2020年12月31日木曜日

2020 → 2021


2020年も終わりに近づくなか、教室では受験生が、共通テストのパックを通しで演習する「パック祭り」を2日に分けて実施。

「パック」というのは業界用語かもしれないが、要は共通テスト(去年までは『センター試験』)1回分まるまるの予想問題セットのことで、各社から発売されている。

普段より良い点数に喜んだり、あるいは想定より低めの点数に気合を入れなおしたり。毎年、「ああ新しい年がやってくるな」というよりも、「センターまで(今年からは『共テまで』)あと〇日だな」という時期だ。


2020年11月3日火曜日

NOVEMBER

 

今年も、受験生にとって怒涛の模試シーズンが到来している。

たとえば、ある阪大志望の三国丘高校生の子のスケジュールは:

10/31 (土) 共通テスト模試 (駿台・ベネッセ)
11/1 (日)
2 (月) 
3 (火) 阪大模試(駿台)
4 (水)
5 (木) 記述模試 (学校)
6 (金) 記述模試 (学校)
7 (土)
8 (日) 阪大模試 (河合塾)

…ただただ、凄まじい。復習するだけで精一杯という感じだ。


これが一段落すると、あとは学校の定期テスト(12月上旬)を経て、年が明ければ1/16・17の共通テストだ。

11月に入って、このあたりからは毎年、時間の流れの加速度がどんどん増加していく。

気温も下がってきて、ただでさえ風邪に神経質になるシーズンだけど(教室では加湿器の稼働スタート)、今年はコロナにも気を付けたい。

教室でも、使い捨てマスク・消毒液は設置している(春頃と違って供給が安定していて助かる!)。



教室の後ろにはお菓子やミネラルウォーターを置いてるんだけど、

2020年9月6日日曜日

英検準1級/大学に進んでも


英語の試験といえば、TOEFL(トフル)IELTS(アイエルツ)など様々あるけど、おそらく日本で知名度が最も高いのは、英検TOEIC(トイック)ではないかと思う。

塾を卒業した大学生の子たちからも、ときどき「TOEICの勉強どうしたらいいですかね?」みたいな質問がきたりする。(まずは公式問題集や模擬テストの本などで一通り解いて、今の実力を把握するところから始めるのをオススメしている。)

自分も、大学生の頃はTOEICに挑戦していた。現在のTOEICは、「聞く・読む」のLR、「話す・書く」のSWに分かれているけど、当時は「聞く・読む」バージョンしかなかったので、TOEICといえばこれだった。たしか990点満点がとれたのは就職する直前で、シェアハウスしていた友達とピザを食べて祝った記憶がある(懐かしい…)。

昔のTOEICは今と形式が違って、たとえばReadingでは誤文訂正問題というのがあった。こんな感じで、誤りを含む下線部をひたすら選んでいく。

One of (A)the most important issues (B)are (C)how to deal (D)with their offer.

新形式ではこの問題は消えて、読解する量が増えた。センター試験から共通テストに変わる英語の試験と同じで、文章から情報を読み取る力が強く求められるようになっている印象がある。(ちなみに上の問題の答えはB。"issues"に引っ張られてareを選びたくなるけど、あくまで"One"の方に合わせないといけないので、isとすべき。)


2020年8月16日日曜日

もう夏休みが明ける

(1年生の授業について)

◆学年別クラスでやっている英文法は、「不定詞」が完了して、8/19(水)から「動名詞」に入るところです。→9/5追記:いま「動名詞」が完了したあたりです。

◆4技能クラスは、今のところ、中級クラス(英検2級レベル)・上級クラス(英検準1級レベル)に分かれています。英検準1級に合格したら、2年生にまじってIELTS/TOEFLクラスに進めるようにしています。


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三国丘高校は8/17(月)から、泉陽高校は8/18(火)から学校再開。

あっという間に夏休みが終わってしまった。

2020は、全然「夏休み」という感覚がわかない年だった。

夏合宿、したかったなぁ…

みんなでバスに乗って、神戸の合宿施設に行って、

ネイティブの先生と英語でしゃべって、ご飯もみんなで食べて……

こう書いてみると、当たり前だと思っていた、

「至近距離でみんなでご飯を食べる」「マスクをせずに英語でおしゃべりする」等々が、

コロナ対策が常識となった今となっては、どれだけ贅沢なことだったかが分かる。

早くそういう日々に戻ってきてほしい。



ともかく、もう学校が始まる。

例年とは違う過ごし方が必要になるけど、それでも、みんなの高校生活が充実してくれますように!


2020年7月25日土曜日

SUMMER


定期テストも終わって、例年でいう"夏休み"の時期がやってきている。

去年だと、夏合宿@神戸 を実施していた時期なんだけど、

今年はコロナのこともあるし、夏休み自体もものすごく短いので、夏の合宿は見送ることにした。行きたかったなー... でも今年は仕方ない。

7月に入っても教室ではみんなマスク姿という光景も日常のものになってきた。

そんな中でも、みんなテスト勉強、部活、英検などなど頑張っていて本当に偉い。


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1年生クラスは、1年目に英文法をほぼ全て終えるのが普通で、

毎年学校の進度が早いので、授業も序盤は英文法を優先的にやることが多いんだけど、

今年は自粛期間があったこともあって、少し速度にも余裕がある。

(この記事を書いている7月末時点で、いま『不定詞』をやっているぐらいです。)



3年生はもちろん受験勉強で、

去年までは毎年夏休みに『センター試験 過去問 演習祭り』をやってたんだけど、

いまの3年生からは『共通テスト』が始まるので、「過去問」にあたるものがない。

それでも各社から出ている予想問題などを使って、昨日から『共通テスト演習祭り』をやっている。

共通テストで難しいのが、リスニングの扱いだ。

一応、素点はReading 100点・Listening 100点、この「100:100」で合計200点なんだけど、

これが変換されて、京大や阪大なら「150:50」、神大なら「160:40」といった割合になったりする(※学部ごとの詳しい情報は入試要項を見てください)。


すると、たとえば神大のような「4:1」型の場合、

この表のように、いくらLが良くても、Rがそれより低いと、素点は160点(80%)でも、これが148点(74%)ということになり、英語の得点率が6%も下がってしまう。


逆もまた然りで、Readingの方がよくできれば、Listeningがそれより低くても、英語の得点率は素点よりも高まる(下の表なら、80%→86%!)。



そうすると、

模試を受けて「リスニングやばい、どうしましょう」という人でも、

志望校の配点に換算してみると、「あれ、リスニングより、リーディングでがっつり点数とれれば何とかなりますね」ということになってしまったりする。

たとえば阪大の工学部だと、共通テスト300点・二次700点の合計1,000点で、

そのうち共通テストの英語は50点(全体の5%)、さらに「R:L = 3:1」なので、総得点に占めるリスニングの割合は、わずか1.25% (!) ということになる。

もちろん、共通テストの1点と、二次試験の1点とでは取りやすさが違うので、

単純に「1.25%」という計算で考えるのは危険なんだけど、それにしても低すぎる。

これだと、リスニングが100点満点なら、総配点の1.25%まるまるゲット、

一方で70点なら0.875%ゲット、

その差0.375%... じゃあ、この0.375%を埋めるためにリスニングに時間を注ぐぐらいなら、

配点の大きい二次の英語(※外国語学部の他はリスニングがない)、数学、理科の勉強に時間をつぎ込んだ方がよいという結論になってしまう。

本当はしっかり4技能の英語をやってほしいんだけど、

実質的にリスニングの重要度は下がってしまって、

受験となると背に腹は代えられないから、リスニングに注ぐ時間は短くなっていく。

せっかく良い問題が多いのに、もったいないなーと感じてしまう(逆にいえば、正確&スピーディなReadingスキルの重要性が相対的に上がるわけだけど…)。

一方で、1・2年生は(&実は3年生の一部も)、英検にトライして4技能を頑張っている。今年は準1級をクリアして、1級に挑戦している子もいる(すごい)。

受験英語も4技能英語も、どちらも同じ「英語」なんだけど、重心の置き方が異なってくる。それぞれの時期に、いろんな英語力を身につけていってほしいなーと思う。





卒業生の子から、お菓子の差し入れをいただきました。ありがとう!!!