高3は、私立大学の入試ラッシュが一段落して、国公立大学の試験まであと約1週間。
国公立大学の入試は今年も2月25日だ(自分が受験生だったときもそうだったし、来年もやはりこの日)。
一般に、私立大学はマークシート型の試験がメイン、一方で国公立大学は記述問題が主になるので、最近はいつでも誰かの答案を添削している。
和訳がメインの大学もあれば、説明問題が中心だったり、英作文の配点が大きかったり、大学ごとの個性が色濃く反映されるので、見る方も頭を切り替えないといけない。
今の高1メンバーからは入試制度が変わって、共通テスト(センター試験の後継テスト)が始まり、英語は英検等の4技能型テストの成績を活用できるようになる(ただし高3の間に2回受けた結果だけが使えるので、気を付けて戦略的に受験する必要がある)けど、
国公立試験の内容が今のままあまり変わらないんだとしたら、やはりこの時期は毎年、今のような添削モードになるだろう。
特に近畿圏だと京大や阪大、神大、あとは他地域では秋田国際教養大(AIU)等は全面的にそうだけど、程度の差はあれ自由英作文が出る大学は、評価方法に気を付けないといけない。
たとえば、
TOEFLやIELTS、英検も含めて、これらの英語テストのライティングでは、「ミスがない」だけでは高評価にはならない。
実際、英検の ライティングテストの採点に関する観点および注意点 というページでは、文法という評価項目に関して、
同じような形の文の繰り返しにならないように、多様な文のパターンを適切に使用して...
というアドバイスが書かれている。(ソース=上記リンク先)
教室では「多様な文構造」という名前で教えているけど、色んな文の形を使って書くことが推奨されているし、語彙に関しても
同じ語彙や表現の繰り返しにならないように、文脈に合わせて多様な語彙や表現を適切に使用して...
というように(ソース=同)、色んな単語を使ったり、パラフレーズ(別の表現での言い換え)をしたりすることが推奨されている。
つまり、たとえミスがなくても、それだけでは高評価はもらえず、様々な表現ができることをアピールしていかないといけない。
そして、多少ミスをしていても、それだけで直ちに満点でなくなる というわけでもなくて、例えば昔TOEFLを受けたときに、明らかにスペリングをミスしていたのに(帰りの電車で気づいて最悪な気分になった)、それでもライティングは満点だったということもある。
一方、入試では、どうしても安全策を優先せざるをえない場面が多くある。
各大学がどう採点しているのかは最終的には謎なままだが(ちなみに今年の入試から『正解・解答例を公表することを原則とする』という方針になったので改善されるかもしれない:ソース=国立大学協会)、
おそらく文法ミスなどは細かく見られている可能性が高いと思う。
秋田国際教養大のようにエッセイをまるまる1本書かせるような入試ならもっと総合的に採点しているかもしれないが、
他の大学のように、「英語」というの試験の大問の1つとして30点ぐらいの配点で自由英作文の問題が作られている場合、
問題に沿った内容で書くのは前提としたうえで、「文法や単語のミスに関しては、できるだけ発生させないようにして、減点する口実を与えないに越したことはない」ので、
たとえば「wealthyという言葉を使った方が単語レベルとしては高いだろうけど、つづりに自信がないからrichにしておいた方が安全だな」ということになる。
もちろんTOEFLやIELTSでも、書きながらこういう判断はするわけだけど、大学入試の場合はその「安全策を優先する」という姿勢をより強めざるを得ないように思う。
だから、英検を受ける高2・1メンバーには「今回はミスがなかった。これはすごい!ただし、文のバリエーションがほぼ全て一緒だから、こういう文構造でも書いてみよっか」と言いつつ、
高3には「この複雑な文法を使うとミスしやすいから、安全にいきたいときはこういう書き方もあるよ」という感じの話し方になる。
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…という話は、前置きで軽く触れるつもりだったんだけど、つい長く書いてしまった。
それで、高3メンバーの添削や、高2・1メンバーの定期テスト前の質問を受け付けながら、
空き時間で、ライティングのトレーニング用の問題を100題、ザっと作ってみた。来年度に向けた準備の1つでもある。
名付けて Writing Training "100" 略して「100(ひゃく)」。そのまんまだ。
とりあえず教室の壁に貼ったのが上の写真。
ちょうど「ライティング何か書きたいんですけど」という生徒の子がいたので、
早速この"100"を紹介して(当然、『急に何やこれ…』という目で見られつつ)、書いてもらったりした。(定期テスト前なのに、6月の英検のためにもう練習を始めておきたいというので、感動してしまった。)
1月の英検でも、ライティングで満点をとってくれたメンバーもいて(すごい!)、
逆に思うようにいかなかったメンバーはリベンジに燃えている。
(今回のスコア画面)
高3メンバーはあと約1週間で前期試験、
高2・1メンバーは定期テストシーズン(そして英検の二次試験もある)。
あっという間に春になるだろう(毎年そうだ)。
まずはラストスパート、頑張ろう。
卒塾メンバーが遊びにきてくれて、お菓子を差し入れてくれたんだけど、
それと一緒に「高3メンバー専用なー」と買ってきてくれたのが、これ。
これは高3に大好評で、勉強の合間に仮眠をとるときに活躍していた。
これを買ってこようというアイデアがすごい…ありがとう!
毎年、風邪予防のために、冬は加湿器全開で、マスクもフリーで使えるようにしてあるんだけど、今年はビタミンCの錠剤も飲み放題にしている。そこに蒸気のアイマスクまで加わることになった(大好評であと数枚しか残っていない)。
保護者の方からいただいた、みそ汁・スープのセットも加わって、かなり冬モードな教室になっている。
こちらは、バレンタインの日にもらった手作りのお菓子。この他にもたくさんもらったんだけど(本当に感謝)、すぐに食べてしまって、これしか写真に収められなかった…
普段なかなか書く時間がないので、一気に書きました。