超英塾は、きょうだいで通ってくれる子たちが多い。
一番最初のお姉ちゃんから数えて、3姉妹で通ってくれているご家庭も!
本当にありがたいです。
それで先日は、そんな兄弟で通ってくれた卒業生の、
兄ちゃんと弟の2人が大阪に帰省するというので(どちらも大阪府外の大学に進学)、
Jeffとともに3人で集まることになった。
1人1人と個別に話すことはあっても、
兄弟そろって一緒に長時間 話をすることは今までになかったので新鮮だった。
2人とも元気そうで良かった、
まあ兄ちゃんの方が8割ぐらいずっと話してた気がするけど(笑)
近況だけでなく、
「こういう場合はどう行動するのが良いんだろう?」みたいな価値観の話もできた(←具体的に内容は書けないから、分かりにくくて申し訳ないけど...)。
また大阪に帰ってきたときにカモン。
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明日(正確には今日)は、高3の授業の日。
先週は induce という言葉が出てきて、これは「誘発する」などの他に、「帰納する」という意味ももつ単語だ。
で、「覚えといてねー」というのは簡単なんだけど、そもそも「帰納する、って?」というのも念のため説明することになる。
たとえばこんな人を想像してみよう。
「私は毎月、異なるインドカレーの店でカレーを食べている。これまで2年間、24軒の店に通ってきたが、どの店も非常においしかった。」
「だから… 次の25軒目のインドカレー屋も、うまいに決まっている。インドカレーの店は一般に、非常に美味なカレーを提供するものなんだよ。私が言うんだから間違いない!」
・・・そう。
これが「帰納法」的な推論だ。
様々な事例から、結論を導きだしている。(ちなみに induce の duce は、『導く』という意味合いをもつ。)
ちなみに、この推論は100% 正しいだろうか?
そうとは限らないよね。25軒目のお店のカレーが口に合わない可能性は、十分にある。
「これまで◯◯◯だったから、次もきっと同じく◯◯◯だ」というのは帰納法的な思考で、実はこの考え方には危険が潜んでいる。
(…なんだけど、高校生は数学で『数学的帰納法』を習うから、何となく『帰納法』は間違いのない思考法だ、みたいに考えている人も少なくない気がする。)
そして「帰納」と対になっている「演繹」という思考法もあって、「演繹する」は英語では deduce なんだけど、これはどういうものかって言うと…
というのを、何とか限られた時間で伝えることになる。こういう話は面白いんだけど、英語は他にもやることが沢山あるので、のんびりしていられないのがツライところでもある。
こういった話題は、たいてい1回聞いただけでは「なるほどー、心の底から理解したぞ!」という状態に至ることはないんだと思うけど、
似たような話に出会うごとに次第に分かってきて、そのうち友達に自分の言葉で説明できるところまで来れば、かなり身についていると言ってよいだろう。
「帰納する」と言われればビビるかもしれないけど、
「要はインドカレー屋さんの話ね」と思えれば、こっちのものだ。
まあ『帰納法ね、そりゃインドカレー屋のことだよ』とだけ友達に言っても、『は?』で終わっちゃうだろうけど…。
(ちなみにJeffは今までに、まずいインドカレーのお店に出会ったことはない。もしかして全ての店が美味しいのかも…)
こんな風に、授業の用意をするときには、
「今回はこれを教えられるなー楽しみやな」とか、そんな風に準備をしていたりする。
あるいは、1つの単語の意味を「Aで教える?Bで教える?」という判断をするために、たくさんの調べものが必要なこともある。
で、実際の授業では、「この単語はまずAの意味で覚えといてねー」と一瞬で過ぎ去ったりするんだけど、生徒の子のためにはそれでいい。
みんながどんどん賢くなっていけますように...。