2017年3月3日金曜日

ロンドン旅行記




国公立大学の前期入試が終わった次の日から、1週間ほど時間をもらって、ロンドンに来ています。

以下、バスの待ち時間とか、電車の中とかで、ちょこちょこ書きためたロンドン旅行記です。

写真とともに、雰囲気をどうぞ!








初ロンドン。到着して、時差ボケがほぼ皆無だったのはラッキーだった(夜に到着して、そのままホテルで溶けたように眠りにつけた)。

翌日、街を歩いていると、ブリティッシュ・アクセントの英語が聞こえてくる!(いつも授業でみんなが使っているのはアメリカン・アクセント。)

勝手なイメージでは、アメリカンはフレンドリーで、良い意味でラフ。言葉がつながりあって、どんどん流れていく音楽という感じ。一方で、ブリティッシュには、正統派というか、硬質な響きがある。

いつも自分がAmerican accentなので、British accentを生で聴くと、ほれぼれするというか、イギリスに来たことを実感させられた。あー、嬉しい。









一方で、街では、アメリカンでもブリティッシュでもない英語も、バシバシ聞こえてくる。「人種のるつぼ」という表現があるけど、ロンドンはまさにそういう街で、例えばスーパーのレジの人はインド系だったし、レストランのウェイトレスさんはルーマニア出身だと言っていた。当然、それぞれに特徴的な英語の発音で話しているけど、それで成り立っている。考えさせられる。









ロンドンの中心部は、(観光地ということまあるだろうけど、)もうどの建物も「ザ・ロンドン」という感じで、意匠が凝らされていない建物がないぐらい。








この「建物を楽しむ」というのが旅の目的の1つだったんだけど、それはすぐに叶えられた。

...というか、ちょっとあまりに美しすぎて、現実感がない... 生徒の子たちと来たら、「ユニバの中のセットみたいやな」とか言いそうなぐらいだ。



こういう、海外に来て街を歩くとき、目の前に「ある」ものに気づくより、「ない」ものに気づく方が難しい(けど楽しい)。たとえば、美しい建物。日本とは違う信号機。これは目の前にあるから、すぐ違いに気づいて楽しめる。

一方で、日本にはあるのに、こちらには「ない」ものもある。たとえば、電柱。全然立っていない。日本でも電柱を地中に通して外観を良くする工事が進んでいたりするけど、その効果は計り知れないという気にさせられる。




また、ロンドン中心部は(たぶん規制されているんだと思うけど)高い建物がない。これは京都に似てる。それに、日本のようにビルから大量の看板が飛び出ていないのも、外観の違いに影響を与えている気がする。(逆に、香港みたいに、電飾の看板が売りのところもあるから、良い悪いじゃなくて、そういう特徴の街並みなんだということだろう。)




それと、海外に来ると、たとえばエレベーターで場所を譲るとThanks、降りるときにByeと言葉を交わしたりすることが多い。日本だと、こういうシチュエーションではお互いに関知しないのがマナーという感じだけど、ここでは逆にフレンドリーなのがあるべき姿勢という感じだ。もっともこれは、ホテル周辺の話だから、ロンドンの人がどうというよりは、そこに集まって来ているいろんな人種の人がどうかという感じだろう。




もちろん、ロンドンだっていいところだらけではない。まず、赤信号でもガンガン渡る。(笑)   一斉にみんな歩き出すのでついていきかけたら、信号は真っ赤なまま。あまりの堂々とした歩行にタジタジとなったり... あとは、イギリスでは公共の建物の中では基本的に完全な禁煙なんだけど、「なら外で吸えば文句ないだろう」と言わんばかりに、屋外では街中では所構わず吸いまくっている。





あとは、物価が高い!消費税20%というのも影響していると思う(食材とかは別)けど、ずっとここに住むのは大変だろうな。友達によると、家賃がとにかく高いらしい。月に10万円ぐらい出しても、キッチンは他の部屋の人と共同というのは結構普通らしい。(ちなみに、ホテルも高い!)







それと、よく言われるイギリスの「ご飯」。本場のFish and chipsを味わってきた。






味は... 美味しいとかマズいとか言う前に、味がほぼない!みんな、ビネガーとかで好きな味付けをして食べるらしいので、そうしてみた。

個人的にはビネガーは苦手で、タルタルソースがベストだった。ポテトはケチャップ...。 別に、よく言われるほど「まずい」なんて思わなかったけど、オール揚げ物なので、食べた後がヘビーだ。

せっかくのイギリスなので、現地の友達とパブにも言ってきた。カウンターで注文&支払いした飲み物を手に取り、好きな席について飲む形式。









ロンドンといえば大英博物館だけど、その前に、ナショナルギャラリーに言ってきた。
こんな有名な絵画が惜しみなく見学できて、なんと入場料は無料。入場料をとるべきだっていう議論はやはりあるらしいけど、こんなすごい施設を無料で開放するとは...懐の広さに驚くしかない。ピカソが目の前に!









とにかく、ここは濃密というか、名画の量がすごすきて、絵画が押し寄せて来る。脳みそが処理できなくて、「す、すげー」というだけで思考停止しかけたので(これは大きな博物館とかに行くとよく発生する)、途中から、有名な作品and/or気に入ったとのだけしっかり見ていくことにした。

フラッシュなしという条件で撮影し放題、憧れの絵画を信じられないぐらいの間近な距離で見られる。素人の自分でも感動したんだから、ファンにはたまらない場所だろうなー。

まあ、そのNational Gallery の横にある、National Portrait Galleryというところにまず入っちゃって、ここがナショナルギャラリーだと勘違いしていたのは恥ずかしいのであんまり大きな声で言えないけど...(ちなみにここでは教科書とかでみたことのあるような肖像画が見られたりする。こっちも無料!)






★大英博物館

ここも無料。どうなってるんだロンドン!







もはやすごすぎて頭がショートした。

隣をたまたま日本人の人が歩いていて、「しっかり1つ1つ見てたらキリないなー」と聞こえてきたのが、

個人的には50%は「それを言っちゃーおしまいやろ」と思いつつ、でも残り50%は「だ、だよなー...」と賛同してしまう...

なんか、来た当初は、大英博物館が無料でこれだけすごい展示をしているんだったら、

日本で「○○の絵画がやってきた!」とか言って、美術館に入場料を何千円も払うのもったいないなーとも思ってしまったんだけど、

もしかしたらその方が、鑑賞する方としては集中して味わえるのかもしれない。悪く言えば「ありがたみが増す」というか... じゃないと、これだけ広い博物館を集中力を保って回るのはかなり大変だ。

とか考えながらも、やっぱりギリシャやローマ、エジプトの作品に対峙して眺めていると、「この目の前にある作品を、千年単位でさかのぼった時代の人が実際に作ったんだよなぁ...この掘られた文字も、この模様も...」とか思うと、一瞬タイムスリップしたかのような気持ちになって、感慨深い。





今夜は(←日本時間から9を引くとイギリスの時間)、ほぼ全曲口ずさめるぐらい大好きな「レ・ミゼラブル」の公演を観てきて、
明日は、大学時代の友達が留学しているケンブリッジ大学に、これももちろん"初めて"行ってきます。ロンドンの中心部から電車で1時間強のところなので、また違った街並が見られるのが楽しみです。

生徒のみんなにはお土産のお菓子を(&塾に置く新グッズたちも)買っているので、そちらはお楽しみに!

来週から復活する授業の中でも、海外の話など生徒のみんなに還元していきたいと思います!

では、あと少しだけコメント付きで写真を紹介して終わりますー。では!




ロンドンの地下鉄。



チャーリーとチョコレート工場とかで出てきそうなお菓子屋さん





大勢の小学生たちに混じって、ハリポタの実際の撮影スタジオも行ってきた。ブリティッシュの発音で Look! That's Dobby! とか言っているのがかわいらしかった。




夜のロンドン。


ベタにだけど、バッキンガム宮殿とビッグベン。



どの国でもこういうイタズラを見かけると面白い。notが完全に消されて、「どんな紙でもトイレに流してください」という謎のお願いの貼り紙に...


新旧の建物が共存している。


ともかく、街の建物を味わえただけで、もうほとんど大満足だ。