今日は、早起きをして、
SAT(エス・エー・ティー)という試験を受けてきた。
これは、海外に留学したい子の多くが受験を要求されるテストで、
アメリカ発のセンター試験みたいな感じだ。
よくTOEFLが騒がれるけど、
ざっくり言うと、海外に留学したければ、
★TOEFLで英語力を証明して、
★SATで基礎学力を証明して、
★そして高校時代の成績+志望理由などのエッセイを提出して、
総合的に判断されて合否が決まるイメージ。
日本のように、試験の点数だけで判定されるわけじゃないのがポイントだ。
とはいえ、このSATで点数が良いに越したことはない。
もちろん、そもそもアメリカ人のネイティブの子たちが受ける用の試験だから、
英語のレベルはTOEFLを越している。
TOEFLは、非ネイティブの人たち向けの試験だから、それと比べて英語が難しいのは当然といえば当然だ。
詳しい説明は置いておくとして、
今日、現場で受けた感想だけ少し書いてみよう。
まず...日本のセンター試験と比べて、大雑把なところが多くて驚いた。
たとえば、7:45集合なんだけど、
その時間を過ぎても開場しない(外で数十分ずっと凍えるはめに...)。
しかも、各教科の試験が始まる時間が厳密に決まっていない。
センター試験だったら、全国一斉に、
⚪︎⚪︎の教科は9:30開始、みたいに厳密に定まっている(少しでもズレたらニュースになってしまう)けど、
SATは、流れに任せて〜という感じだった。
途中で、ちょこちょこ5分休憩が挟まれていく。
さらに、試験官の人が誰もストップウォッチを持っていない。
ステージに置かれたアナログの時計を見て、開始とか終了を指示していた。
なんか...
全般的に、おおらかな感じ。(笑)
日本のセンター試験が1秒のズレにもピリピリしてるのがアホらしくなってくる...
ただ僕は、その辺は厳密にやってもらった方が好きなので、最初はかなり戸惑った。
会場は、たぶん日本人は半分ぐらい?だった。)
ちなみに、配られる冊子によって解く問題の順序がバラバラなので(これは運)、
こっちが静かにリーディングの問題を解いているあいだ、
隣の子は数学をカリカリ解いていたりする。
何より一番すごいのは(これは受ける前から分かっていたにしても)、
全10個のセクションに分かれてるんやけど、
そのマークシートが全て1つの冊子にまとめられていること。
つまり、
(もちろん禁止されているけど、)誰かズルイやつが、
3つめのセクションを解いている間に、
さっき解いた2つめのセクションの答えを塗り直すことも不可能ではない。この可能性を完全に排除することは難しいんじゃないかなと思う。
1科目ごとにマークシートを配付&回収するセンター試験と真反対だ。
(そのかわりセンター試験は驚くほど運営に手間がかかるから、どちらの方が優れているとかいうことではなくて、文化の違いだと思う。)
休憩時間には、マークシート冊子を問題用紙にはさんで、机の上に置きっ放しでみんなトイレに行く。
やっぱり、おおらかだ。
いま、センター試験にかわって到達度テストを実施するとき、
年に複数回受けられるようにするのは運営側の負担が大きすぎて無理という議論があるけど、
実際、センター試験並に厳密にやるなら確かに無理だと思う(大学の職員や教授のみなさんは、試験の前に細かい打ち合わせやシミュレーションをかなりやらされるらしい)。
でも、このSATぐらいおおらかにやるなら可能かも...
試験の公平性とか厳密さを殊に重視する日本では、絶対にそうはならないと思う(し、そうあるべきだと思う)けど ・・;
あとは、受付で名札も付けずに携帯電話をカゴに回収されていくので、
目立つケースとかに入れてないと、帰りに間違って誰かに持って行かれたら大変だ。
というわけで、ほとんどぶっつけで受けたけど(これは反省)、かなり現場のことが分かった。
他に、試験会場独自の注意点とかは、SATを受ける子がいたら教えてあげられると思う。
朝5時にフラフラで起きた甲斐があった。
ま、たぶんけっこう間違えちゃってる気がするけど(汗)、
数学(math)のパートは満点をとれていているはず...
とれてなかったらブログで白状します^^;
来週は、もう一度TOEFLを現場で受けてくる予定だ。
英語そのものだけじゃなくて、
試験会場の現場の様子とか、
そういうのも含めて、できるだけ生の情報をみんなに伝えてあげられるようになっておきたいと思う。
今ごろ、生徒のみんなはテスト勉強している頃だろう。
頑張れ!