「TOEIC点数と年収の真実 499以下と900台の差200万円」
という記事を見つけた。
TOEIC(トーイック、トイック)は、就活生や社会人にとって馴染み深い英語テスト。記事では、
・そのTOEICのスコアと年収とは相関していて、
・さらに、上の年代になるほど、点数レベルごとの収入の差が大きくなる
といったことが書かれていた。
試しにGoogleで「英語 年収 相関」と検索してみると、似たような調査結果を紹介するページが山のように登場する。
もちろん、こういう記事を読むときは、「誰がどういう立場から書いているのか?」「調査対象は誰なのか?人数の規模は?」などに注意しておかないといけない。調査結果を大げさに表現しているサイトもあるかもしれない。
ただ、それでも、「英語はできて損はない」とは言えるんじゃないかと思う。
いったん、英語の楽しさや魅力は脇に置いてみて(→悲しいけど…)、
「英語をやって何の役に立つの」と問われれば、
特に高校生の場合は「大学入試」が一番分かりやすい。
なぜか日本の大学入試では、文系に進もうが、理系に進もうが、
「英語」は大抵、入試科目に入ってくる。
「数学が苦手だから文系にしました」みたいなケースをよく見かける一方、
英語に関しては、文系だろうが理系だろうが、あまり関係ない。
正直、「大学に入ってこの学部で勉強する上で、別に英語ってそんなに必要ないんじゃ…」という場合も沢山あるような気がするんだけど、
お構いなしに英語力が要求されたりする。
仕事に関しては、これもぶっちゃけ、「全ての仕事において英語力が必要か」と問われれば、そんなことは無いだろう。
実際、働く上で英語なんて必要ないケースは沢山あるはずだ。
ただ、他方で、「英語ができるおかげで選択肢が広がる」ということはあるなーとも思う。
たとえばこれを書いているJeff(といっても実際の中身は日本育ちの日本人)は、
東京で社会人をしていた時、たまたま友達に飲みに誘われていくと、そこにフレンドリーなアメリカ人も来ていた(仮にCindyと呼んでみよう)。
Cindyは外資系企業への転職を仲介する企業に勤めているらしかったので、
Cindyに「転職したいんだよねー」と冗談交じりに話したところ、
翌日、「こんな企業があるけどどうですか」という趣旨のメールがCindyから(Cindyの上司の人からだったかな…)届いた。
そこは色んな日用品を扱う外資系メーカーで、仕事も英語だらけ。
履歴書(というか、これまでの自分の経験を色々書いてアピールする作文みたいなもの)の時点で、全て英語だった。
「良さそうやん…」というわけで選考に参加してみると、幸運にも合格。
短い期間ではあったけど、それまでとは全く違うマーケティングの世界に入ることができた。
この仕事は日本人同士でも会議は基本的に全て英語(!)という特殊な環境で、
これも、英語が不得意だったら、そもそも選択すること自体が不可能な道だった。
コロナ前にアメリカに旅行に行ってきたけど、
これだって、大学時代に参加したシンガポールでの2週間のプログラム(世界各地の大学生が集まっていた)で出会ったアメリカ人の友達が、結婚式に招待してくれたからこそ実現した。
そもそもの このプログラムだって、英語ができなかったら応募なんてしていない。
別に、中学・高校で英語を勉強していたときには、「英語ができればこういうチャンスが生まれて…」と明確に予想できていたわけじゃないけど、
こうやって思い返してみると、英語のおかげで色んな機会に恵まれてきた。
ここでさらに、英語そのものの魅力について…も書こうかと思ったけど、
ちょっと長くなりすぎそうなので、今回はここまで。
AIが台頭して、ChatGPTが仕事を手伝ってくれて…という時代だから、
これから英語力の威力がどう変化していくのかは未知なところもあるけど、
高校生は、どうせ勉強するなら、英語は他の科目と比較しても「けっこう役立つチャンスが大きい」とはいえると思うし、楽しくどんどん得意になっていってほしいなと思って英語を教えています。
学校の定期テストも終わって、1年生・2年生ともに新しいメンバーも入ってくれたし、また夏休みに向けてみんながさらに英語を武器にしていけるようにサポートしていきたい。
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この春に卒業した大学生の子が遊びにきてくれて、塾生のみんなにお菓子の差し入れをしてくれました。ありがとうー!!