2023年3月17日金曜日

こっちもスゴイ。

 

ChatGPTの衝撃については以前の記事で書いたけど、今回はGoogle Ngram Viewerを紹介してみよう。



例えば「知識を得る」と英語で表現したいとき、

「あれ… getで良いのかな… 他にもgainとかacquireとかも使えそうだけど…」と悩んだとする。

そんなときは、Google Ngram Viewerを使えば:


get knowledgeよりもgain knowledgeの方が使われる頻度が高い」とグラフが瞬時に教えてくれる。



「あれ、でもknowledgeじゃなくてmoneyなら?」



すると、get moneyという組み合わせの方が格段に多く登場することが判明。


もちろん、使われる頻度が高いからといって正しいとは限らないんだけど、それでも自分で英語を使うときの目安としてはかなり役立つ。




他にも、globalizationで検索してみると…


グラフから、1980年代以降に急激に使われ始めたことが分かって面白い。




たとえば自分で英語を書いているときに、

A) I'm interested in science. 

 かな、それとも

B) I'm interested on science. 

かな…と疑問があれば、


Google Ngram Viewerで調べればこんなグラフが得られるし、




ChatGPT
に尋ねても すぐに答えてくれる。

(英語で答えてもらったバージョン)

(日本語バージョン)



そしてこの文の書き換え候補もすぐに提示してくれる。





こんな便利なツールを、誰でも無料で使えるなんて、もう驚くしかない。

ただ、たとえば高校生がこういうツールを使うとして、

学校のライティングの宿題をこなすためにChatGPTにチャチャッと書かせて単に丸写しする、とかだと、自分自身の力がつかずもったいない。

逆に、書く内容が思いつかないときにアイデアを出すヒントに使う・上に書いたように自分の英語表現のチェックに使う…等は良さそうな気がする。


試しに、こんな質問をChatGPTに投げてみた。

「大学教育は無償であるべきだ」という命題に反対する根拠として、「国の財政負担が重すぎる」というのを思いついたんだけど、この話題をどう広げたら良いかな?


すると、すぐに箇条書きでヒントを提示してくれた。

これを参考に思考を広げて、自分なりのエッセイが書けるかもしれない。

(もちろんこれも、ただ『こんなお題があるんだけど何書いたらいい?』のように、アイデア出しを丸投げでお願いするだけだと実力はつかないから、どこまで頼るかのバランスは難しそう。)



いずれにせよ、こういうテクノロジーに頼り切るんじゃなくて、自分から上手く活用していけるようになりたいし、生徒のみんなにもそうなってほしいなと思う。



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非常にたくさんの差し入れをいただいています。

受験シーズンは、差し入れをいただくと、自習室にこもっている受験生のみんながすぐに食べ尽くしていたんだけど、今はその時期も過ぎて、上品なお菓子の減り方(?)になっています。(もちろんお菓子を追加でどんどん補充しなくて良いのは助かるんだけど、一方でそれが寂しい気もしています。)

差し入れの1つ1つが、本当にありがたいです。お心遣い、ありがとうございます!