2025年4月9日水曜日

サブロク?


今日は1年生クラスの日。

泉陽の男の子が、学ランではなくジャケットを着ていたので、

「まだ新しい制服が届いていなくて、中学校の制服を着ているのかな」と思いきや、

なんと、ジャケットが泉陽の新しい制服だった。

新しいデザインの話は知っていたんだけど、

いざ目にすると「これが泉陽の制服?!」とJeff1人だけビックリしてしまった。

驚いたー。



~~~~~~~



そんなこんなで、新年度のクラスがスタートしている。

Jeffは授業で、何か英語を覚えるときに「声出してー」と言うことがよくあるんだけど、

声に出して覚える、の最たるものは『九九』だと思う。

「ごし」20

「ろくろく」36

「はっく」72 …

ほとんどの人が、音で暗記したんじゃないかな。

「はっく」と聞いたとき、ほぼ反射的に「72」という答えが出てくる。

8を実際に頭の中で9回も足し合わせている人がいたら、逆にすごい(けど、かなり時間がかかるだろう)。




英語だと、たとえば

This plays an important role in ~.

という表現がある。

「~において重要な役割を果たす」っていう意味なんだけど、

これを使うとき、いちいちこんな風に考えたりはしていない:

「えーと、roleの時は動詞のplayを用いるんだったな、その後ろではinを用いる必要があって、んーと後は、importantは母音で始まるからaじゃなくてanで…」

…これでは脳みその中の処理に時間がかかりすぎる。

そうじゃなくて、この表現は何度も声に出して身体に染みついているから、

自動で、このカタマリごと口から出てくる




耳で聞くときもそうで、

You have to take care of these flowers.

と言われたとき、

「takeは取る、careが世話、ofは…えーと…」

と処理していると間に合わない。

じゃあ何でこの文がすぐ理解できるかと言うと、

take care of ~ (~の世話をする)

というカタマリで、1つの意味として頭に入ってくるから。

たとえば日本語で「本日は誠にありが…」

と聞こえてきたら、おそらく脳みそは無意識のうちに

「(ありが)とうございました」と予測していると思う。

同様に、英語でも「take ケ…」あたりで、

もう脳は自動で「take care」と変換しているんじゃないだろうか。




そうなるためには、

ただ黙って目で見るだけじゃなくて、声に出して、音でも練習する必要があるのでは。

そう、「勉強」っていうより、これは「練習」「トレーニング」に近いような気がする。

小学生の子に、

「九九を勉強してる?」ってあんまり言わないよね。

「九九もう覚えた?」だよね。

英語も同じように、勉強っていうだけでなく、

トレーニングっていう側面がある。

何しろ「ことば」だから。




そういうわけで、生徒のみんなにも、

英語を勉強するときは、ただシーンと読んだりするだけじゃなくて、

音読したりして、声に出して英語を「身につけて」ほしいなーと思う。

九九って、なぜか忘れないよね。

「毎日81パターン全て復習してます!」って人に会ったことがないけど、

それでも急に「ロクゴ?」と言われれば「サンジュー」と出てくる。

こういうのを「身についている」って言うんだろう。

英語もどんどん「身につけ」ていこう。