僕は中1の頃、本当に英語が苦手だった。
テストを受けるたびにテストの点数が下がっていって、
「英語なんて無くなれ」と本気で思っていた。
いま思い出しても、あれは悪夢のようだった。
まず、「be動詞」の意味が分からない。
まして「三単現」って何? という感じで、
どれだけ参考書を読んでも、ひとつも分からなかった。
「疑問文は、主語とbe動詞を入れかえるだけだよ」と言われても、
その直後、
「でも、You like dogs. を疑問文にするときは、
Do you~? みたいに、Doを足すんだよ」って・・・
さっきまで、入れかえるだけで疑問文ができるって言ってたくせに!
もう、本気で嫌いだった。
(↑本当にこんな感じだった。)
そんな僕でも、大学受験のときは、
高3ではほとんど英語の勉強をしなくて済んだし、センター試験も満点だった。
・・・これだけ書くと、「この財布を買っただけで大金持ちに!」みたいな怪しい広告のようだけど(笑)、
でも事実だ。
なんでそんなことになったかというと、
前にも書いたけど、一冊の本との出会いがあったからだ。
『超』勉強法というその本には(そういえば超英塾の『超』とかぶっている)、
「とにかく英語なんて、教科書の本文を20回読んで、丸覚えしとけば大丈夫」と書いてあった。
信じられなかったけど、とにかくそれを信じて音読しまくっていると、
急激に英語が得意になって、その後のテストは、90~100点だらけになった。
そして、予想がつくだろうけど、そうなると一転して、英語が大好きになっていった。
これ、なんでかなーと考えてみると、
英語の勉強には2つのアプローチがあるような気がする。
「知識から積み上げていく」パターンと、
「とにかく身体で型を身につけてしまって、そのあと頭で、そうなる理由を学んでいく」パターンだ。
僕の場合、最初は1つめのパターンに頼ろうとしすぎて、結果的に失敗していたのが、
本のおかげで2つめのパターンに出会えて、大成功した感じだ。
だから、超英塾でも、両方のアプローチを取り入れるようにしている。
この塾は、とにかく生徒のみんなが声に出して英語を「練習する」機会が多いのが特徴だと思う。
言語なんだから、人の話だけ聞いていても、マスターなんてできない。
人が自転車に乗るのだけ見てても、
自分で転んだりしながら練習しないと乗れるようにはならないのと似てるなと感じる。
僕がTOEFLみたいな「話す」力も試される英語試験が好きなのは、
まさに上に書いたような英語の身につけ方と、ピッタリ合致するからだ。
声に出す。 型を、さっさと身体に染み込ませてしまう。
実は今、4月からに向けて新しい教材を作っているんだけど、
それもこのやり方に沿って組み立てている。
作っているだけで、ものすごく楽しい。
たまに、「東大まで出て、なんで塾で教えてるんですか?」って聞かれることがあるけど、
僕はこの質問には、けっこう違和感を覚える。
自分が培ってきたスキルをみんなにも教えてあげて、
それでみんなが英語を得意になってくれていくなんて、これ以上 僕にとって楽しい仕事はないと思う。
しかも、教えた子たちが100人いれば、その100人が、みんな別々のやり方で、
社会に出て、英語を武器にしながら生きていってくれる。
僕一人が会社で働くよりも、その何百倍も社会にいいインパクトを与えられるはずだ。
何より、みんなと話をしていて、そしてみんなに英語を教えていて、それ自体がものすごく楽しい。
この世に、この仕事があって、本当にラッキーだったなーと思う。
・・・というわけで、また作業に戻ろう。
体験会のときには、この教材のことも紹介できるようにしておきたい。
★新高校1年生 『体験会』やります★
詳しくは【こちら】からどうぞ。