ChatGPTに衝撃を受けたときの記事を前に書いたけど、
今では授業中もよくChatGPTの力を借りている。
たとえば先日の1年生の授業で、ethicalという単語が出てきた。
「道徳的な、倫理的な」という意味があるんだけど、
すぐに答えが出てこなかったので、
即座に意味を教える代わりに、ChatGPTを使ってヒントを出してみることにした。
ethicalという単語の意味を簡単に説明した上で、
その意味が分かるような"a very short story"を作ってとお願いしてみたら…
"Ethical" means doing what is right and fair. (Ethicalは、正しくて公平公正なことをするという意味です。)
という説明のあと、
Tim found a wallet on the playground. It was full of money. He knew ...
と、Timのお話を作ってくれた。簡単にまとめると、Timが運動場でお金がギッシリの財布を見つけて、ちゃんと届けましたよ、というストーリー。
実際、英文を読んでいて知らない単語に遭遇するのは(入試本番でも)普通のことで、
そういうときの戦略の1つは、「文脈から想像する」だ。
その練習がすぐにできてしまう。
ちなみに、上に出てきた playground というのは「遊び場、運動場」といった意味があるんだけど、
これがどんなものかイメージしづらければ、"playground"の画像も生成してくれる:
でも、Timのストーリーでは「学校のオフィスに財布を届ける」というシーンがあるんだけど、
この画像の playground は学校っぽくない。
そこで "playground at school" で改めて画像を作ってもらおう:
おお、だいぶ学校らしいイメージになった。
今度は、この手書きのライティングをChatGPTに渡して、まずは文字起こししてもらおう:
もちろん、おかしな提案があったり、間違ったことを堂々と言ってきたりもするので、
そのまま盲目的に信じて使うわけにはいかないんだけど、
それでもとても強力なパートナーになってくれる。
他にも、ある単語がどういう使われ方をするのかイメージしてもらうために、
その単語を使った文を一気にたくさん作成してもらったり、
あるいは単語クイズを作ってもらったり。
まだ「ChatGPTの衝撃」という話を書いてから1年も経っていないことを考えると、
3年後、5年後… にはどうなっているのか、なかなか想像がつかない。
ただ、一つ予想できるのは、今の高校生の子たちが社会に出てからは、
AIの力を借りながら仕事をするのがたぶん当たり前になっているだろう。
どんどん使いこなせるようになってほしい(自分ももっと頑張ろうっと…)。