2022年12月29日木曜日

2022→2023

 

共通テストがどんどん近づいてきて、受験生は最後の追い込みシーズン。

毎年、カウントダウンが「あと100日」になってからの時間の進行が驚異的に速い。

共通テストが重要な子たちもいれば、私立の個別試験がメインの子もいるし、

大学には家から通うつもりの子もいれば、関東圏を狙う子もいる。

そうなれば当然、1人1人、質問や相談の内容も変わってくる。

いずれにせよ、みんなが力を出し切って納得のいく成果を出してほしいなと願うばかりだ。

保護者の皆様、いつもサポートいただきありがとうございます。



保護者の方々や、卒業生の子からの差し入れも沢山いただいています。

特に1日中頑張っている受験生にとっては、ホッと一息つくお供になっています。

お心遣い、とてもありがたいです!





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Jeffはというと、前回の記事で紹介したように、夜は相変わらずAmazonプライムのThe Great British Bake Offに癒されている。

引き続き、気になった表現を少し紹介してみよう。


nerve-racking

nerveは「神経」で、nerve-rackingは「神経がまいる、いらいらするような」ということ。審査員に高く評価されるような作品を制限時間内に完成させるのは並大抵の緊張感ではないようで、出場者(contestants)がよくこの表現を口にしている。


scrumptious

審査員の1人がよくscrummy(スクラミー)と言っているんだけど、これはイギリスで使われる表現で、scrumptious(スクランプシャス『とても美味しい』)ということ。一般に「美味しい」といえばdeliciousやyummyが思い浮かぶ人が多いだろうけど、このscrumptiousも語彙に加えておくと表現の幅が広がりそう。tastyもよく出てくる。


showstopper (show-stopper)

毎週、次のステージに進める参加者を決める最後の戦いが、Showstopper Challengeだ。観客からの拍手が大きすぎてショーをいったんストップせざるをえない、それぐらいの名演技というのがshowstopperの意味。(ちなみに、進行を止めてしまう障害といった悪い意味で使われることもある。)



あとは、審査員の2人がとにかく "absolutely [   ]" と言いまくる。absolutelyは「絶対に、完全に、ものすごく」ということで、けっこう辛口な評価をした後に

"But the filling is absolutely delicious!" 

のようにフォローしたり(fillingは内側に詰めた中身、具のこと)。毎回absolutelyが使われる回数をカウントしたら物凄い数値になると思う。



この番組の影響で、パン屋さんやコンビニのパン売り場に陳列されている商品が最近気になって仕方ない。以前なら食指が動かなかったようなパンやデザートをつい買ってしまう(※体重に注意...)。

いつか「趣味はbakingです」なんて日が来たりして。 Who knows?  2023年も何が起こるか分からないけど、前向きに進んでいきたいと思う。(まずは共テ!)



2022年12月14日水曜日

The Great British Bake Off

 

最近、AmazonプライムのThe Great British Bake Offにハマっていて、寝る前にずっと観ている。

bakeは「焼く」という意味で、パン(bread)やケーキ(cake)、ビスケット(biscuit)等々を手作りするのが大好きな"baker"たちがこの番組の主役。

イギリス全土から腕に覚えのあるアマチュア"baker"たちが集い、毎週のお題をクリアしていくんだけど、その都度1-2人が脱落していき、最終的にチャンピオンが決定される。




その熱戦も目が離せない(毎週の結果発表シーンは涙を誘う)んだけど、それに加えて、ケーキがお題の週なら「イギリスのケーキの歴史」を専門家が語ってくれたりと、ためになる勉強コーナーも丁度良いバランスでミックスされている。

日本のバラエティ番組のような過度な演出がないのも、就寝前に楽しむのにピッタリだ(ただし食欲をそそる映像だらけで、完全に『飯テロ』だから夜中の視聴には注意)。



英語にも注目だ。番組の特性上、食に関する表現が多種多様に味わえる。

stodgy は「こってりした」とか「胃にもたれる」という意味。審査員が何度か発言しているのを聞いて覚えてしまった。

soggy もよく出てくる。「ずぶ濡れの」という意味もあるけど、この番組では頻繁にsoggy bottomという表現が登場して、これは焼いたあとの底面が「湿っぽい、ふやけた」状態だということ。審査員がsoggy bottomになっていないか見て、焼き加減をチェックする。

bland は「味気ない」「風味がない」。味付けに関して「もっとseasoning(調味料)が必要」といったアドバイスが聞かれる。


その他、審査を通過して I'm over the moon! (大喜び、有頂天)だったり、

次の戦いでは pull out all the stops (最大限努力する)と意気込みを語っていたり、

興味をひく英語表現には事欠かないのも番組の良いところ(そしてBritish accentは寝る前の耳に心地いい)。



普段の自分は全く料理をしないんだけど、このBake Offを観ていると、いつか自分でトライしてみたいなーという気すらしてくる(&最近、パンやスコーンを食べる頻度が増えている…)。

自分でもbakeする人ならなお一層楽しめる番組だと思う。まだシーズン1を観終えたところだけど、Amazonプライムでは現段階でシーズン8(!)まで視聴できるようなので、しばらくは英国風ベイキングの世界に浸ることになりそう。オススメです。



2022年12月4日日曜日

Miso Soup; Common Test; Gratitude

 

これで年内はみそ汁が尽きることはないかと思われた超英塾だったけど、早くも11月中にはみんなで飲み干してしまった。みそ汁の魅力、恐るべし…。

と思っていたら、別の保護者の方から、新たにみそ汁パックの差し入れが!


お気遣いありがとうございます!

最近とみに気温が下がってきたので、みそ汁でみんな体を温めてほしい。

ついに冬本番という感じで、加湿器もしっかり稼働中。

昨年同様、インフル(→英語だと (the) flu と省略する)が流行しないことを願いつつ。



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「センター試験」が「共通テスト」に生まれ変わって、年明けの試験で3年目の実施になる。

過去問は大学入試センターのウェブサイトで公表されているので、誰でも解いてみることができるんだけど、自分が受験生だった頃と比較すると大変革を遂げている。

特に英語は、とにかく情報処理の量が多い

リーディングでは、文章だけじゃなく図表も確認したり、本文のsummary(要約)を参照して効率よく情報を取捨選択したり。

たとえばsummaryがある問題なら、いきなり文章の1文字目から読み進めるんじゃなくて、まずはsummaryをチェックして全体像をつかみ、「何を読み取っていけばよいのか」把握して本文を読み、該当箇所にきたら「ピン!」と気づけるようにして…

と、常に相当な集中力が要求される。

リスニングも、途中からは「1回読み」で、Listen again. と言ってくれないから、1問1問に神経を尖らせることになる(特に第5問は大変)。

解き終わる頃にはヘトヘト。他の教科も処理すべき情報量が増加しているから、これを2日間でこなしきる現代の受験生は本当に偉い。半分、体力勝負みたいなところもあるかもしれない。



それで、共テの英語で相談にくる場合は、1人1人、とれない原因を見極めないといけない。


そもそも単語力が不足している?
…いやでも、「分からない単語はほぼ無かった」らしい。


じゃあ、スピードが足りなかった?
…「いや、そこそこ時間は余ります」かぁ…。


本文の内容は理解できてる?
…「自分ではけっこう分かったつもり」


たとえばこの問題、なんで3番にしたん?
…「いや、4番と二択で悩んで、どっちか分からんくて」


この問題、ここのパラグラフに根拠あるけど、読みに戻った?
…「あ、選択肢だけ見てた… 確かに読み直したら3番は違うっすね」


この場合、本文は「なんとなく8割方は理解」できていても、選択肢を取捨選択するときの作業が甘いのかもしれないから、そこを改善できないか考えたりすることになる。

「スピードが足りない」場合でも、一般的な読解スピードが遅いんじゃなくて、選択肢を眺めるところで時間が過ぎていたり、先にsummaryを読んでいないせいで、問題と関係ない箇所を過度に丁寧に読み過ぎていたり…と、多様なパターンがある。

これが1人1人、似ているようで違ったりするので、相談に来てくれたときは要注意だ。

英語は、いったん点数がとれるようになると安定しやすい科目だと思うので、修正点をバシバシ改善していって、得点源にしてくれたら嬉しい。


そして、共テが終われば私立&国公立の試験対策で記述問題の添削が多くなってきて、

そのまま気づけば(今年は3月1日が三国丘・泉陽ともに)卒業式だ。

またこのシーズンがやってきた。



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みそ汁の他にも、保護者の方々・卒塾生の子たちから差し入れを多くいただいています!

ブレブレになっちゃった写真もありますが…、ともかく、非常にありがたいです!













Thank you sooooooooooo much!  です!


2022年11月5日土曜日

Thanks a Million!

 

三国丘、泉陽ともに、2年生が修学旅行のお土産をもってきてくれた。


三国丘高校は北海道。




泉陽高校は沖縄。(写真には撮れていないけど、かっこいいTシャツもプレゼントしてくれた。)




おかげで、数日間はお菓子コーナーが "北海道&沖縄" の豪勢なコラボ状態に。みんなありがとう!



過去にはコロナで修学旅行ができなかった先輩たちもいるので、今年は無事にどちらの高校も実施されて本当によかった。






こちらは、三国丘高校の1年生が校外学習で買ってきてくれた、神戸プリン味のカントリーマアム。


楽しい校外学習のときにも塾のことを気にかけてくれたのが嬉しい。ありがとう!






そして、前回の「みそ汁祭り」の記事を読んでくださった、卒業生の保護者の方からの差し入れ。どんどん汁物コーナーが進化していく…ありがとうございます!





こちらも卒業生の子から。いつもミネラルウォーターがメインなので、久々に飲むコーラは美味しかった。バイトで稼いだ貴重なお金で買ってきてくれたんだと思う。ありがとう!!



2022年10月20日木曜日

みそ汁祭り


「Jeff、これ…」と、生徒の子が、保護者の方からの差し入れが入ったバッグをもってきてくれた。

「お菓子もってきてくれたん?! ありがとう!」と受け取ると、

想像の数倍はある、ズッシリとした重み。

なんと、前回の記事を読まれた保護者の方から、大量のみそ汁のプレゼントが!




塾生の子たち「みそ汁めっちゃあるやん!」

Jeff「〇〇のお家からやで」

塾生の子たち「〇〇、ありがとう~!」


みんなで美味しくいただいています、ありがとうございます!





いただいた みそ汁パック以外は、相変わらずワッツ堺東(100均)のお菓子で埋め尽くされているお菓子ボックス。



2022年10月8日土曜日

MISO SOUP (一番人気)



先日、堺東の商店街に、100均のお店(ワッツ堺東)がオープンしていた。

100均 自体は高島屋にもある(セリア)んだけど、"ワッツ堺東"の方はお菓子もけっこう扱っているので、塾用にちょこちょこ寄っている。

これまでは薬局やコンビニでよくチョコ系のお菓子を仕入れていたのが、最近は100均がメインになってきて、煎餅や饅頭でお菓子ボックスが和風な雰囲気を漂わせ始めている。




コロナ前はポテチとかポッキーとかも買っていたんだけど、ここ数年は衛生面を考えて、基本的に個別包装のお菓子を置くようにしている。

それで、上の写真をよく見ると、"お菓子"カテゴリーとは言えないものが紙コップにたくさん入っている。よく見ると…




みそ汁!

これがいま一番人気になっている(少し肌寒くなってきたし)。ちなみにこれもワッツ。

ティファールでお湯を沸かして、水を飲む用に置いてある紙コップでみそ汁を作っては「みそ汁ウマっ」と感動している。カニ汁とか、しじみ、あさりとか、色んな種類を用意してみたんだけど、なぜかメジャーな「わかめ」がトップの人気を誇る。



あとは、上の写真にもあるけど、飴。とにかく消費スピードが半端じゃない。

個人的にはほとんど飴をなめない(我慢できずにすぐ噛んでしまう)んだけど、生徒のみんなには好みがあるらしく、人気の飴はすぐになくなる一方で、微妙な味(らしい)の方は長らく居座ったままになっていたりする。



そして、ここのところ飲む人が増加中なのがコーヒー。


スティック状になっていて、1杯分のコーヒーの粉が入っている。

最初は「ブラックは苦くて飲めない」といっていた受験生が、「コーヒーはブラックやろ」みたいなことを言い出すのが面白い。

いつかドリンクバー設置とかしてみたい気もするなー(けど、そうしたらみんな糖分の摂りすぎになるかも…)。



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卒業生の子たちからの、お菓子の差し入れ。(他にもあるんだけど、ひとまず写真2枚だけ…。)ありがとう!!



気づけば卒業生メンバーも就職していたり、20歳になって一緒にお酒を飲みたいと声をかけてくれたり(すごく嬉しい)。高校時代に身につけた英語をバリバリ使う人もいれば、英語は別にそんなに使わんな…っていう人もいるだろうけど、とにかくみんな元気に生きて大人生活を楽しんでいってほしいなーと思う。




2022年9月5日月曜日

発音の話: リエゾン、フラップt



英語のリスニングが難しい要因の1つに、単語が1つ1つ区切って発音されないというのがある。



Did you get in?

こんなシンプルな一文でも、慣れていないと聞き取るのが難しい。

まず冒頭部分で、これを「ディッド」「ユー」と区切って発音することはほとんどなくて、たいていは「ディッジュー」になる。(ちなみに、なぜかこれは意識しなくても、ほとんどの子が最初からこの発音で読める。)


この、音がつながる現象をリエゾンと呼ぶんだけど、このせいで、覚えている単語が違った音で聞こえてくる。

上の文でいえば、後半部分。「ゲット」「イン」と発音してくれれば、英語を習いたての人でも「get inだな」と認識できるんだろうけど、実際にはこの2つのワードはリエゾンしてしまう。

だから、耳には「ディッジュー・ゲティン?」と聞こえてきたりして、Did youはともかく、get inで脳がストップしてしまって「ゲティンってどういう意味ですか」という事態になる。



さらにここに、falp t(フラップt)が登場する。

get in の2つが組み合わさって「ゲティン」になるのは想像がつきやすいけど、このtの音が、しばしばdの音に変化してしまって、「ゲティン」が、結果として「ゲディン」になってしまう。

この、tの音が、dの音へと変化するのが、フラップtだ。

もっと言うと、dというよりも、何ていうか日本語のラ行の音(lでもrでもない)で発音されていると感じることが多い。

つまり…

「ゲティン」→「ゲディン」→「ゲン」

と変遷していって、Did you get in? が「ディッジュー・ゲリン?」になってしまう。

(※ただし、いつだってtの音ならフラップする、というわけではないから一応注意)



要は、リエゾン & フラップt の合わせ技なんだけど、これを知らないと、何度リスニングの音源を聞き直しても「先生、ここget inって言ってないっすよ。なんかゲリンって言ってる」ということになる。



他にも、「英語の発音」業界(?)では、hの音が消えたり、知識として知っておいた方がよさそうなポイントがいくつかある。

hの音が消えるっていうのは、Did he get in? の前半が「ディッドヒ―」じゃなくて「ディディー」に変化するということ。つまり「ディディー・ゲリン?」で、ここまでくると、発音に注意を払わずに英語をやってきた人にとっては意味不明な音になってしまう。

…と、書き始めるとキリがないんだけど、まずはリエゾンflap tを知っているだけでも、だいぶ違うんじゃないかと思う。

(ただし、tの音がフラップするのは基本的にはアメリカ英語。Jeffはネイティブスピーカーと話すと頻繁に『アメリカに留学してたでしょ?』と聞かれるんだけど、tがフラップしていたり、話すときのイントネーションがアメリカ風だったりでそう判断されるのかもしれない。)



塾では、このリエゾンフラップtについては、特に1~2年生の間は授業中に何度も何度も指摘するようにしている。

ただリスニングで耳で聞くだけじゃなくて、やっぱり自分で発音するときにも意識してくれると嬉しいし、そうすることでリスニングの時にも聞こえてくるようになる。(そのうち、『リエゾンしてるな』とか、『このtはフラップしてるな』とか、そういう意識すらせずに、普通に意味として文が頭に入ってくるようになると強い。)



日本の受験システムだと、どうしても英語はリーディング(読解)がメインになってしまうんだけど、言語の学習において発音は大きな醍醐味の1つなので、こっちも楽しんでほしいなと思う。

ちなみに英語の発音、リズムを身につけるのに最適なのは、やっぱり洋楽なんじゃないかなという気がする。歌だと、強制的にリエゾンさせられる(そうじゃないとリズム通りに歌いきれない!)し、好きな曲なら何度繰り返し聞いても苦痛じゃないだろうし。

本当は、授業中にみんなで歌ったりしたら面白いよねー… 「今月の曲はこれです」みたいな感じでやれば、1年で12曲マスターできるし。(いつかコロナが収束したら、洋楽カラオケ部でも作ろうか…。)



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生徒のみんな、保護者の方々、卒業生の子たちからも、たくさん差し入れをいただいています!いつもお気遣いありがとうございます!!
















2022年5月28日土曜日

MAY


最近、統計学の勉強に結構ハマっている。

ちょっと変な日本語だけど、自分は「物事が分かりたい」という欲求が強めで、たとえば新聞を読んだときに「ふむふむ、そういうことか」と“納得して読めたい”という気持ちが大きい。

それで、統計学をやっていると、「この番組の視聴率は先週より2%下がって…」みたいな話を聞いたときに、「その2%って意味のある差なの?誤差の範囲じゃないの?」という検証を自分ですることができて楽しい。

受験業界でいえば、よく「偏差値教育は良くない!」という主張がなされるけど、「そもそも偏差値って何」というのも、統計学の勉強をするとけっこう序盤に登場する。



ちなみに最初は本だけで進めていたんだけど、それだと限界があって、Udemyというオンライン学習サービスの動画を並行して活用している。(これがなかったら挫折していた可能性がけっこう高い。大学時代の統計学の授業で苦労した自分からすると、すぐにネットで不明点を調べられる今日の学生のみんなが物凄く羨ましい。)



ところで、新しい分野を学習するときのハードルの1つに、「その業界ならではの基本的な用語、概念」がスッと頭に入ってこないというのがあると思う。

統計学なら、たとえばこんな説明があったとして:


母分散(シグマ2乗)が未知で、標本の大きさnが十分に大きくないとき、不偏分散(シグマハット)をシグマの代わりに用いることができないので、正規分布ではなく、自由度n-1のt分布を利用することになる。


テスト直前に教科書を読み始めた大学生だったら、この時点で逃げ出したくなる。

「シグマ? 自由度? t分布?」

こうしてそれぞれの単語をネットで検索するんだけど、そもそも「母分散とは」とか「正規分布とは」とか、こういう土台が頭に定着していないと、t分布についていくら読んでも分からず、挫折への道が待っている。

あるいは、「母分散」も「不偏分散」も「t分布」も知ってはいる、だけど上の文章を読んだときに「スッと頭に入ってこない」という段階もあると思う。「ええと、不偏分散って何やったっけ、ええとー… ああ、あれのことか」ぐらいだと、「不偏分散とは何か」はギリギリ分かっても、「不偏分散を使った説明をスラスラ読む」、「不偏分散を使った式を自分で作る」みたいな作業はなかなかスムーズにいかない。この山を越えると、「理解できる」「使いこなせる」みたいなレベルに進んでいくことができる。



…ということを、統計学をやりながら自分自身で実感している。

英語だったら、まずは単語レベルの話で「greenhouse gasesって何やっけ…ええっと… 何かの気体? ああ、あれか、温室効果ガスか」ぐらいのスピードだと、これがリスニングだったらその間に話がどんどん先に進んでしまう。

あるいは、授業の説明で

この文、「Practicingって動名詞で始まってて、ここが主語か」って思うかもしれんけど、コンマの後ろにSVあるから、このPracticingの部分は、動名詞じゃなくて分詞構文やね

と言われたとき、「動名詞? 分詞構文?」といったワードが自分のなかであまり浸透していなくて、そこで思考がストップしてしまうみたいな場面もあるだろう。



バスケでドリブルが精一杯の初心者に「もっとメンバー全体の動きを見てパスして」とアドバイスしてもできるわけがないように、「頭の中で用語や概念が定着していない」と、そこに意識がとられてしまって、「何となく言ってることは分かる気がするけど、うーん…」というモヤモヤした状態になる。



自分の統計学の勉強だと、手を動かして自分で数式を作ってみたり、テキストの内容をまとめ直しているうちに、用語というか、統計学ならではの概念が次第に定着してきたような気がする。

英単語なら、1つ1つの英単語の意味を覚えるのも大切だけど、さらに、既に勉強済みの文章を音読して、「文脈の中で、単語(→そして単語が組み合わさって作られている一文一文、もっと大きくいえば文章全体)の意味が頭にスルスルッと入ってくる」ようにトレーニングすることも効果がある。

あとは、「人に説明すると、むしろ自分のなかで理解が深まる」こともよくある。(先生っていう職業の人たちが自分の専門分野の知識を忘れにくいのは、毎年自分の口で喋っているから、というのも大きいと思う。)



色々と書いたけど、「よく分からないなあ」というときに、「全く分かっていないわけじゃなくて、重要な用語とか概念がまだ定着していない(or理解が浅いままで放置している)」ケースが存在する、と意識しているだけでも、解決の糸口になることがあるんじゃないかなと思う。



塾の授業だと、「ここは是非覚えてほしい」というときは、しつこく「これは頭に入れてね」とお願いしたり、あるいは意識的に、同じ説明を複数回の授業にまたいで何度もしたりすることがある。これは、まさに「一度サラッと聞いただけで定着するわけがない」という思いがあるからで、特に分かっておいた方が良いポイントについては強調して伝えるようにしている。塾生のみんなのが「あ、これは授業で何度もやってるあの話か」と頭の中ですぐ理解できる状態になってくれると嬉しい。



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保護者のみなさん・卒業生メンバーからの差し入れ、とてもありがたいです。

美味しくいただいています!




2022年4月9日土曜日

April

 

新1年生メンバーも加わって、ついに新学期スタート。



先日は、卒業生の子たちがメッセージ入りのボードを持ってきてくれた。


最初は1人だけ来て、「大学生活どうすんの」みたいな話をしていたら、
その子からの秘密の合図で、急に他のメンバーもサプライズでワーッと部屋に入ってきて(驚いた&泣きそうになった)、いろんな話をすることができた。

本当にありがとね。
大阪に残る子もいれば、東京に旅立つ子もいるしで、みんな新しい生活が待っている。
コロナで ここ数年は同窓会もやれていないけど、また大勢で集まって話をするのを楽しみにしていよう。






保護者のみなさんや、他の期の卒業生のみんなからも、差し入れを多くいただいています。撮り切れなかった分も含めて(早速食べてしまうので…)、いつもお気遣いありがとうございます!