2015年10月24日土曜日

ライティングでチャレンジするかどうか。


カフェで仕事中。



最近、4技能のうちでも、ライティングに注目している。

ライティングとか、日本語の小論文とかでも、「内容」が大切っていうのは大前提で認めた上で、

さらに、表現の仕方っていうステージがある。

たとえば、英語でライティングをやるときは、2つのベクトルがある。

「ミスしない」英語を書くのか、

それとも「いろんな表現方法に挑戦する」のか。







例として、

まだ高1のみんなには教えてないけど、いわゆる「倒置」という表現方法がある。

Jim was so shocked that he couldn't say anything.

と書くかわりに、

So shocked was Jim that he couldn't say anything.

と書けば、これが倒置だ。

この倒置は、大抵は「文法」として習って終わりで、

自分で英語のライティングをするときに使うよう指示されることは、あんまりないんじゃないかと思う。

なぜなら、ミスりやすいからだ。






大昔にも書いたけど、

減点法の採点なら、こういう「加点の望めないチャレンジ」は「無謀」ということで、

奨励されることはない。

みんなの中にも、高校入試のとき、英作文の問題で、「とにかく減点されないように無難に書くこと」と指導された人も多いんじゃないかと思う。

「倒置なんか使って、ミスって減点されたら嫌だから、無難に書いておこう」というのは、

これは立派な戦略であることは間違いない。けど、

ちょっと寂しい気もする。







一方で、単に減点法だけじゃなくて、

「多様な文構造で書いたり、いろんな語彙を使おうとチャレンジしているライティングは、積極的に評価していきます」という

評価基準を明確にしてくれているテストだったら(TOEFLはこちらに属すると思う)、

勉強するみんなの姿勢もガラリと変わるだろう。





だから、ライティングのスキルと一言でいっても、

問題の種類によってもやり方は変わるし(伝統的な和文英訳なのか? 短い下線部埋め問題なのか?それとも、ガッツリと自分の考えを表現する問題なのか?)、

そして評価基準によっても、全然違ってくる(厳格な減点法なのか?それとも、多少のミスには目をつぶって他の基準も併用して評価してくれるのか?)。

自分が高校生の頃は、完全に「減点法」で育ってきたけど、

これからは、その子が受ける英語テストや大学によっては、それ以外の視点でライティングを教えてあげる必要もあるだろうなと思う。

だから、A君には「せっかく難しい単語使ってくれたけど、スペル、ミスってるやん!他の簡単な単語にしよーか」とか言いつつ、

目標が違うB君には「こんな無難な単語じゃー印象弱いかもな!もっとレベル高い言葉使っていこ!」とアドバイスしたりすることもありうる。

嫌われそうやなー。(笑)

でも、1人1人にベストになるように頑張ろう。よし。