定期テストも終わって、例年でいう"夏休み"の時期がやってきている。
去年だと、夏合宿@神戸 を実施していた時期なんだけど、
今年はコロナのこともあるし、夏休み自体もものすごく短いので、夏の合宿は見送ることにした。行きたかったなー... でも今年は仕方ない。
7月に入っても教室ではみんなマスク姿という光景も日常のものになってきた。
そんな中でも、みんなテスト勉強、部活、英検などなど頑張っていて本当に偉い。
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1年生クラスは、1年目に英文法をほぼ全て終えるのが普通で、
毎年学校の進度が早いので、授業も序盤は英文法を優先的にやることが多いんだけど、
今年は自粛期間があったこともあって、少し速度にも余裕がある。
(この記事を書いている7月末時点で、いま『不定詞』をやっているぐらいです。)
3年生はもちろん受験勉強で、
去年までは毎年夏休みに『センター試験 過去問 演習祭り』をやってたんだけど、
いまの3年生からは『共通テスト』が始まるので、「過去問」にあたるものがない。
それでも各社から出ている予想問題などを使って、昨日から『共通テスト演習祭り』をやっている。
共通テストで難しいのが、リスニングの扱いだ。
一応、素点はReading 100点・Listening 100点、この「100:100」で合計200点なんだけど、
これが変換されて、京大や阪大なら「150:50」、神大なら「160:40」といった割合になったりする(※学部ごとの詳しい情報は入試要項を見てください)。
すると、たとえば神大のような「4:1」型の場合、
この表のように、いくらLが良くても、Rがそれより低いと、素点は160点(80%)でも、これが148点(74%)ということになり、英語の得点率が6%も下がってしまう。
逆もまた然りで、Readingの方がよくできれば、Listeningがそれより低くても、英語の得点率は素点よりも高まる(下の表なら、80%→86%!)。
そうすると、
模試を受けて「リスニングやばい、どうしましょう」という人でも、
志望校の配点に換算してみると、「あれ、リスニングより、リーディングでがっつり点数とれれば何とかなりますね」ということになってしまったりする。
たとえば阪大の工学部だと、共通テスト300点・二次700点の合計1,000点で、
そのうち共通テストの英語は50点(全体の5%)、さらに「R:L = 3:1」なので、総得点に占めるリスニングの割合は、わずか1.25% (!) ということになる。
もちろん、共通テストの1点と、二次試験の1点とでは取りやすさが違うので、
単純に「1.25%」という計算で考えるのは危険なんだけど、それにしても低すぎる。
これだと、リスニングが100点満点なら、総配点の1.25%まるまるゲット、
一方で70点なら0.875%ゲット、
その差0.375%... じゃあ、この0.375%を埋めるためにリスニングに時間を注ぐぐらいなら、
配点の大きい二次の英語(※外国語学部の他はリスニングがない)、数学、理科の勉強に時間をつぎ込んだ方がよいという結論になってしまう。
本当はしっかり4技能の英語をやってほしいんだけど、
実質的にリスニングの重要度は下がってしまって、
受験となると背に腹は代えられないから、リスニングに注ぐ時間は短くなっていく。
せっかく良い問題が多いのに、もったいないなーと感じてしまう(逆にいえば、正確&スピーディなReadingスキルの重要性が相対的に上がるわけだけど…)。
一方で、1・2年生は(&実は3年生の一部も)、英検にトライして4技能を頑張っている。今年は準1級をクリアして、1級に挑戦している子もいる(すごい)。
受験英語も4技能英語も、どちらも同じ「英語」なんだけど、重心の置き方が異なってくる。それぞれの時期に、いろんな英語力を身につけていってほしいなーと思う。
卒業生の子から、お菓子の差し入れをいただきました。ありがとう!!!