2014年12月1日月曜日
「副教科」っていう響き・・・
(なんか高校入試ネタばっかりですみませんー・・・)
高校入試と、大学入試の大きな違いの1つが、内申点というやつだ。
高校入試は、都道府県にもよるけど、
公立なら多かれ少なかれ、内申点が影響してくる。
逆に、大学入試は一発勝負に近い(これが変革されようとしているけど、少なくとも現状ではほぼ一発勝負だ。)
どちらが好みかは人によるけど(個人的には、後者の方が後腐れがなくて好みではある)、
とにかくそういうルールで動いている。
で、内申点って、実は(?)副教科もしっかり計算されている。
というか、大阪だったら、今の制度だと副教科の方がむしろ高めの比重で計算されたりする
(新しい制度では全教科が均一の割合になるけど)。
で、まあそういう複雑な比率抜きに、単純に計算して、
入試の判定に使われる点数のうち、
(本番の試験の点数) : (内申点)
が
50 : 50
だとすると(※もちろんこの比率は学校ごとに変わります)、
その内申点50%のうち、
副教科は
4教科/9教科
だから、
つまり「入試の判定に使われる内申点の割合」は、
50% × 4/9 = 22.2%
だ。
つまり、単純化して考えると、
入試のとき、全体の5分の1以上を、副教科の成績が占めていることになる。
これって、多くの人が思っているよりも、格段に高い割合なんじゃないだろうか。
おそるべし、内申点。 おそるべし、副教科・・・
入試の朝、席についた瞬間に、すでに点数の5分の1程度は、この副教科によって差がついている。
そう考えると、
まあ生徒のみんな自身が副教科を頑張るのは当たり前としても、
中学生向けの塾なんかでも、本当に合格してもらうためだったら、
本当は
「音楽・体育・技術家庭・美術」のテスト対策
、とかをやるべきなのかもしれない。
リコーダーの練習をしたり、
ミシンの使い方を特訓したり、
筋トレしたり、
って、なんかみんなでやったら楽しそうやね・・・
あとは、「副教科」専門の家庭教師とか。
案外人気が出たりして。(もういたりするのかな・・・知っていたら教えてください。)
どうしても「受験」ってなると、英数国、プラス理社 に目がいくけど、
システム全体で見たら、実は副教科がキーになるのかもしれない。
というわけで、中3で期末テスト前の人がいたら、ぜひ副教科も頑張ってほしい。
※ただし、もう副教科の成績をどうこうできる時期は終わったよって人は、
終わったことはスパっと忘れて、
コントローラブル(=これから自分の力で何とか変えていける)部分に集中して
主要な教科の勉強を頑張るのが一番だと思う。
いま中1 or 小6 の人は、
前の記事で紹介したように、
来年からは中3以外の時期の成績も入試に反映されるから、
ちょっと大変だけど副教科含めて4月からスタートダッシュできたらベストだろう。
・・・もちろん、いま高校生の人は、
「内申点、なつかしいなあ」ぐらいにしておいて、
ガツガツこれからの勉強を頑張るべし。
夜中3時に書く記事じゃない気がするけど・・・
「22%」って数字に刺激されて、せっかくなので書いてみた。