2014年9月17日水曜日

今の英語じゃ足りない?


突然だけど、

「携帯は使うべきでないと彼は言う。」

って、英語にできるだろうか。








He says that we shouldn't use cell phones.

まあ、これでテストなら正解になると思うんだけど、

例えばこの「says」って、ちょっとさみしい。







ここで、

「言う、っていうか、

主張する、って感じだから、

他にもargueとかassertとかcontendとかclaimとかstateとかもあるけど、

どれ使おうかな?」

っていうのと、

「減点されないように、sayにしとこう」

っていうのは、どちらがいいんだろう。






今の入試とか学校のテストなら、

たぶん後者の方が点数をとることになるんだろう。

assertを、間違えてasertと書いた子は減点されて、

逆に安全策でsayの子はセーフで切り抜ける。

本当はもっと豊かな表現がたくさんあるのに。








後ろの「we shouldn't use cell phones」だって、

他にも

「no one should be allowed to use cell phonesとかの方がかっこいいかな」

と思っても、

「まあでも変な文法ミスしてたらやばいし、やっぱもとのままでいいか」

という子がいるかもしれない。







基本的に、今の入試とかの採点は、

減点法だ。

スペルのミスとか、文法のミスとかで、

ガンガン点数が引かれていく。

僕も、学生のときはこの文化で育ってきた。

「変なチャレンジはするな。減点されなければ勝ちだ。」

って。








でも、この流れも、

少なくとも上位層の子たちでは、あと数年で変わるだろう。

国が本気でTOEFL等のテストを導入するんだったら、

そんな減点を避けた英作文(というか、英語のエッセイ)では太刀打ちできなくなるはずだ。

300語ぐらいの文章を英語で書いたとき、

何文かごとに「says...    says...」って出てくるエッセイは、

たとえ文法的にミスがなかったとしても、

文章のクオリティとしてはかなり下がると言わないといけないよね。

多少の文法やスペルミスで勝敗が決まるというルールではなくて、

もっと文章の構成(structure)とか

表現の多様さとかで評価される、

そういうルール・チェンジが起きる日が必ず来るだろう。











ま、今のところは、みんなまだ古いルールで戦わざるをえないから、

僕も授業では「もっと安全な表現で書こうよ!」とか言っちゃうだろうけど、

そのうちこの指導では足りなくなるだろうなと思っている。







★ただし、

スペルミスはダサいし、

文法ミスも、文章に対する信頼を格段に落とすから、

無い方がいいに決まってる。

このブログ見たからって、

生徒のみんなが「スペルミスぐらい、いいじゃん」とか

「文法なんてテキトーでいいでしょ」とか言ってきたら、

僕はぶっ飛ぶだろう。

そんなこと言う子はいないと思うけど...(汗)

ダメ、ぜったい。








いま、超英塾の高1のみんなは、

文法も語彙も確実に得意になっていってくれてる。

このペース、このペースだ。

どんどんみんなが進化していけるようにしたい。