既に報道されているように、東京大学が、
2016年度入試から行う「推薦入試」について詳細を発表しました。
2016年度ということは、この春の新高2生からが対象ということです。
東大の動きは、他の大学に与える影響が大きいので、
他にも同様の動きをする大学、特に国公立大学は出てくるのではないかと思います。
読売オンラインによると、
教育学部をのぞく9学部は、英語や中国語などの外部テストの成績証明書を評価の対象として明記した。医学部医学科は、国際科学オリンピックなど学術コンテスト受賞などの実績か、海外の有力大学院入学に求められるレベルの「TOEFL(120点満点)で100点以上」のいずれかを求めている。国際科学オリンピックには数学、化学、地学など7科目があり、毎年各科目4~6人が国際大会に出場し、ほぼ全員がメダルを獲得している。
【記事=こちら。強調は引用者による。】
TOEFL iBTで100点。これはかなり高い要求です。
TOEFL iBTは、前にもご紹介したように(⇒ 大阪では 中学生からTOEFL? )、
スピーキングとライティングを含めた4技能全てが試される試験(満点は120点)ですので、
この点数がとれる子であれば英語はかなりデキることになります。
しかも、、、推薦入試とはいえ、センター試験は受けなければなりません。
学力は求める。面接試験のあと、年明けの大学入試センター試験を受けてもらい、一定水準を求める。達しなければ、面接の成績がよくても不合格となる。総合的な学力がないと、東大1、2年の教養課程を修了することができない。
【佐藤副学長のインタビューより。記事=こちら】
というわけで、かなり高い要求水準ですが、
それでこそ「推薦」入試の名にふさわしいのかもしれません。
海外、たとえばアメリカの大学などは、
日本のように、一斉に受験生が出願し、
センター試験を受けて二次試験があって・・・ というような
一直線の入学パターンだけではありません。
志望理由書を出して、高校時代の成績(GPA)も加味されて、
これまでの活動や、将来の展望などをしっかりと伝えて・・・という、
学力だけでなく人格まで見られるような審査も珍しくありません。
東大が、100名程度とはいえ、入試の制度を多様化して、
様々な「トガった」生徒を集めようとしていることは評価に値するのではないかと思います。
これは僕が東大を受験したときには考えられなかった動きです。
10年前に受験したばかり(?)なのに、これだけ情勢が変化すると、
何か既にものすごく年をとった感じがします... (-_-)
それはさておき、上記からも分かるように、
英語は、「それさえできれば認められる」ものではなく、
むしろ「できて当たり前(そこがスタートライン)」とみなされるスキルになっている、
そういう時代なのだと改めて思わされました。
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