2024年7月24日水曜日

問題: 彼が東京( )訪れたのは…

 

この文を読んでみよう。

「彼が東京に訪れたのは昨日だった」




うーん、「に」で良いのかな?

どうだろう??




…こういうとき、何度か口に出してみて、"しっくり" くるか確かめることが多いんじゃないかと思う。

「東京に訪れた、東京に訪れた…」

うーん、あんまり聞いたことが無いような…

「彼が東京訪れたのは昨日だった」

ああ、これだ。「を」だ。




こんな風に、「あれ、表現として、これってどうかな?」というときに

口に出して確認したりするわけだけど、

英語でも同じことが起こる。




たとえば、「手に入る、利用できる」という意味の available という形容詞がある。

それで、生徒の子がこんな文を書いてきたとしよう:

"This information is available for everyone on the Internet."

「この情報はインターネット上で誰にでも入手可能だ」と言いたい文なんだけど、

なんだか "しっくり" こない。




「うーん、available for ... available for ...

 いや、available to everyone か」

そうして、Google の Ngram のページで調べてみる:



すると、avalable for everyone よりも available to everyone の方が圧倒的に出現頻度が高いことが分かる。





こういうとき、英語を操る人の頭の中では、

「なんかこの表現、聞いたことないな」とか

「すっきりしないな」とか、

そういうモヤモヤが先にあって、

そうして辞書や上のNgramのサイト等で調べたうえで、

「 to にしといた方が良いと思うよ」とアドバイスすることになる。



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このモヤモヤがどこからやってくるかと言うと、

もちろん土台には単語&文法の知識もあるんだけど、

それに加えて、今までに触れてきた英語の文章のデータベースみたいなものが頭の中に入っているというのがある。

上の、

「東京に訪れた」vs.「東京を訪れた」

だって、別に頭の中に

「"訪れる"という動詞を使うときは、"を"という助詞を用いる」

という確固たるルールが入っているというより、

「なんか、"に訪れる" って、あんまり聞いたことがないような…」

という違和感から始まる人が多いんじゃないかと思う。

それで、「東京訪れる… 東京訪れる…」と声に出してみて、

自分の頭の中にある「日本語データベース」と突き合わせて、

スッキリする表現を探っていると言っていい。




この「頭のデータベースを強化していく」ための戦略の1つが、音読

よくJeffは、勉強した長文とかは、仕上げに音読してねーと

生徒のみんなに言うんだけど、

この音読を通して、頭の中に「適切な表現の音」が少しずつ染み込んでいくんじゃないかと思う。




"They know you." は良いけど

"They knows you." がダメなのは、

いちいち「三単現のルールに照らして…」とか考えているわけじゃなくて、

「They knows なんて音の組み合わせは聞いたことがないぞ! 何か変だ!」という警報が頭の中で鳴っていたりするわけだし、

I'm interested in ... とすぐ in が使えるのも、

口が "interested in ... " という音に慣れているから、という面の方が大きそうだ。

そう考えると、音読はやっぱり大切だなーと改めて思う。




でも、みんな面倒くさがって音読しなかったりするんだよね…。

音読するの楽しいと思うんだけど…。

そして継続すればすごく自分を助けてくれると思うんだけど…。

というわけで、これからもどんどん音読を推奨していきたい。

(ちなみにこれまでの経験上、高3になると音読パワーに気づいて音読しまくる子が出てくるという印象。)



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保護者の方から、お菓子の差し入れをいただきました!

今日は特に3年生クラスの日で(→授業時間が長いのでみんな大変)、

休憩時間のみんなの癒しになっていました。ありがとうございます!




もう1つ、こちらは卒業生の子からの差し入れ。

サクサクで美味しかった!

いつも塾のことを気遣ってくれてありがとう!




2024年7月18日木曜日

寿司とタイピング


授業のない週末のある日(→自習する子だけ来ている)、

卒業生の子が大学のテスト勉強にやってきた。




大学生ということで、自分用のパソコンをもっている。

それで、高校生の頃はほぼ関係のなかった「パソコンのキーボード入力」のスピードを上げたくて、

寿司打 というタイピング練習ゲームをやっているらしい。

「Jeffもやってみてください」ということで、

ちょっとやってみた。




Jeffは、けっこうタイピング速度はある方だと自分では思っている。

けど、ミスが多い。

ミスが多いとスコアが伸びないんだけど、何度かやっているうちに、100位台がとれるようになってきた(写真を撮っていなかったので、下の画像はさっきプレーしてみたときのやつ)。




これを聞いた大学生の子:
「じゃあ2ケタになるまでやりましょう!」




これに乗ったのが良くなかった…。

負けず嫌いなので、やり続けること数十分...



1時間...





2時間...





とれない。っていうか、あれ、今日、他にやることあったはずなんだけど…



「いや、次はとれるかもしれない」

よし、やろう。





…こうして、結局その日は夜まで寿司打をやってしまった。

「時間返してくれー」「まあ自分が悪いんだけど…」

という、

「今日は勉強するつもりだったのに、気づいたら夜になっていた」高校生みたいな状態になってしまっていた。





この寿司打、「ミスなく連続して入力すると解答時間が増える」っていう機能がついていて、これがクセ者だった。

ゲージが溜まっていって、

「やばい、あと何文字か正しく入力すれば時間が増える!」と思うと、

正確性を重視してしまって、スピードが落ちる。




「いや、そういう小手先のテクニックばかり追っていると全体の速度が落ちてしまう。ミスを気にせず思い切りやろう」

「あれ、でもそうしたらミスが激烈に増えるな…やっぱり正確性も大切じゃん…」

「あああ、どんな気持ちでプレーすればいいんだ!」

なんだか、共通テストの英語を解いている受験生みたいだ。




でも、「小手先のテクニックだけ追ってもダメ」というのはけっこう正しくて、

タイピングも、英語リーディングも、

要は土台となるそもそものスピード自体を上げていくのが本質的に大切なはず。

「その地力を最大限に生かすための戦略、テクニック」が効いてくるのは、その後だ。

なんだけど、いざプレーしている最中は、気持ちは

それどころじゃなくなりがち。



・・・という学びをゲットしたから、この日の寿司打も無駄じゃなかった、そうだそうだ、と自分に言い聞かせることにした。

それにしても、なんて危険なゲームなんだ…

タイピングに自信のある人はやってみると良いけど、時間が溶けないように注意です…。


(けっこう正確性に注意してスピードを調節したつもりでも、
ミスタイプ数がなかなか1桁にならない)



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その同じ大学生の子が、昨日も勉強に来ていた。

昨夜の教室では高3生の授業をしていたんだけど、その子たちに、アイスの差し入れまでしてくれた。

かっこええやんー

ありがとう!





こちらは、3年生の子の保護者の方からいただいた差し入れのお土産。

いつもお気遣いいただいてとても嬉しいです、美味しくいただきました!

ありがとうございます!



2024年7月11日木曜日

夢の大学生活、ぶどう

 

この春に卒業した大学1年生の子が、

アイスとミネラルウォーターを差し入れに来てくれた。





同じ日、大学2年生の卒業生も、学校の課題をやりに来ていたので、

この2人で夕飯を食べに行っていた(先輩の方がおごってあげた模様)。

塾を卒業しても顔を見せてくれるのはとても嬉しい。




高校生にとっても、会話が聞こえてきて

「大学生活ってこんな感じなんやな」っていう何となくのイメージが沸いたりしていると思う。

「受験勉強が終了してる! 夏休みがめっちゃ長い! バイトができる!」…っていうだけでも、高校生からすれば夢の生活に見えるだろうなぁ…。






こちらは、それとは別の日に、違う卒業生の子がもってきてくれたお菓子。

髪の毛もオシャレな色に染まっていて、

大学生活も楽しいらしい(サークルに3つも所属!)

それを聞いて安心した。ありがとうね。








(おまけ)

Jeffが最近ハマっている、ローソンの「ぶどう」。


このシリーズは「りんご」派だったんだけど、

気分を変えて新しいフルーツにトライしてみようと思って買ってみたら、

めちゃくちゃ美味しかった。

ぶどうって、

「皮むくのが面倒…」

「種も入ってるし…」

というハードルがあるんだけど、

この商品は洗わずに、皮もそのままムシャムシャ食べられる(種も入ってない!)



というわけで最近、チャンスがあるごとにみんなに薦めている。

ぶどう好きだけど、食べる前に洗ったりするのが面倒…っていう人は是非!




2024年7月4日木曜日

夏休みチャンス!


三国丘高校は昨日、泉陽高校も今日、定期テストが終了した。

心なしか、みんなの表情も解放感に満ちている感じ。

まずはテストお疲れ様!




そして、ついに、夏休みがやってくる。

(特に1・2年生は)部活もあるだろうし、

遊びを楽しみにしている人も多いと思う。

他方で、夏休みは学校の授業もストップするので、

自分が伸ばしたい英語力を心おきなく上げまくるチャンス!でもある。




今日は1年生の授業の日だったんだけど、こちらも、

普段は学校の英文法がどんどん進んでいくのに合わせて

文法の授業メインになりがちなところが、

今日は、ひとまとまり英語の文章を読むトレーニングにも時間を使うことができた。




英語は、まず単語があって、

その単語をどう並び替えれば良いのか学ぶのが文法。

言ってみれば、

単語は料理の具材で、

その具材を美味しく仕上げるための調理法が文法というイメージ。

魅力的な料理にするためには、もちろんどっちも大切。

そして、それらの力を総合的に実践できるのが、

英語の文章を読むこと(→リーディング)だったり、

自分の意見を書くこと(→ライティング)だったりする。




夏休みは、

単語なり、読解なりリスニングなり、

自分がさらにレベルを上げたいスキルを磨くための貴重なタイミング。

作戦を立てて、どんどん英語を得意に(&好きに)なっていってほしい!ところ。




「え、もう夏休み終わり?」ってぐらいに、

すぐ過ぎ去ってしまうのが夏休み。

みんなが充実した夏を過ごせますように :)




~ 知らない人がいるかもなので、おまけ解説 ~

:)

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90度回転させると分かりやすいはず