今日は1年生クラスの日。
泉陽の男の子が、学ランではなくジャケットを着ていたので、
「まだ新しい制服が届いていなくて、中学校の制服を着ているのかな」と思いきや、
なんと、ジャケットが泉陽の新しい制服だった。
新しいデザインの話は知っていたんだけど、
いざ目にすると「これが泉陽の制服?!」とJeff1人だけビックリしてしまった。
驚いたー。
~~~~~~~
そんなこんなで、新年度のクラスがスタートしている。
Jeffは授業で、何か英語を覚えるときに「声出してー」と言うことがよくあるんだけど、
声に出して覚える、の最たるものは『九九』だと思う。
「ごし」20
「ろくろく」36
「はっく」72 …
ほとんどの人が、音で暗記したんじゃないかな。
「はっく」と聞いたとき、ほぼ反射的に「72」という答えが出てくる。
8を実際に頭の中で9回も足し合わせている人がいたら、逆にすごい(けど、かなり時間がかかるだろう)。
英語だと、たとえば
This plays an important role in ~.
という表現がある。
「~において重要な役割を果たす」っていう意味なんだけど、
これを使うとき、いちいちこんな風に考えたりはしていない:
「えーと、roleの時は動詞のplayを用いるんだったな、その後ろではinを用いる必要があって、んーと後は、importantは母音で始まるからaじゃなくてanで…」
…これでは脳みその中の処理に時間がかかりすぎる。
そうじゃなくて、この表現は何度も声に出して身体に染みついているから、
自動で、このカタマリごと口から出てくる。
耳で聞くときもそうで、
You have to take care of these flowers.
と言われたとき、
「takeは取る、careが世話、ofは…えーと…」
と処理していると間に合わない。
じゃあ何でこの文がすぐ理解できるかと言うと、
take care of ~ (~の世話をする)
というカタマリで、1つの意味として頭に入ってくるから。
たとえば日本語で「本日は誠にありが…」
と聞こえてきたら、おそらく脳みそは無意識のうちに
「(ありが)とうございました」と予測していると思う。
同様に、英語でも「take ケ…」あたりで、
もう脳は自動で「take care」と変換しているんじゃないだろうか。
そうなるためには、
ただ黙って目で見るだけじゃなくて、声に出して、音でも練習する必要があるのでは。
そう、「勉強」っていうより、これは「練習」「トレーニング」に近いような気がする。
小学生の子に、
「九九を勉強してる?」ってあんまり言わないよね。
「九九もう覚えた?」だよね。
英語も同じように、勉強っていうだけでなく、
トレーニングっていう側面がある。
何しろ「ことば」だから。
そういうわけで、生徒のみんなにも、
英語を勉強するときは、ただシーンと読んだりするだけじゃなくて、
音読したりして、声に出して英語を「身につけて」ほしいなーと思う。
九九って、なぜか忘れないよね。
「毎日81パターン全て復習してます!」って人に会ったことがないけど、
それでも急に「ロクゴ?」と言われれば「サンジュー」と出てくる。
こういうのを「身についている」って言うんだろう。
英語もどんどん「身につけ」ていこう。