共通テスト(の第1日程)も終わり、 受験生メンバーは国公立大学の二次試験・私立大学の個別試験に向けて切り替えて頑張っている。
一方で、明日は英検の一次試験でもあるので、今日は、受験生の相談と添削&英検ライティングの添削(こっちは高2・高1メンバー)をやっているうちに、気づけば夜になってしまっていた(時節柄、みんなが教室に来るわけじゃなくて、ライティングの答案を写真で送ってもらって、それをパソコンの画面上で添削する等々)。
共通テストが終わると、今度は自分が受験する国公立大学などを決めることになるんだけど、テストから数日後には様々な予備校がいわゆる"判定"を出してくれる。
それで、多くの受験生がこれに一喜一憂することになるんだけど、実際にはその「A」とか「C」とかの文字だけでなく、もっと具体的に分析しないといけない。
たとえば、「共通テスト:二次試験」の割合が200:800の場合、いくらこの200点の方で点数が良くても、実際には残り800点分で重要な勝負が待っているので、A判定でも盤石とはいえない(というか、これぐらい二次試験の配点が高かったら、共通テストの成績だけで判定を出すのは事実上不可能かもしれない)。
逆もまた然りで、たとえE判定でも、よく見ると「二次試験の配点が物凄く大きくて、しかも二次試験で出るような記述式の問題の方が得意」という場合もあって、それだと、実はE判定というだけで諦めるのは早すぎるということになる。
こうなってくると、判定だけを見て「GO!」とか「変更!」とか言っていられなくなる。まずは志望校の配点を調べて、共通テスト段階でのいわば「持ち点」を計算。今度は去年の合格最低点を調べて、そこから「二次試験で何点ぐらいとれば合格ラインなのか」を逆算していくことになる。しかも、そこで同じ「6割ぐらい取れば大丈夫そう」という結論になっても、「A大学の問題なら現実的だけど、B大学の方だと二次試験で6割とるのは大変」みたいな違いも出てくるので大変な作業だ。
でも、こうして分析してみるとより正確な状況が見えてきて、「あれ、これ、A判定でも、気合いを入れなおさないとマズいぞ」とか、一方で「これなら判定が悪くてもトライする価値がありそう!」という場合もある(けっこう後者のパターンは発生する)。
しかも今年はコロナの影響もありうる。たとえば去年の後期試験では、北海道大学が二次試験を中止し、センター試験(今年でいう共通テスト)の成績で合否判定を行った。こういうことが今年もないとは断言できないし、すでに二次試験を行わないと早期から発表している横浜国立大学のような例もある。
というわけで、今年もあいかわらずこの時期は大変だ。もう少しすると、みんな出願先が確定して、今度は演習&添削の嵐になる。マークシートで答える共通テストと違って、二次試験は記述式が多いから、自由英作文の添削などなど、赤ペンを手に答案をチェック&フィードバックという日々がやってくる。
そして。気づけば2/25の前期試験の日がやってきて、その数日後には慌ただしく卒業式。中期・後期試験も見据えつつ、塾では「そろそろ急いで春の準備にもとりかかるぞー!」となる。この忙しさが自分には合っているかなと思う。何より、3年生とのお別れを寂しく思う暇がない(『明日が本番、頑張れー!』というときに『もう卒業か、早いなあ』としんみりしている余裕なんてない)。
今年度もあと2ヶ月強。みんなにとって有意義な時間になりますように!