2025年6月10日火曜日

兄弟とともにチーズフォンデュ、そしてインドカレーと帰納法



超英塾は、きょうだいで通ってくれる子たちが多い。

一番最初のお姉ちゃんから数えて、3姉妹で通ってくれているご家庭も!

本当にありがたいです。



それで先日は、そんな兄弟で通ってくれた卒業生の、

兄ちゃんと弟の2人が大阪に帰省するというので(どちらも大阪府外の大学に進学)、

Jeffとともに3人で集まることになった。



1人1人と個別に話すことはあっても、

兄弟そろって一緒に長時間 話をすることは今までになかったので新鮮だった。

2人とも元気そうで良かった、

まあ兄ちゃんの方が8割ぐらいずっと話してた気がするけど(笑)

近況だけでなく、

「こういう場合はどう行動するのが良いんだろう?」みたいな価値観の話もできた(←具体的に内容は書けないから、分かりにくくて申し訳ないけど...)。

また大阪に帰ってきたときにカモン。



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明日(正確には今日)は、高3の授業の日。

先週は induce という言葉が出てきて、これは「誘発する」などの他に、「帰納する」という意味ももつ単語だ。

で、「覚えといてねー」というのは簡単なんだけど、そもそも「帰納する、って?」というのも念のため説明することになる。



たとえばこんな人を想像してみよう。

「私は毎月、異なるインドカレーの店でカレーを食べている。これまで2年間、24軒の店に通ってきたが、どの店も非常においしかった。」

「だから… 次の25軒目のインドカレー屋も、うまいに決まっている。インドカレーの店は一般に、非常に美味なカレーを提供するものなんだよ。私が言うんだから間違いない!」


・・・そう。

これが「帰納法」的な推論だ。

様々な事例から、結論を導きだしている。(ちなみに induceduce は、『導く』という意味合いをもつ。)



ちなみに、この推論は100% 正しいだろうか?

そうとは限らないよね。25軒目のお店のカレーが口に合わない可能性は、十分にある。

「これまで◯◯◯だったから、次もきっと同じく◯◯◯だ」というのは帰納法的な思考で、実はこの考え方には危険が潜んでいる。

(…なんだけど、高校生は数学で『数学的帰納法』を習うから、何となく『帰納法』は間違いのない思考法だ、みたいに考えている人も少なくない気がする。)



そして「帰納」と対になっている「演繹」という思考法もあって、「演繹する」は英語では deduce なんだけど、これはどういうものかって言うと…

というのを、何とか限られた時間で伝えることになる。こういう話は面白いんだけど、英語は他にもやることが沢山あるので、のんびりしていられないのがツライところでもある。

こういった話題は、たいてい1回聞いただけでは「なるほどー、心の底から理解したぞ!」という状態に至ることはないんだと思うけど、

似たような話に出会うごとに次第に分かってきて、そのうち友達に自分の言葉で説明できるところまで来れば、かなり身についていると言ってよいだろう。




「帰納する」と言われればビビるかもしれないけど、

「要はインドカレー屋さんの話ね」と思えれば、こっちのものだ。

まあ『帰納法ね、そりゃインドカレー屋のことだよ』とだけ友達に言っても、『は?』で終わっちゃうだろうけど…。

(ちなみにJeffは今までに、まずいインドカレーのお店に出会ったことはない。もしかして全ての店が美味しいのかも…)




こんな風に、授業の用意をするときには、

「今回はこれを教えられるなー楽しみやな」とか、そんな風に準備をしていたりする。

あるいは、1つの単語の意味を「Aで教える?Bで教える?」という判断をするために、たくさんの調べものが必要なこともある。

で、実際の授業では、「この単語はまずAの意味で覚えといてねー」と一瞬で過ぎ去ったりするんだけど、生徒の子のためにはそれでいい。

みんながどんどん賢くなっていけますように...。


2025年6月3日火曜日

ドクター/いざ万博


先日、いろいろあってプラネタリウムを観に行った。

で、それは良いとして(ちなみに非常に感動した)、

 「そういえばこの辺り、卒業生の子が働いている病院の近くだな」ってことで、

LINEをしたら運よく仕事が終わっていたところだったので、

そのままテクテクと病院へ。




先日の記事でも紹介した、この春に大学を卒業したばかりの子だ。




おおー。ちゃんと、お医者さんぽい!

研修医として頑張っている様子だった。

約2ヶ月ごとでいろんな科を回るんだけど、

ちょうど1つめの科を経験し終えたところらしい。

忙しい中ありがとう、またご飯でも行こう。




超英塾を卒業した子たちの中には、

医師の道に進んだ子も複数いるし、歯学部に進学した子もいて、

将来Jeffの体にガタがきたら何とかしてもらおうと思っている。(笑)

弁護士の子もいるから、そちら方面も安心だ(?)。

(まあ一応Jeffも法学部出身なんだけど…。)



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この前、大阪万博に行くぞっていう記事を書いたんだけど、

それを読んだ保護者の方から、

アドバイスのお手紙、そして万博を特集した雑誌や素敵なグッズをいただきました!



とても嬉しかったです、ありがとうございます!!


これは記事にも書いたように、大学時代の友人たちと旅行して集まる企画で(自分たちでは『サミット』と呼んでいる)、

今年は大阪サミットにちなんで関西圏での開催ということになった。(レンタカーを借りて奈良にも赴く!)

みんな個性的なメンバーばかりなので、万博で列に並ぶことになってもおそらく延々とトークし続けていると思うからそこは心配ない。

むしろ、長時間立ち続ける体力が皆あるのか? の方が懸念材料かもしれない...。

気合を入れていこう。



2025年5月27日火曜日

やるやん助動詞!


5月もあと少し。

1年生クラスの英文法は、「助動詞」に入ったところ。



この助動詞、とても奥深い。

たいてい「助動詞」と聞くと、「ああcanとかwillとかね」という印象で終わりがちなんだけど、

これらが無かったら、言葉で表現できる世界がとても狭くなってしまう。



たとえば「あ、あそこにいる人、Timだ!」と思ったとき、

一番シンプルなのは That's Tim!  となる。

でもこの文は、もう断定しきってしまっている。

「あれーTimやと思うなー違うかもしれんけど」ぐらいの気持ちなら、

That may be Tim. とか 

That might be Tim. みたいな表現にも変えられる。

(mightはmayの過去形だけど、ここでは過去の話をしているわけではないというのもポイント。)



「いや、Timに違いない!」と思ってるなら、

That must be Tim! 

と言うこともできる(ここでは『~しなければならない』という意味じゃないことに注意)。




何しろ、名前からして「動詞」だ。

他の動詞を助けることで、表現の幅をめちゃくちゃ広げてくれているのが助動詞ということになる。




なかでも、canやcouldは登場する頻度がとても高い。

I can play the guitar. 

みたいな中学校で学習する文ひとつとっても、実は奥深い。

試しにこれを過去形にしてみよう。

I could play the guitar when I was a kid. 


⇧ ChatGPT作


子どもの頃、ギターを弾けたんだよ、っていうこと。

「ただ過去の話になっただけでしょ?」と思うかもしれないけど、ではこれなら?


(※) I could solve the puzzle yesterday.

「・・・いや何が違うの?」と思うだろうけど、これは(少なくともテスト等では)避けた方が良い表現だ。

「子どもの頃、ギターを弾けた」っていうのは、

「子どもの頃、弾こうと思えば弾けたんだよ、弾く能力があったんだ」ということ。

他方、「昨日パズルを解けた」となると、

これは「解く能力がありました」っていう話じゃなくて、

実際解いたわけだから、もうその能力は発揮済み、っていうことになる。

すると、「やろうと思えばできる、そういう能力をもっている」というcan/couldの意味合いからズレてくる。

じゃあどう言えばよいかというと、

was able to を用いたり、あるいは単純に I solved the puzzle yesterday. とsolveを過去形にしてしまえばいい。

(ハイレベル補足:  I managed to solve ... のような表現にするオプションもある。また、現実にはこのルールを無視したような英語にもけっこう出くわす。)




…と、1回目はまずこのあたりまで教える。

ただし…。 

I could see ~ (~が見えた) とか、

I could tell ~ (~が分かった)とか、

こういうときはcouldを使ってOKという例外もある。

何でかっていうと・・・ 

という話を最初から進めてもいいんだけど、

1回目でここまで伝えてしまうと、ほぼ確実に頭の中が混乱して、

「あー面倒くさい、もうとりあえず『できる』って意味だけ覚えとけばいいや!」

となりかねないよね。

というわけで、1回目はここまでは話さない。助動詞を1周マスターしてもらった後に、補足で伝えるようにしている。



⇧こういう、「どこまで正確に教えるのが本当に生徒の子のためになるんだろう?」みたいな話は、以前にも別の記事で書いたので、興味のある方はどうぞ:

「はーい今から割り算を教えまーす。まず注意なんだけど、数を0で割ることは禁止されていて・・・」




そんなこんなで、can/couldは「できる・できた」って意味だけでも面白いのに、

この助動詞には他にも「~しうる(~する可能性あがる)」といった別の意味合いもあって(むしろこちらの方が長文を読み解くうえでは重要かもしれない)、

そうやって、人間が表現できる世界をぐんぐん押し広げてくれている。

時間の制約もあって(助動詞の他にも英語力を高めてくれる文法事項がたくさんある!)、

授業で全て語りつくすことは難しいんだけど、

少しでも英文法が生徒のみんなにとって使いこなせる武器になってくれるように教えていきたい。




2025年5月22日木曜日

『私は(知らないうちに)助けられている』


先日は、

もう社会人として働いている2人の卒業生の子たちが遊びにきてくれた。



結婚していたり(びっくりしたー)、

働きながら資格取得のために学校に通っていたり…と、

それぞれの道を歩んでいて、

おしゃべりしていたらあっという間に時間が経っていた。




堺東商店街のドトールで買ってきてくれた、コーヒーの差し入れもありがとう!



 


超英塾を始めたときは当然まだ「卒業生」はいなかったわけだけど、

今は、いろんな卒業生の子たちがいて、

こうやって遊びにきて近況を教えてくれたり、

就活の相談に来てくれたり。

この前のようにカタンを一緒にプレーしたり

あるいはお酒を飲みに行ったり

みんなありがとう。



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ところで、たまに思うことがある。

高校生のときに「英語でお世話になりました」っていうのは認識しやすい。

…何を言ってんの? って感じだと思うけど、

たとえば、

「足し算を教えてもらって助かりました」とか、

「いろんな漢字を覚えるのをサポートしてくれたおかげで今日の私があります」とか、

そういうことを言う人ってあまり見たことがない。

計算ができて、漢字が書ける、

その裏には、それを助けてくれた家族の人、学校の先生、記憶に残っていない誰か…がいるはずなんだけど、

自分にとって「読み書き計算」能力はあまりに当たり前すぎて、

そのことを改めて「お世話になりました」って小学校時代の恩師にお礼を言いにいったりすることはほぼ無いだろう。

他方で、高校生ぐらいにまで成長して、

英語を教えてもらって助かったわーというのは忘れにくい。

でも、Jeffが高校生のみんなに英語を教えられるのは、

その土台として、みんなが漢字を小学校でたくさん覚えてくれたからであり、

中学校で英語の基礎部分をしっかり身につけてくれたからであり・・・っていう、

そのおかげでスムーズに高校レベルの英語を教えることができている。

ふだん意識しないけど、実は自分の土台を作るのを助けてくれた人がいるんだよなーということ。



小学校の先生なんかは、特にそういうことが多いんじゃないかな。

きっと、将来のことを考えて、そっと本人に分からないようなやり方で助けてくれた人がいる。

別に、その子が漢字を覚えていなくたって、九九ができないまま進級したって、

たぶん先生自身が人生で困ることはない。

でも、そういうことじゃなくて、目の前の子のために根気強く教えてくれた人がいる。

たぶん、その子は、「小2のときに九九を覚えるまで付き合ってくれて助かりました」って数年後に言いにくることはないんだけど、

それでもいい、その子の力になれば、っていう仕事をしている人が世の中にはいる。

そういうことを思うと、

「いやー高校のとき超英塾に来てなかったら英語やばかったー」と明示的に言ってもらえるのは、本当にラッキーでありがたいことで、かつその前提となる力を身につけるのを助けてくれた皆さんにも感謝しないと…っていう気になる。

そして、そうなると、

映画のタイトルにもなった Pay It Forward していこう…

って話になるんだと思うけど、とりあえず今回はこのあたりで!




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三国丘高校の定期テストが終わり、

今度は泉陽高校のテスト週間が始まっている。

なんで今年はこんなに両校のタイミングがズレてるんだー!と叫びつつ、

Jeffも授業スケジュールを調整しながら頑張ってます(みんながテスト勉強に集中しやすいように、塾の授業日程をずらしたり)。

生徒のみんなもガシガシ英語力を上げていこう。



2025年5月15日木曜日

さて、今年のサミット開催地は…!

 

Jeffは毎年、大学時代の友人たちと一緒に、「サミット」と称して旅行をしている。

「毎年」といってもコロナのせいでしばらく中断していたんだけど、

去年は 金沢サミット を開催することができた。

あれからほぼ1年。今年もサミットのシーズンが近づいてきた。



これまでの、

◆伊東サミット(静岡)…

◆伊勢サミット(三重)…

◆伊予サミット(愛媛)...

◆金沢サミット(石川)...

と来て、今年はなんと・・・



大阪サミット(大阪)

ということになった。



いや、地元やん…! という感じなんだけど、

何を隠そう、理由は大阪万博

万博に行こう、ということでこの決定になった。

たしかに、こんな機会がないと万博に行かないまま終わっちゃいそうだし、

ちょうどよい機会かもしれない。

あとの2人は関東から来てくれるうえに、

Jeffは運転免許はもっているけどペーパードライバー(※和製英語)で普段は運転しないので、レンタカーのドライブまでお願いすることになる。(今のところ旅館は奈良らしい。)

ありがたすぎる。うち1人が大阪のおいしいたこ焼きが食べたいと言っていた気がするので、イチオシのお店があればJeffまでご一報ください...。




そして、3人とも会社員ではなくて、強制的な健康診断がないので、

このサミットの前に各自、人間ドックを受けてくるという目標も設定されている。

実はJeff、去年は間に合わなかったんだけど、

今年は何とかサミット前に結果が返ってくるタイミングで受診できそう。

なんだけど、

例の、Jeffの野菜の供給源だった"しゃぶ扇"も堺東から撤退してしまって、

食事バランスが崩れそうな今日この頃… 

人間ドックもちょっと怖い気がする。

まあ、普段の状態を見てもらうことに意味があるんだったら、

人間ドック前だけ食事に気を付けても仕方ないんだけど、とはいえ、やっぱり良い結果を出したいと思ってしまう。

模試の前にめちゃくちゃ勉強する高校生と同じ気持ちだ…(ちょっと違うか)。



というわけで、今年は大阪万博サミットということになりそう。楽しみです。

(もう行かれた保護者の方々、オススメのパビリオンがあれば教えてください!)



2025年5月8日木曜日

ランチ、時制、カタン勝負

 

昨日は、4年以上ぶりに顔を見せてくれた卒業生とランチに行き、

そのまま喫茶店でいろいろ話してきた。

元気そうで良かった、またいつでもカモン。

差し入れもThanks! 



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そのまま夕方は1年生の授業。

いわゆる「時制」と呼ばれる範囲の授業がだいたい終わった。

時制は理解できると簡単なんだけど、慣れないと頭の中がゴチャゴチャしがち。

今年はスペシャル練習プリントも作ったので、どんどんトレーニングしてほしい。

ただ、

"未来進行形"  "過去完了形" …などなど、幅広くマスターしてもらうわけだけど、

結局みんなの添削を普段やっていて一番目にするのは、

「ここは過去形やん!」みたいな、もうとにかくシンプルなミス。

I like playing soccer when I was a child.

みたいな感じ(過去の話をしてるんだから liked にしよう)。

ただ、ミスすること自体は悪いことじゃない(特にスピーキングなんかは最初は "ミスしてなんぼ" で話しまくった方が良いと思う)。

こうやってミスしながら だんだん身についていくものなので("覚える"というよりも)

どんどんトレーニングして身につけていってほしい。



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そして、夜は卒業生2人と一緒に、ボードゲーム『カタン』で勝負。

久々のカタンで頭を使った。

今回も熱戦だったけど、なんとか2戦中1勝できた。良かった…。


この2人から差し入れにお菓子&ミネラルウォーターをもらいました。ありがとう!



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またゴールデンウィーク中には、帰省していた別の卒業生との子ともランチに行って、大量の差し入れをいただきました。

仕事も順調そう&楽しそうで安心した。

ロンドンへの赴任、おめでとう! 

Enjoy the next chapter of your life!







2025年4月30日水曜日

東京からのコール、そしてレミゼ

 

先日、心斎橋からなんばに向かって歩いていたら、

超英塾1期生の子から着信履歴が連続で2件入っていた。

「え、何かあったんかな、相談事とか?」と思って

急いで折り返したら・・・


1期生の子2人が、東京で飲みながらJeffにコールしてくれていた。

何かあったとかじゃなくて良かったーと安心しつつ、

そのまま30分ぐらいお喋り。

1人は東京、もう1人は名古屋で働いている。

この日は名古屋の子が東京に来ていて、2人で色んなところを回っていたらしい。

卒業してもこうやって一緒に遊んだり、

ましてJeffのことを思い出して連絡をとってくれたりするのは嬉しい。

いつかまた大阪で同窓会をするのも楽しみだ。



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Jeffは『レ・ミゼラブル』のミュージカルが好きで(いわゆる "レミゼ")、

ロンドン旅行の際も劇場で(時差ボケでフラフラしながらも)鑑賞してきた。

⇧劇場の外観(写真を撮るのが下手すぎる...)


きっかけは2012年の映画版(ヒュー・ジャックマン主演)で、

友達に誘われて2人で映画館で観たんだけど、

自分の方がハマってしまって、映画館にはもう一度自分だけで足を運んだ。

で。

なんと今年、そのレミゼの WORLD TOUR SPECTACULAR が日本で上演される。

多分これはミュージカルそのものじゃなくて、歌やオーケストラの演奏がメインで、どちらかというと「コンサート」という感じ。

もうこれは行くしかない。

受験シーズンじゃなくて良かった… これを楽しみに頑張ろう。

この前書いた ウィキッド といい、今年はミュージカルと縁がある年なのかもしれないなー…