卒業生の子が、イタリア旅行のお土産を持ってきてくれた。
ローマ、フィレンツェ等を訪問してきたらしい。
うらやましすぎる・・・
卒業するためには必ず単位をとる必要のある「第二外国語」というのがあって、
それは中国語にしていたんだけど(中国語検定3級までは取った)、
それとは別に、趣味でイタリア語をやっていた。
イタリア語は、スペリングを見ればそのまま発音できるのが長所の1つ。
だけど、面倒なところもある。たとえば、人を褒めるときの
Bravo!
という表現があるけど、これは実は、相手に応じて言い方が変わる。
男性1人に対してなら Bravo! で良いんだけど、
相手が複数の男性となると Bravi! だし、
女性1人なら Brava!
そして複数の女性に対しては Brave!
という風に、語尾を変化させないといけない。
とはいえ、
とにかくイタリア語の響きが好きで(そしてイタリア人の陽気さにも憧れて)、
NHKのイタリア語講座をよく観ていた。
そんなある日、
そのNHK番組に出演しているマリア先生が、
東大でも教員としてイタリア語を教えに来ていることを知り(!)、
勇気を出して、マリア先生の授業が終わる頃を見計らって、
教室のある建物へ行ってみた。
すると・・・
向こうからやってくるのは・・・
本物のマリア先生だ!!
やばい、話しかけないと!
…正直、どう話しかけたのか全く覚えていない。
日本語で話したのか、英語で話したのかすら記憶にない。
それぐらい、緊張していたんだと思う。
ただ唯一、
焦りすぎて、マリア先生からの質問になぜか中国語で答えてしまったのだけは覚えている。
日本人の学生が、イタリア語の先生に、なぜか中国語で返答する…
カオスすぎる。
さらに、その返答により勘違いしたマリア先生に、
「中国人なのね?」と聞かれた、ような気がする。
たしかイタリア語で尋ねられてしまって、
よく分からなかったので、
もしかしたら「留学生なのね?」だったのかもしれないし、
ひょっとすると「好きな食べ物は?」だった可能性だってある。
・・・が、ともかくそれに対して、
Sì!
つまり「はいっ!」と答えてしまったような、そんなボンヤリとした記憶だけが残っている。
という、今となってはもう笑うしかない思い出。
上手く話せなかったけど、
とにかく勇気を出して会いに行った自分を褒めたい。
そんなわけで、せっかく少しは頑張ったイタリア語、
いつか本場イタリアで活かしてみたい。
ピザを食べて
Buonissimo! (めっちゃウマい!)
と叫びたいなー