Hello, 2025!
ということで、新年がスタート。
と同時に、共通テストまであと2週間あまり。
ついにこの時期が来た。
年末には卒業生たちが顔を見せに来てくれて、
いろんな差し入れを持ってきてくれた。ありがとう!
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さて、受験生はいま言うまでもなく大学入試に向けて頑張っているわけだけど、
その受験を通過して、
大学1年生、2年生、3年生…
と年を経るごとに、その記憶はだんだんと薄まっていく傾向にあると思う。
めちゃくちゃ嬉しかった合格発表の日のことを段々と忘れていって、
「バイトが忙しい」とか「課題が多い」とか、
日常に埋もれ始める。
あんなに夢見ていた大学生活なのに、
その幸せな状態が、いつの間にか自分にとって「当たり前」になってしまう、
これを hedonic adaptation という(Wikipediaだと快楽順応と翻訳されている)。
一言で表せば、「人は慣れてしまう動物」ということなんだけど、
この時期になって、頑張る受験生を間近に見ていると、
「卒業生の大学生の子たちは、この時のことをちゃんと覚えているかな...」と、
ふと思うことがある。
「バイト頑張らないと旅行代が足らん、しんどいー」とか
「TOEIC(←英語の試験)受けるのめんどくさー」とか、
そんな風に思うとき、
受験生で頑張りまくっていた時の自分を、
ちょっと思い出すと良いかもしれない。
この hedonic adaptation を阻止する1つの方法に、
negative visualization っていう技がある。
そもそも Jeff が hedonic adaptation を知ったのは、
イェール大学のLaurie Santos(ローリー・サントス)博士がきっかけで、
彼女は、人がより幸福を感じて生きるための科学的なメカニズムを教えている。
それで、negative visualization も
このローリー博士が勧めている手法の1つなんだけど、
visualizationっていうのは名詞で、動詞は visualize となる。
これは visual + ize という2つのパーツでできていて、
「視覚化する」「思い浮かべる」という意味がある。
例えば、
「今日、外を歩くとき、寒い寒いって自分は文句ばっかり言ってたけど、
そもそもマフラーすら無かったとしたら、どうだっただろう?」
と想像してみる。
あるいは、
「このスマホ、画面が割れてて嫌やなーっていつも言ってるけど、
もし今スマホ自体もっていなかったら、今ごろどんな生活送ってる…?」
と思い浮かべてみる。
すると、
「いやーーー マフラーあるだけで寒さは全然違う!」とか、
「スマホ無かったら誰にも連絡とれない!きつい!」とか、
要は「実は今、自分ってかなりラッキーやったんや…」と気づかされることになる。
つまり、negative visualization によって、
順応(adaptation)してしまった状態から一歩外に出て、
いかに自分が幸運なのか認識することができるというもの。
※英語でのリスニングにトライしたい人は、ローリー博士の動画もチェック:
Dr. Laurie Santos: How Can We Deal with Hedonic Adaptation? The Science of Well-Being for Teens
↑
negative visualizationに関しては 4:06~
いま、目の前の受験に向けて一直線に進む受験生の子たちは、
オリンピック前のアスリートと同じ。
それに集中して頑張るだけだから、
negative visualizationの教えは必要ないだろう。
でも、そんな子たちを見ていると、
去年の受験のこと、
一昨年の受験のこと…と、色々と思い出される。
思い通りの結果になる子、
思いがけない進路を進む子(→でも結果的にそうして自分の夢に出会うこともあるだろう)、
みんな色々な道を進むんだけど、
受験が、何か1人1人の成長に資する経験になっていてくれたらなと思う。
そして、特に大学生のみんな、
あの「早く受験よ終われー」と思っていた(笑)、
その時の気持ちをたまに思い出してみて。
そして、その気持ちのまま、今の自分を見てみて。
よく頑張ったねーあの時。
今は後輩たちが頑張っています。応援してあげてね。
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それでは、2025年も、よろしくお願いします!
おまけ:
ChatGPTが作ってくれた、超英塾(CEJ)の"New Year"バージョンのロゴ。
(えらく『2025』年押しですが!)