2026年9月28日月曜日

「大阪府立高校入試と英検®」のはなし

 

先日、ウェブ上で、

「2026年度の府立高受験 英語資格活用者数トップ20校」

という表を目にした。



ソース:

◇週刊大阪日日新聞 【教育特集】中学入試優遇で急増、小学生の英検取得

◇ランキング画像へのリンクはこちら




「英語資格」と言いつつ、実質的にはほとんどの子が「英検®」を受験しているんだと思う。

それで、「英検2級」以上の資格をもつ受験者数でランキングを作っているんだけど、

この20校の中に、三国丘高校・泉陽高校はどちらも入っている。



三国丘高校が355人で、受験者における比率が84パーセント。

だいたい受験生の「6人に5人」が英検2級以上をもっている計算になる。

泉陽高校は96人で、比率は23パーセント。

もしかして「あまり高くないな」と感じるかもしれないけど、

そもそも「英検2級」って「高校卒業程度」の英語力という位置づけになっているんだから、

高校を受験する段階で、これだけの子たちが英検2級以上を取得しているのは、考えてみれば称賛に値すると思う。





ちなみに三国丘高校では、うち3人は「英検準1級」以上レベルを取得している。本当にすごいよね。

以前、超英塾でも、入塾する段階で準1級を持っている子がいた。

この子は、お姉ちゃんが既に超英塾の生徒で、

お姉ちゃんに渡していたJeffのライティング教材を使って中学生のときに勉強して、英検の試験本番ではライティングを満点で(!)通過した子だった。

高校生になってからはIELTS(アイエルツ)という英語試験(留学する時に使う国際的なテスト)を受験して、そちらでも、英検準1級合格レベル以上のスコアをとってくれた。





というわけで今や、大阪の府立高校を受験する子たちにとって,英検受験はいわば当然の戦略になっているんだけど(学校や塾の先生は大変だろうな…)、

なんでかといえば、英検の資格をもっていれば、入試の「英語」試験の得点に換算してもらえるからだ(本番の得点と換算点とを比べて、高い方の点数が採用される)。

これが、2027年春までは

◆英検準1級以上…100%(つまり満点に換算)

◆英検2級…80%

という換算の仕方になっている。




前にもここで書いたかもだけど、この「100%」っていうのは、受験生からしたら嬉しくて仕方ないだろうけど、逆に言えば、「換算点を確保してしまえば、入試に向けて英語を勉強する意味がなくなってしまう」という側面もある。

だって、勉強しなくても満点なんだから、じゃあ、勉強時間は英語以外の教科にあてるほうが合理的ってことになるよね。

英検2級の「80%」とて、「本番の試験で80%以上とるのは大変だから、それに向けて勉強するよりは、他の教科の勉強をしよう」と考える子がいても、戦略としては責められない。

結果的に、せっかく英検に向けて頑張って伸ばした英語力が、英検合格の後は放置されてしまって、ジワジワとしぼんでしまいかねない。



繰り返すけど、これは戦略としては何も間違っていないので、受験生を責めることはできない。

そうした方が合格確率が高まるなら、受験生としては、そのような行動をとって当たり前だろう。

でも、高校に入学した時点で英語力が弱体化しているというのは、もちろん理想的なシステムとはいえない。




…と、これが、2028年春からは、換算率が変更されることになった。

どちらも10%ずつダウンで、

◆英検準1級以上…90%

◆英検2級…70%

となる。

受験生からしたら「ガーン」という思いだろう(し、その気持ちはとてもよく分かる)。

ただ、上に書いたような懸念は、これによってやや小さくなるかもしれない。




ちなみに、英語資格を活用した受験者のうち、入試の英語テストで、換算点以上のスコアに達したのは「30.2%」だったらしい。

ソース:

◇大阪府教育委員会 令和8年度 公立高等学校入学状況概要 (PDF)




これは全ての高校を含んだ数値であることに注意が必要だけど、ともかく目安として、

主に「英検2級」を前提に考えると、

「英検2級=80%保証」の試験でも、約30%の子は保証されたスコア以上の結果を本番で残しているわけで、

こうなると2028年春~の「英検2級=70%保証」の世界では、本番で換算点以上の得点を出す子はさらに増えるだろう。

つまり、「換算点をゲットすれば、英語の勉強は終わり!」ではなく、「換算点は、保険」という感覚がより強くなるんじゃないだろうか。(もし本番で上手くいかなくても、〇%は保証してもらえる、という保険。)

であれば、「もう英検をとったから英語やらなくてもいいや」とはなりにくいから、英語力が低下して高校に入学するというケースは減るかもしれない。




それにしても70%というのは、「やっぱり念のため英検はとっておくか…」と思わせる、絶妙なラインに見える。

結局、多くの中学生は、先輩たちと同じく英検の勉強に動くことになるだろう。大変だ…




とはいえ、まずは2027年春の高校入試。

こちらは、試験本番まであと約5.5ヶ月。

大学受験生と同様、インフルにもコロナにも注意して頑張ってほしい!



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さて、超英塾はといえば、

泉陽高校は既に定期テストがスタートしていて、

三国丘高校は、テスト週間。

今も、テストで学校が早く終わった泉陽生が、テスト勉強にいそしんでいる。



そんな頑張るみんなへの差し入れを、2年生の保護者の方からいただきました。

この量を見てほしい… 



これを教室まで持ってきた生徒の子もすごい。

いつもお心遣い本当にありがとうございます!