2017年3月14日火曜日
春になる。
大学入試は、国公立大学の後期試験もこの日曜に終わって、発表はまだ残っているけど、試験自体は終了。
高校入試も、大阪府の公立高校は試験が先週終わって、今週が合格発表だ。
入試を見ていて、いつも2つの別の感情が起こってくる。
1つは、「定員がある以上は、全員が合格っていうわけにいかないから、試験の点数で決めるのは仕方ないかな…」という気持ちと、
「これだけ頑張ってきたんやから、もうええやん、全員合格にしてあげてくれー!」という気持ちだ。
自分自身、東大は現役で合格だったけど、そのあと初めて入った会社は、第一志望の会社ではなかった。
だけど、その会社で身に着けたスキルが、絶対に今、活かされている。
また、その会社で働いていたあるとき、友達とお酒を飲みに行った店で、たまたまアメリカ人と意気投合。
そのときはもちろん
英語で会話していて、その相手が転職会社で働いているというので、
「もっと英語を使ったり、海外とやりとりをする会社に入りたいわー」と話していたら、
翌日、そのアメリカ人の上司から、「〇〇という会社を受けてみませんか?」というメールが来た(!)。
そこは、実は大学生のときに受けて落ちていた会社だったんだけど、
改めて、今度は転職という形で試験&面接を受けたら、なんと合格してしまった。
というわけで、その、バーでたまたま出会ったアメリカ人の友達のおかげで、新しい会社への道が開けた。ウソみたいな出会いだ。
そこで学んだこと(前の会社にもまして、英語を使ったり、海外とミーティングしたりするような会社だった)も、当然、今みんなに英語を教える上で役立ちまくっている。
何が言いたいかというと、
入試で合格したみんなは、「心からおめでとう!思う存分に羽ばたくべし!」で、それはもう無条件で、たとえ上位合格だろうが、合格最低点だろうが、もう関係なく、めでたい。
ただその一方で、そうでない人も、入試が競争である以上は当然出てくるわけだけど、
その人たちは、そこで終わりではないっていうことだ。上で書いたみたいに、そのあと何が起こるか分からないし、新しい道が必ず開けると思う。
超英塾でも、今回の入試で、それこそいわゆる"偏差値"が非常に高い大学に合格して巣立っていく子もいれば(本当におめでとう)、必ずしも思い通りにならなかった子もいる。
でも、そこからが勝負なんじゃないかなと思う。
大学に入って、そのあと仕事をスタートして、いろんな人に出会って、旅もして、本も読んで…、
そのなかで自分の人生が次にどう展開するのか、誰にもわからない。
だったら、今この瞬間、楽しみつつ(← Enjoy! You live once! だ)、自分にできることにガッツリと取り組んでいくしかないんじゃないかなと感じる。
高2、高1のメンバーのみんなは、そんな高3の姿を見て、「受験ってこういう感じなんだな」とか、そういうことを実感してくれている気がする。
この前は授業後に、高2の数人で、合格した高3メンバーを囲んで、各教科の勉強のやり方を尋ねていた。
この前まで「せんせー、もう受験あかんかもー」とか言っていたようなメンバーが、
「ここは、こうやって自分用のノートにまとめとくとええで」とか自信に満ちた表情で話しているのをみると、
こちらもついつい微笑してしまう。こういう光景を見るのはやっぱり嬉しい。
「あの先輩、高〇の〇月のときに、英検〇級に受かってたんかー。じゃあ、同じ志望校やし、自分もそこまでに取りたい!」とか、
そういう刺激にもなってくれているのが良い循環だなーと思う。
そうして、3月からはいよいよ、新高校1年生の募集もスタートだ。
以前と違って、高校入試が「前期・後期」に分かれなくなったので(あの頃はみんな高校が確定する時期がバラバラなので大変だった…)、
みんな一斉に、合格発表とともに、通う高校が決まることになる。
塾でも、今はまだお互いに顔も知らない同士が、春から一緒に英語をやっていくと思うと、
不思議な感じがするけど、楽しみだなー。
これが、春っていう時期の特質だと感じる。
新しいことが一斉に始まる。
何か、外の空気もそんなに冷たくなくなってきたし、本当にかすかにだけど、少しずつ春になってきているなーという感じだ。
2017年度の春も、良いスタートがきれますように。楽しみだ。よし!