2025年2月25日火曜日

今年も『2/25』がやってきた。

 

今日は、国公立大学の前期試験の日。

いま教室にいるんだけど、当然、受験生メンバーは誰もいない。

今日はそれぞれの場所で、試験に向き合っている。

とにかくみんなが自分の力を発揮できますように。もう、それだけだ。




多くの人にとって、受験は、英語の学習に一生のうちで最も時間を注ぐ時だと思う。

(もちろん人によるし、英語に限らない話なんだけど。)

英語は、受験はもちろんのこと、

大学に進んでからも、大人になってからも、自分の武器の1つになってくれる。

Jeff自身、もともとは、自分が将来英語の先生になるなんて思ってもいなかったぐらいなんだけど、英語に助けられてきた人生だった。

大学受験で英語に助けられたのは言うまでもないし(英語が一番スコアが高かった)、

就職した2社はどちらもアメリカに本拠地をおく外資系企業で、

飲み会で知り合ったアメリカ人がきっかけで転職した2社目は特に、英語ができないと仕事にならなかった。

大学時代の、海外で他国の大学生と交流しようプログラム(みたいなやつ)も、自分の視野を広げる上でとても重要な経験だったんだけど、英語ができないと参加できていなかっただろう。

あれ、英語、結構すごくない…? 本当に助けられている。

もちろん、別に英語ができなくても問題なく生きていけるんだけど、

英語が未来の選択肢を広げてくれることはあると思う。




何が言いたいかというと、大学受験のその後も、英語は自分の力になってくれるということ。

せっかく受験でこれだけ頑張ったんだから、「はい、じゃあもう終わり!英語なんて忘れよ!」ではもったいない!

エネルギーを注いで身につけた英語力。

これからも、みんなが生きていくうえで、助けになってくれますように。




…とはいえ、まずは受験生の子たちの試験。

1日で試験が完了する子たちは、今夜はしっかり疲れを癒してほしい。

そして、2日目もある子たちは、あと少し。最後まで気力・体力を保って、成果を発揮してきてほしい。




2025年2月22日土曜日

The Road to Spring

 

国公立大学の前期試験の2/25まで、ついにあと3日になった。


1日で試験が終わる子もいれば、

翌日にも試験が続く子たちもいる(面接試験が控えていたり、京大のように2日で4つの試験を行うケースもあったりする)。

そして、そのすぐ後、2/28には三国丘・泉陽どちらの高校も卒業式だ。




受験勉強もこの時期になると、「新しい知識を吸収しまくる」というより、

演習を積んで自分の知識の穴を埋めたり、

制限時間の中でベストな成果を出すための時間配分を確認したり、

そういった実践的な「予行演習」、「練習試合」に近くなってくる。

そういうわけで、ついつい"同じような日々"が繰り返されているようにも感じられるかもしれないんだけど、

そんなことはなくて、日々ジワジワと力は蓄積していく。




そして、その「日々」が、あと少しで終わりを迎えようとしている。

もう、「よく頑張った!あとは力を出し切ってこーい!」と送り出すだけだ。

当然のように毎日頑張っている子たちの姿を見られなくなるのは、寂しい気持ちもあるけど、

入試を突破し、卒業証書をもらって、そうして新生活に旅立っていく時期が来た、ということ。笑顔で送り出してあげたいと思う。




今日も明日も、英語の添削の予定が入っている。

少しでも生徒の子たちがさらに英語力をつけて、良い結果を出せるようにしたい。

そして、そうやって身につけた英語力が、将来生きていく上でもみんなの武器になってくれますように。




2025年2月15日土曜日

「合格」の2文字


今日は、私立大学を専願していた子から、

同志社大学の第一志望の学部&学科に合格!という連絡をもらった。

おめでとう!!!

添付されていたスクリーンショットには、大きく「合格」の文字が。

何度見ても、「合格」の2文字は良いね…

全てのネガティブを吹き飛ばす威力がある。

大学で羽ばたきまくってほしい。




国公立大学の前期試験も、あと10日。

今日は3年生のラストの集団授業の日だった。

あとはやるだけ。

最後まで走り抜けよう。



ちなみに、これを見てほしい:


これは、授業に来た3年生の子が持ってきてくれたドーナツ。

てっきり保護者の方から託されたのかと思いきや、

なんと、自分で買ってきてくれたらしい(!)

こんなに大量のドーナツを!自分のお金で!

優しすぎる… ありがとう~~~~




そして、入試シーズンということは、

新年度がジワジワ近づきつつある、ということでもある。

新高校1年生向けのチラシも書いていかなきゃいけないんだけど、

過去に卒業生の子たちが書いてくれたメッセージを1つのスライドに集めていたら、

「あれ、なんかJeffがいろいろ言うより、

 もうこのメッセージを集めただけで超英塾の立派な紹介になっているんじゃ…」

という感じになってきた。







これでも全然、載せきれていない。

「超英サイコウ!!」という直球のメッセージを書いてくれた子もいれば、

「What is 超英塾?」と題して長文を作成してくれた子もいる。

1人1人の個性が出ていて、読んでいて笑みがこぼれてくる。

もう、チラシの裏面、全部これで良くない…?




昨日はバレンタインデーということで、

2年生の子たちがチョコをたくさんもってきてくれた。ありがとう!!




こちらは、上に書いた、同志社に合格した子が、

先日持ってきてくれたお菓子。ありがとう!!


2025年2月12日水曜日

もうすぐバレンタイン・・・というのも気にせず英語の話


関西圏の私立大学の入試ラッシュ(2/1~)も過ぎ、

いよいよ今度は国公立大学の試験がどんどん近づいてきた。

全てマークシートの共通テストと違って、

国公立は、自分で答案を書く問題がかなりある。




英語なら、

英語を日本語にする「和訳」、

その逆の「英訳」、

自分の意見を英語で書く「自由英作文」、

長文の下線部などの「説明問題」、

英文を読んだうえでの「要約問題」

などなど・・・

受験生は、とにかく手を動かして、演習につぐ演習の日々、という感じになる。




添削もどんどんしていく。

毎年、同様の大学の過去問を添削してきているから、

少し問題を見れば『あ、あの過去問だ』という感じですぐに内容が把握できることが多い。

特に和訳の問題なんかはすぐにアドバイスできるんだけど、

長文の記述問題は大変だったりする。




たとえば

「下線部(1)を80字以内で説明しなさい」とか、

「なぜ下線部(2)といえるのか、理由を60字以内で述べよ」とか、そういうやつ。

英語の記述問題ってざっくり2パターンあって、

「これ結局、下線部の直後を和訳するだけやん」っていう「実は和訳問題」と、

そして「国語みたいな本格的な記述問題」。

もちろん、みんなが苦労するのは後者だ。




そういう問題は授業でも扱うわけで、

昔は、できるだけ緻密に、解答に含めるべき要素を不足なく伝えて…

っていうような教え方をしていたんだけど、

最近は少し変えている。

本格的な記述問題の場合は、「この問題で絶対に答えに入れたい、核となる要素」で答えの骨格を作ってしまう。

例えば「AはなぜBに対して怒ったのか?」という問題なら、まずは「これは入れないと」というパーツだけで、どれぐらいの文字数になるか把握してみる:

Bが、シチューをAの目の前でおいしそうに食べ、大声で話し始めたから。 (34)

これで34字。

そして、指定文字数(or 解答欄の大きさ)に合わせて、さらに関連する要素を入れていく。

Bは、Aが空腹だと知っていながら、特別な食材で前日から煮込んだ特製シチューを目の前でおいしそうに食べ、かつ話題のドラマについて楽しげに大声で話し始めたから。 (78)




最初から後者の答案が書ければよいんだけど、試験中は、

時間が限られている(シビアな時間制限のことが多々ある)うえに、

手書きで答えを作らないといけない(→あとで1文字訂正するだけでも大変)。

そして、国公立大学の二次試験は、別に満点をとらなくても合格する(目安は得点率6割ぐらいになることが多い)から、きちんと部分点をとる、というのも大切になる。

というわけで、実際には、まず「答案に入れるべき大切な要素」を把握して、

あとは残り時間なども見ながら自分なりの答案を作っていくことになる。

授業中は、

「この完璧な答えが書ければそりゃ良いけど、

 大抵の受験生は、こっち側の答案で合格しているはず」

のように、実戦的な伝え方をしたりする。

本に載ってる模範解答を見て、

「いやこんな素晴らしい英語、辞書もなく学生が試験時間内で書けるわけないやん!」

っていうこと、ないだろうか?

「素晴らしい答え」と、現実的な合格ライン越えの答え、

どちらも伝えられるとよいなと思う。




~~~~~~~


先週の3年生の授業では、生徒の子がみんなにとお菓子を持ってきてくれた。

ありがとう~~!



2025年2月5日水曜日

WINTER --> SPRING


雪が舞っている・・・

手袋していても寒い・・・

そんななか・・・

今日は、三国丘高校のマラソン大会(!)だ。



みんな本当にお疲れ様。

寒かっただろうなー(いや走っていたらやっぱり温まるのか?!)

ちなみに今週末の金曜日は、泉陽高校のマラソン大会(こちらは "泉陽マラソン" という名前がついている)。

金曜の授業は、泉陽メンバーはヘロヘロかもなぁ…

みんなの体力がもちますように…。




保護者の方々からは、そんな冬にぴったりの差し入れを大量にいただいています。





みんなで美味しく味わっていただいています!

ありがとうございます!




こちらは、卒業生の子たちから。

大事なバイト代で買ってきてくれたのかと思うと、本当にありがたい。




2月に入って私立大学の入試が本格的にスタートしていて、

他方では国公立大学の前期試験まで3週間を切った。

受験生はラストスパート。

1・2年生はいよいよ進級が間近、新年度がスタートしようとしている。

そして中学3年生は、

3/12の府立高校の入試に向けて頑張っている子も多いだろう。

今日は雪が舞っていても、

気づけばすぐに春がやってくる。

みんなと一緒にどんどん前進していこう。



2025年2月2日日曜日

高1の1学期で勉強する『時制』のミニ授業


新1年生向けの超英塾の案内に掲載の、

『君の英語力への挑戦状』問題。

スペースの事情で、そちらに解説を全て載せきれないので、

第2問は、こちらに記事にしておきます。


「英語には自信あるぞ」って人も、

「時制には不安が…」な人も、ぜひ挑戦を!




Question 2 
どっちが適切か? それはなぜ? 

(A) When did you visit London?
(B) When have you visited London? 




さて、この問題は、
「過去形と現在完了形って、何が違うの?」
が分かっているかどうか、がポイント。


それを確認するために、次の文を見てみよう:

(ア) I finished my work.

(イ) I've finished my work.

どっちも、日本語にすれば同じく「仕事終わったよ」ってことなんだけど、
ちょっと意味合いが違います。


過去形の(ア)は、ただ過去の時点において「仕事をやり終えた」と言っているだけ。
名前のまんま。「過去」の出来事だから、過去形で表現している。


一方で、(イ)の現在完了は、もっと深い意味をもっています。
現在完了っていうのは、「過去が今に迫ってくる」イメージ。(*1)
別の言い方をすれば、
過去の出来事が、今とつながりをもっている! …んです。


だから、(イ)のように現在完了を使うと「今の自分は、仕事をもう終えたっていう状態にあるんだよ」と言っていることになるんです。
単なる過去の話じゃなくて。
「もう仕事は済んでる。だから今はやることないよ」という感じの場合もあれば、
「もう仕事は完了したから、今なら一緒に遊びにいけるよ」と言いたいケースもあるでしょう。


まとめると、
◆過去のことを言ってる過去形
◆過去の出来事と関係して、今どんな状態なのか、を言ってる現在完了形
ということになります。


同じ日本語に訳せるとしても、響きがちょっと違うんです。
面白いでしょ??



だから、

[OK] played tennis with Josh yesterday.

とは言えても、

[ダメ] I have played tennis with Josh yesterday.

とは言えないんです。
今なら理由が分かりますか?
「yesterday」ってことは、明らかに「過去の時点の出来事」を語っているわけで、
ということは、現在完了ではなく、過去形で表現すべきですよね。




さあ!
では、もう一度、問題に戻りましょう。

(A) When did you visit London?
(B) When have you visited London? 


今回のポイントは、「いつ~したの?」と尋ねているところ。
ということは、答えは
「昨日」とか「去年」とか「2019年」とか…、
とにかくそういう、過去のどの時点なのか、になりますよね。

そう。ということは、現在完了ではなく、過去形を使うのが適切、ですよね。

だから、(A)が正解なんです。



【もっと理解が深まる補足】

もちろん、

Have you visited London before?
(以前にロンドンを訪れたことはありますか?)

とか、

How many times have you visited London?
(ロンドンは何度訪れたことがありますか?)

のような文はOKです。


この「~~したことがある」っていう表現について。

たとえば

I have visited London twice.
(ロンドンを2度訪れたことがある)

というとき、
ロンドンを訪れたという行為は「過去」の出来事ですが、上の文では、
『2000年と2010年にロンドンを訪れました。だから、今の私は、ロンドンを2度訪れたことがある状態だといえます』
というように、過去の出来事が今に「迫ってきている」、つまり過去の出来事が、現在につながっているわけです。

それを日本語で上手く訳すと、「私は~~したことがあります」となるんですね。



というわけで、過去形と現在完了形は、似ていても別物!

それぞれのニュアンスをつかむべし!


↓ 授業で喋っているJeffの様子も動画で分かります
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*1
この、過去が今に「迫ってくる」というのは、Jeffが知る限りでは大西泰斗先生が使っていた表現です。Jeffが大学生の頃、大西先生はNHKで『ハートで感じる英文法』っていう番組をやっていて、それはもう目からウロコの嵐、なプログラムでした。

その後、まだJeffが20代の頃、「塾をやってるんですけど、教えるときに大西先生の表現を使ってもいいですか?」というようにお聞きする機会があって、「いいよーもちろん!」のような爽やかなお返事をいただいた記憶があります。「いいよーもちろん!」だったか、「どんどん使って!」だったか、言葉遣いまでは定かではないけど…。

というわけで、過去が今に「迫ってくる」という教え方を続けてきて、もう超英塾も10年近く。大西先生は飲み会で、当時はJeffに「若者」と呼びかけてくれていましたが、今なら何て呼ばれるんだろう…