2025年3月19日水曜日

『余裕のよっちゃん』


突然だけど、この(  )を埋めてみてほしい:

もし10万円もっていた(  )、このカバンを買うのにな。




この問題は、日本語のネイティブ・スピーカーなら簡単に解けると思う。

"解ける" というより、ほぼ自動的に、

「ら」とか、「なら(ば)」とか「とすれば」とか、

そういう言葉が自然に思い浮かぶだろう。

なぜなら、「もし」というワードが来れば、

セットでそういう言い方をする、と知っている(というか身体に染みついている)から。




じゃあ、今度は英語でトライ。

『彼は私に食べ物をくれた』を英語にしてみてほしい。

ただし、give ではなく、provide (提供する) というワードを使って。




… give なら、

He gave me food. とか

He gave food to me.

とすぐに答えられる人が多いと思う。

で、このノリで、

He provided me food.

としたくなるけど、これは一般的な言い方ではなくて、

He provided me with food. 

He provided food for me.

のように使うのが基本だ。




「面倒くさっ」と思うかもだけど、

日本語を勉強する海外の人だって、

「もし10万円もっている」ではなく

「もし10万円もっていたら」と言わねばならないのを、面倒だと感じているかもしれない。




何が言いたいかというと、

provide という単語1つとっても、

これを覚えるときに、

「提供する、供給する」と頭に入れるだけでは、

この単語を使いこなせないということ。

いっそ、「provide 人 with モノ」みたいな形で覚えた方が効率が良い。

(もちろん必ず人物が『人』のところに入るとは限らないんだけど、どっちに提供される側が入って、どっちに提供されるものが入るのかを覚えるって意味では、これで覚えて問題ないと思う)。

言い換えると、「カタチで覚える」ということ。

そうすれば、自分で英語にするとき、悩まなくて済む。

provide [] with [モノ] っていう枠があって、そこに埋めるだけだから。




その方が便利だっていうのをJeff自身が分かっているから、

超英塾でみんなに動詞を教えるときは、

このカタチを意識してもらうことが多い。

この基本ができていれば、

He provided me with food. が

I was provided with food by him.

と受け身の文になっても、

「このwithって何?」とはならない。

「ああ、"provide 人 with モノ" のwithね」で楽勝だ。

逆に、

provideは「提供する」という意味がある、しか覚えていないと、

「この with って何やねん、やから英語はよく分からんねん」と感じる機会がジワジワと増えていく(※もちろん、意味を知らないよりは、知っている方が断然良いに決まってるんだけど)。





…というのを、最近教えていて改めて強く感じたので、書いてみた。

日本語の「もし…ならば」と一緒で、

そのうち、別に意識しなくても

What did she provide you with?

と口をついて出てくるようになれば、しめたものだ。

ちょっとしたコツで、英語が簡単に見えてくる。

そういう英語の見え方を、生徒のみんなにどんどん伝えていきたい。

今年は「英語なんて余裕のよっちゃん」っていうのを流行らせようと思ったんだけど、

今の高校生のみんなは「余裕のよっちゃん」なんて知らないか…(それでも授業中に言ってしまう)



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これは、新2年生の子からの、北海道旅行のお土産。

みんなで美味しくいただきました!




こちらは、三国丘高校の、アメリカのNASA研修から帰ってきた子からのお土産。

ウェルチは日本ではジュースが有名だと思うけど、こちらはグミでした!



最後に、卒業生の子からの差し入れ。

夜10時過ぎ、急に

「…のビルの下にいるんですけど、自動ドア開けて貰えないでしょうか」っていう

脅しのようなLINEを送ってきて(笑)、

お菓子をもってきてくれた。元気そうな顔を見られてよかった。



皆さん、素敵な差し入れ、ありがとうございます!!