば、この『東京ばな奈』と、それから『ごまたまご』が頭に浮かぶ。『東京ばな奈』は、いま何げなく調べてみたら、なんと1991年から発売されているらしい。30年以上も前から…知らなった…。とても美味しくいただきました!)