突然だけど、この( )を埋めてみてほしい:
もし10万円もっていた( )、このカバンを買うのにな。
この問題は、日本語のネイティブ・スピーカーなら簡単に解けると思う。
"解ける" というより、ほぼ自動的に、
「ら」とか、「なら(ば)」とか「とすれば」とか、
そういう言葉が自然に思い浮かぶだろう。
なぜなら、「もし」というワードが来れば、
セットでそういう言い方をする、と知っている(というか身体に染みついている)から。
じゃあ、今度は英語でトライ。
『彼は私に食べ物をくれた』を英語にしてみてほしい。
ただし、give ではなく、provide (提供する) というワードを使って。
… give なら、
He gave me food. とか
He gave food to me.
とすぐに答えられる人が多いと思う。
で、このノリで、
He provided me food.
としたくなるけど、これは一般的な言い方ではなくて、
He provided me with food. や
He provided food for me.
のように使うのが基本だ。
「面倒くさっ」と思うかもだけど、
日本語を勉強する海外の人だって、
「もし10万円もっている」ではなく
「もし10万円もっていたら」と言わねばならないのを、面倒だと感じているかもしれない。
何が言いたいかというと、
provide という単語1つとっても、
これを覚えるときに、
「提供する、供給する」と頭に入れるだけでは、
この単語を使いこなせないということ。
いっそ、「provide 人 with モノ」みたいな形で覚えた方が効率が良い。
(もちろん必ず人物が『人』のところに入るとは限らないんだけど、どっちに提供される側が入って、どっちに提供されるものが入るのかを覚えるって意味では、これで覚えて問題ないと思う)。
言い換えると、「カタチで覚える」ということ。
そうすれば、自分で英語にするとき、悩まなくて済む。
provide [人] with [モノ] っていう枠があって、そこに埋めるだけだから。
その方が便利だっていうのをJeff自身が分かっているから、
超英塾でみんなに動詞を教えるときは、
このカタチを意識してもらうことが多い。
この基本ができていれば、
He provided me with food. が
I was provided with food by him.
と受け身の文になっても、
「このwithって何?」とはならない。
「ああ、"provide 人 with モノ" のwithね」で楽勝だ。
逆に、
provideは「提供する」という意味がある、しか覚えていないと、
「この with って何やねん、やから英語はよく分からんねん」と感じる機会がジワジワと増えていく(※もちろん、意味を知らないよりは、知っている方が断然良いに決まってるんだけど)。
…というのを、最近教えていて改めて強く感じたので、書いてみた。
日本語の「もし…ならば」と一緒で、
そのうち、別に意識しなくても
What did she provide you with?
と口をついて出てくるようになれば、しめたものだ。
ちょっとしたコツで、英語が簡単に見えてくる。
そういう英語の見え方を、生徒のみんなにどんどん伝えていきたい。
今年は「英語なんて余裕のよっちゃん」っていうのを流行らせようと思ったんだけど、
今の高校生のみんなは「余裕のよっちゃん」なんて知らないか…(それでも授業中に言ってしまう)
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これは、新2年生の子からの、北海道旅行のお土産。
みんなで美味しくいただきました!
こちらは、三国丘高校の、アメリカのNASA研修から帰ってきた子からのお土産。
ウェルチは日本ではジュースが有名だと思うけど、こちらはグミでした!
最後に、卒業生の子からの差し入れ。
夜10時過ぎ、急に
「…のビルの下にいるんですけど、自動ドア開けて貰えないでしょうか」っていう
脅しのようなLINEを送ってきて(笑)、
お菓子をもってきてくれた。元気そうな顔を見られてよかった。
皆さん、素敵な差し入れ、ありがとうございます!!