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大学入試の話題で、
センター試験が廃止されて、新しく「達成度テスト」が導入されようとしていることは、
かなり報道されているので、知っている人も多いと思う。
中学生だと「そもそもセンター試験って何?」という人が普通だと思うけど・・・。
センター試験というのは、毎年50万人以上が受ける、
大学入試の全国一斉テストだ。全部マークシートで塗りつぶす形式。
それで、僕も今月の体験会向けに、大学入試の仕組みが分かる資料を作ってたんだけど、
今日、新しいニュースがあって、ビックリしてしまったので紹介しようと思う。
ちなみに、「達成度テスト」というのは、
推薦入試とかに使用される「基礎」レベルと、
一般入試、いわゆる「受験」に利用される「発展」レベルとに分かれる予定なんだけど、
これは「発展」レベルの方の話。
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大学入試センター試験に代わる「達成度テスト・発展レベル(仮称)」についての文部科学省の原案が分かった。
高校3年の12月以降に5教科11科目程度で複数回実施するとしたほか、外国語では、例えば英語検定など民間試験の成績利用を検討する。導入は早くて5~6年後の見通し。
(略)
試験問題は、知識より思考力や判断力などを測る内容を増やすとしている。外国語については、複数回受けられる民間の試験利用も含め検討するとしている。
また、実施時期は高校3年の12月以降を想定し、複数回受験で「再チャレンジ」を可能とする。成績は現行の1点刻みをやめ、十数段階のグループ別評価が相当としている。
ただ、高校側は「生徒の学習や高校の教育活動への影響が大きく、実施は1月以降にしてほしい」と反発。高校や大学教育を改善するためにも、従来型の知識偏重ではなく、教科の枠組みを超えた試験を開発するべきだという意見が中教審内でも強く、今後議論になりそうだ。
達成度テストは、政府の教育再生実行会議が大学入試改革の一環として提言したもので、「基礎レベル」と「発展レベル」の2種類がある。
(2014年3月2日読売新聞。 記事はこちら。赤文字は引用者による。)
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「英検などの外部試験を導入する」っていう、これは
前から言われていたことで、英検だけでなく、TOEICやTOEFLなどの外部試験が
今後は大事だよっていうのは 超英塾の紹介 でも少し書いてる。
だから、
「5~6年後に導入」とはいえ、
既に外部試験を使って合格判定をしている大学も私立・国公立ともに出てきているので、
そのレベルに目線を合わせた英語を身につけておこう、というのは変わらない。
それで、僕がビックリしたのは、試験の実施時期のところだ。
「一発勝負はやめよう」ということで「複数回受験を可能に」って提言がずっとされていたが、
実施時期が高3の12月以降っていうのは、ちょっと遅すぎるんじゃないだろうか・・・。
こうなると、
「複数回受験が可能だから、高2とかで早めに点数をとって、
その後の空いた時間を使って自分の興味がある分野に打ち込める高校生が生まれる」
というのは夢になってしまった。
・・・というか、そういう学生が出てくるのを防ぎたかったのかもしれない。
まあ、それでも複数回 受験はできるから、
「一発勝負の当日、お腹がいたくて実力を発揮できなかった・・・」なんてことは減りそうなので
それは安心だけど・・・。
どちらにせよ、英語に関してだけは、外部試験を使うということは、
別に高3の冬じゃなくても、その前に頑張って試験をクリアしておけるということなので、
学年や年齢に関係なく早めに頑張っておくのがベスト、
というのは変わらないから、そこは安心していいと思う。
まだ議論の真っ最中だから、またどんどん変わっていく可能性が大きいので、
ニュースで「達成度テスト」とか「TOEFL(トーフル)」って出てきたら、
中高生でも、ちょっと注目しておくのがいいよ。
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