2024年5月16日木曜日

回転寿司で勇気を出した話

 

きょう回転寿司に行ったら、

3席ぐらい離れて、海外からの観光客っぽい男女2人が座っていた。




「いやー、本当に観光客かな? 地元に住んでる人の可能性もあるしなー、モグモグ」

と思っていると、

よく見たら、男性が醤油をつけずに寿司を食べている!




「なにーーっ! 

 いや、でも、通(つう) な食べ方とも言える・・・

 素材の味を堪能しているのかもしれないし・・・」




しかも、モグモグしながら、うなずいている

「んー、いい味だ」とでも言いたげな表情だ。

いや、それなら良いんだけど・・・

食べていたネタは、多分あれはアジっぽかった。

それ、醤油つけないと、きつくないかな・・・




女性は、茶碗蒸しを楽しんでいる模様。

静かに食べる2人なので、まったく会話が聞こえてこない。

「なんか、味がしないよね?」とでも話をしてくれたら、

"醤油 (soy sauce)" 紹介マンとして一言かけに行けるんだけど、

とにかくこの2人、話さない。(険悪な感じじゃなくて、普段からこんな感じですよという、落ち着いた雰囲気の2人だった。)





ああ、ソワソワする・・・

せっかく観光に来てくれたんなら、寿司はおいしく食べてほしい。

だったら醤油でしょ! 

ああ、でも、「宗教上の理由で醤油は使えません」みたいな事情かもしれないし・・・




そうだ、カウンターに置いてある醤油、自由に使えるって知らないのかもしれない。

そう思って、

ちょっとわざとらしく、見せつけるかのように、

自分の皿に醤油を追加してみた。

こうやるんですよー・・・

フリフリ・・・





全然こっち見てない。





ああ、だめだ。ただ単に、大量の醤油が皿にのってしまった。

観光客だったら、

「現地の人はどうやって食べてるんだろう?」と

こっちをチラチラ観察するもんじゃないの?

やっぱり地元民なの? 通だから、醤油は要らないの?





そんなことを思っていると、女性が流れている寿司を1皿とり、

さらに男性も追加でもう1皿とっていた。

たぶん、あの色合いは、再びのアジだったと思う。





「さっき醤油なしで満足できたの? なら良いか!?」

という思いと、

「いやアジやで、醤油は要るって!」

という思いとが混じり合いつつ、

けっきょく我慢できなくなったJeffは、ついに席を立ち、声をかけた。





以下、実際は英語で話してるんだけど、日本語で。


Jeff「醤油かけへんの?」


男性「え、醤油使わなあかんの?」


Jeff「いや、使わんでもええんやけど。醤油使っていいんやで、って知らんかったらと思って・・・」


男性「使った方がベター?」


Jeff「自分はそう思うけど」


男性「オッケー。えーと、直接かけんの?」


Jeff「直接でもええし、こんな風に、空いた皿を使っても良し」


男性「おー。Thank you. ありがとう!」





こんな感じの会話だったと思う(最後の "ありがとう" は日本語だった)。

ああ、すっきりした・・・

話しかけてよかった。

この感じ、たぶん観光客だったんだと思う。




「なんか寿司って味しないし、微妙」みたいな感想にならずに済んだ(んだと信じたい)。

その後すぐに店を出たので、醤油をつけて「うまっ」とか言ってくれたかは分からないけど。(あの2人のことだから、味わいながら、ウムウムとうなずいていたかも。)

今は外国からの観光客も増えているから、英語メニューを用意しているお店も多いだろうけど、"How to enjoy sushi" のような説明書きまで用意しても良いかもしれない。

特に、湯飲みで押すとお湯が出てくるあの機械(なんて呼ぶんだろう?)とか、知らないとお茶が飲めない…程度ならまだ良いとして、素手でプッシュしちゃったら、めちゃくちゃ危ないよね。




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卒業生の子が買ってきてくれたお菓子。

ハーベスト、好きすぎて、Jeffがかなり食べてしまいました。(ごめん。まだ残ってます。)

いつもありがとう!