僕は今でこそ英検も1級だし、
「英語ができる人」と言ってもらえているが、
その出だしはヒドかった。
あんまりバラしたくないけど…。
全然、英語分からん
中1の冬。僕は悩んでいた。英語が…
全然分からない。
be動詞? 三単現? …何それ?
いくら参考書を買って読んでみても、
本当に、何を言っているのか理解できない。
あのときの辛い気持ちは、今でも忘れることができない。
本当にイヤな気持ちだった。
「なんで英語なんてこの世にあるんだ」ぐらいの気持ちだった。
「英語さえなければなあ」といつも思っていた。
こうして、中1の僕の英語は、
順調に下降していった。
怪しすぎる一冊
あまりに悩んだ僕は、ある日、本屋で、ふとある本に目がとまった。
その名も、
「超」勉強法 、だ。
あ・・・ 怪しすぎる。
ハッキリ言って、中1の子が手にとる本とは思えない。
しかし、ワラにもすがる思いだった僕は、
迷わず、この本をレジにもっていった。
とはいえ、何度も参考書に裏切られてきた僕は、
今回も半信半疑だった。
・・・今度こそ、効くといいんだけど・・・でもダメかもな・・・うーん・・・
そんな切実な思いで、ともかく、その本を僕は家に持って帰った。
この一冊が、僕の一生を変えることになる・・・。
ま・・・まるあんき?
さっそく部屋にこもって読んでみる。と・・・- - - - - - - - - - - - - - - - - -
英語の勉強に特別な努力は要らない。
ただ、音読して、教科書を「丸暗記」することだ。
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え・・・・・
音読するだけ?!
やっぱり・・・ やっぱり・・・ 怪しい。
怪しいが、他に手は残されていない。
普通の参考書ではダメだったのだ。
すぐに本屋に引き返し、本で指示されていたとおりに教科書CDを買った僕は、
ひたすら音読しまくったのだった。
どうしちゃったの?!
とにかくそれからは、音読しまくった。本には20回音読するように書いてあったが、たぶん100回以上は音読したと思う。
特に、CDのネイティブスピーカーをできるだけ真似して発音するように気をつけた。
少なくとも、今までの参考書の勉強に比べて楽しいことは確かだ。
本当に効果があるかどうかは・・・でも、信じるしかない。
こうして、不安に包まれつつ受けた、中2の最初のテスト。
ああ、点数が上がっていますように・・・
音読しかしてないのに、これで下がったりしたらただのマヌケだよ・・・
そう思っていた僕に手渡されたテストは、
何と、初の90点超え(!!)だった。
(実家に帰ったときに発掘! した、実際の答案用紙。)
ただもう、とにかく嬉しかった。
結局、そのままこの音読法を続けたおかげで、
中3で英検2級、高校で準1級までいった。
(さすがに1級をとったのは大学に入ってからだった。)
ただ、それよりなにより、英語で話すことがめちゃくちゃおもしろくなった。
当時は訳が分からなかったが、
今となっては、なぜこのやり方が英語の習得にベストなのか
よく分かる。(それについては、また・・・)
とにかく、僕と同じ感動をみんなにも味わってほしいなー、と思う。
その後、英語は、海外の学生と議論するとき【こちら】や、マヌケな海外旅行【こちら】でも役立ってくれたりと、
僕の人生でなくてはならない存在になっているし、これからもそうだろう。
本当に、運命の一冊に感謝だ。
この本は、今も本屋に行けば売っていると思うので、見かけたら是非読んでほしいなと思う。