2014年8月31日日曜日

風邪と試合。

昨日は、夏カゼだと思うのだが、

久々に体調が悪かった。






改めて、体調がどれだけパフォーマンス(力を発揮すること)に影響を与えるか、

まざまざと実感した。






どれだけ学力があっても、

テストの日に体調を崩していたらボロボロだろう。

恐ろしすぎる。








「勉強」でナメられがちなのは、

「ケアレスミス」と「体調マネジメント」だと思う。

ケアレスミスは根絶すべきだ(分かってたのにケアレスで間違うなんて、本番の日までちゃんと努力してきた自分に申し訳ない)し、

体調が悪かったら、もう別人かっていうぐらいに力を発揮できなくなる。

何年も練習してきた成果が、

そのたった1日の体調のせいで発揮されないなんて...

怖いよね。でもオリンピックでも演劇の舞台でも、それは全て一緒だ。









実は僕も、センター試験の日に風邪をひいたことがある。

この話はまた別の機会にするとして...

あれは本当にやばかった。






スポーツ選手は、食事とか睡眠時間の管理まで含め、全てひっくるめて準備した上で、試合に臨む。

だったら勉強っていう種目でもそれは一緒なんじゃないかな、と思う。




というわけでみんな、風邪には本当に気をつけて...。




2014年8月27日水曜日

オンライン英会話。




久しぶりに、オンライン英会話を受けてみた。

フィリピン人の先生と、スカイプで英会話する、アレだ。









月々数千円で、毎日、1対1で英会話できるなんて、

ちょっとすごすぎる。

対面の英会話だと、

もっと高い金額で、週1だけ、

しかもグループレッスンだったりして一人が話せるチャンスはちょっとしかない、みたいなことが多いと思う。

本当に革命的だよね。

10数年前から徐々に流行りだしたスタイルだけど(僕も大学生のときは、そういう会社の一つでアルバイトしたり、フィリピンに研修に行かせてもらったりした)、

TOEFLみたいなスピーキングが必要とされる試験が必須になってきたら、

こういうサービスはさらに人気になるだろう。








この安価な英会話のシステムは、日本とフィリピンとの物価の差が大きい間だけ成り立つから、

いつかなくなるっていう意見も分かるけど、

もうしばらくは存続するだろう。







ちなみに「アメリカ人とかが先生の方がいい...」っていうのは分かるけど、

耳を鍛えるのが目的じゃなくて、

話すのに慣れる・話すスキルを身につけるのが目的だったら、

別に相手の発音が完璧にアメリカとかイギリス版じゃなくても全く問題ないと思う。









ちなみに、

filler wordsって知ってる?

日本語でいう「ええと」とか「あのー」みたいに、

話すときについついはさんじゃう意味のない言葉のことなんだけど、

僕が会社で働いてたときの研修で、

「君は話すとき、you knowって言い過ぎ」って何度も注意された。

今日は、「You say "and " too much.」と指摘してもらった。

たしかに、andばっかり言っていた。

昔は"so... "ばかり使ってたんだけど、




とにかくfiller wordsとの戦いが終わってないことが分かった。

こういうクセって自分では全然気づけないから、

指摘してもらえるのはかなり助かる。









こういう勉強(っていうか「練習」とか「トレーニング」に近いよね)は、

学校の一斉授業なんかでやるのは無理な分野だ。

英語は、他の教科と比べても、これからどんどん勉強の仕方が変わっていくような分野だから、

その最先端の世界でみんなに英語を教えていけるのは本当に幸せなことだ。

いい時代に生まれたなーと思う。

このまま頑張ろう。よし。




2014年8月26日火曜日

今日もやるよ。


今日は、夏から来てくれてる新メンバーのみんなに少し早めに来てもらって、

1学期にもう授業し終えた部分のスペシャル補習をやる。

毎回の授業で、新しい発見をしていってほしいなと思う。







その前に、午前中は、まずはパンクした自転車の修理に行ってこよう...(今週2回目...)


2014年8月22日金曜日

TOEFLだ。




久々にTOEFLの申込みをした。

生徒のみんなに頑張れっていうだけじゃなくて、

自分も何かにチャレンジしてないとアンフェアな気がする。

というか英語の先生なんだから、

教える側の英語が進化していかなかったら、習う方も信用できないよねと思う。

はやく満点をとりたいのだが、

そのためには4時間を超えるテストで、

4分野(読み書き話し聞き)、全てでミスなく満点をとらないといけないので、

読み聞きオンリー、かつ2時間で終わるTOEICの数倍難しいだろう。

英語力以外の、集中力とか精神力とかもかなり試される気がする。








ちなみに僕が大学生のころ受験したときは、

書類を書いて郵送したり、お金を振り込んだりして、

申し込むだけですごく面倒だったのを覚えているが、

いまはクレジットカードさえあれば、ウェブで一瞬だ。

便利すぎる。








にしても受験料の230ドルってのは、

もうちょい安くならないかな...と思うが、

スピーキングとライティングは人が採点するしかないから、

人件費とかを考えたら仕方ないのかもしれない。






TOEFLがすごいのは、年に2〜30回も受験日があることだ。

しかも、10日ぐらいで結果が返ってくる。

日本のセンター試験は、全部マークシートなのにもかかわらず、

結果が郵送(ウェブじゃなくて郵送...)されてくるのが、試験から数ヶ月後も経った後...。








なんか、日本とアメリカだと試験に対する根本的な考え方が違う気がする。

たとえばTOEFLには、いくつかダミーの問題が混じってる。

何かっていうと、

成績には使われない、実験用の問題だ。

このダミー問題の結果は、将来のテスト作りに活かされるらしい。

ただ受験生はどれがダミー問題かは分からないから、

とにかく出された問題は全て必死に解くことになる。






なんていうか、日本だとテストは作る方も一撃必殺っていうか、

とにかく問題を丁寧に作り上げて、それを受験生の方もその一回のチャンスに賭ける、って感じがする。

だから問題も短期間に大量作成なんかできない。





一方のアメリカは、もう少しおおらかなイメージだ。

テストの中にダミー問題混ぜちゃうし(まあ、この方が難易度の調整とかを定量的にできるから合理的なんだと思う)、

年に何回も受験できるぐらい問題のストックがある。

(アメリカ版センター試験のSATだって、ダミー問題あり&年に何回か受けられる。)

一回失敗したんだったら、

またしっかり準備してもう一度チャレンジしなよ、という感じ。





この辺の感覚はけっこう文化の違いに根ざしてる気がする。

まあ、何回も受けるにしてはTOEFLは値段が高すぎるけどね...。








超英塾の方も、今日からレギュラー授業が復活だ。

夏から来てくれた新しいメンバーも一緒に、

どんどん進んでいきたい。




↑  おまけ
TOEFLのリーディングの文章。
ではなくて、リスニングのスクリプト(読み上げ文)の一部分。とにかく長い。





2014年8月16日土曜日

OSS2おわり。



朝9時から夜9時までの1日勉強デー、

第2回OSS、おしまい。

(しつこいけど、One-day Study Sessionの略。)






自由参加だったけど、

みんな学校の宿題をガツガツ終わらせてた。

(それでもまだ終わらなかったみたいやけど...)







12時間って聞くと「えっ」って感じだが、

いざやると一瞬で終わってしまった。

前回は60分単位で休憩をとってたけど、

今回は90分単位に伸ばしたのが、逆に集中力を保持できて成功だった気がする。


みんな、お疲れ様。

写真は載せられないけど、

大騒ぎのコンビニの買い出しも楽しかった。






何より、予報がはずれて晴れてくれたのは本当にラッキーだった。

OSSが終わって、今ごろ雨が降り出した。

いつもついてるなー。

神様ありがとうございました。という感じだ。






来週から新学期だ。

塾も金曜からレギュラー授業に戻る。

また気合を入れていきたい。



OSS-2。 晴れた。



は、、、晴れた!

ラッキーすぎる。

1日勉強デー、朝から始動だ。





保護者の方から差し入れまでいただいた。

本当にありがたいです。

みんなでおいしくいただきます!(写真を撮る前にもう開けて食べ始めてしまった...。)







2014年8月15日金曜日

いろいろ(ピアノ)



明日はOne-day Study Session、「OSS」なのに、雨が降るらしい。

なにぃ・・・




とはいえ、基本的に超英塾はツイてる。

7月の台風のときも、授業の前日ギリギリにそれていったし、

今週も、1日ずれていたら、台風のせいで合宿は中止になっていただろう。

ラッキーだなー。






で、

今回の合宿でピアノの話題がちょこちょこ出たので、

なんとなく昨日からピアノの曲を聴きながら仕事している。



僕の夢の1つは、死ぬまでにショパンの「幻想即興曲」というのを弾けるようになることで、

たまに聴きながら作業するのだが、

(なんとその曲の出だし部分を、超英塾の子はすでに弾ける!

合宿の会場にピアノがあったので少し聴かせてもらった。感動。)

ラフマニノフはちゃんと聴いたのは初めてだ(この話題に興味ない人ごめん)。






小さい頃、ピアノを習いたかったのだが、親に反対されて習えなかった。

普通は親が強制的に習わせる習い事な気もするのだが・・・。

とはいえ、そのおかげで「ピアノを弾けるようになる」という夢が残っている。

僕は今、英語は「教える」側だが、人間、ずっと「教える」側だと、

「新しいことを始める」人の気持ちも分からなくなってしまいそうだし、

早く習いはじめたいな、ピアノ・・・。

(ちなみに、あとフルートとサックスも夢リストに入っている。)






・・・にしても今日は暑い。

明日も晴れてくれー!





2014年8月14日木曜日

合宿後の図書館。


夏の図書館は最高だ。




昨日は合宿のあと、スパ(っていうかサウナが大好きなんだけど)に行こうとして、

あまりに人が多過ぎてあきらめて、

そのまま図書館に行った。







単純に涼みに来てる人もたくさんいるのだが(実際かなり快適だ)、

夏の図書館は宿題に追われる学生でいっぱいだ。

見てたら、

あ、この子はかなりいけそうだなとか、

あーこの子たちおしゃべりうるさいなーとか、

いろんなことが見えてくる。






僕は僕でいろいろやっているのだが、

この1000ページある本を持ち歩くだけで、ほぼ筋トレだ。






ちなみに超英塾は、

今週の土曜日は第2回のOSS、1日勉強デーだ。

朝9時から夜9時まで、ひたすら自習&質問。これは自由参加のイベント。





かなりストイックな夏を送っているけど、これはこれでかなり楽しい。


まあ、こんなの飲んじゃってるけど...


2014年8月13日水曜日

合宿ラスト



合宿、終了!



締めは有志で吉野家だ。

自分1人で高いものを食べるより、

みんなにおごって一緒に食べる方が1000倍うまい気がする。






今回の合宿で、今後も覚えているだろう出来事の一つは、

ホメオスタシスの話をしたことだ。

たとえば、体は、暑くなると汗をかいて体表面を冷やそうとする。

逆に体温が下がりすぎれば、震えたりして体温を守ろうとする。

自然界のあらゆるものは、

基本的に、いつもの、元々の水準に戻ろう戻ろうとするものだ。

だけど、この合宿は、ずーーっと、英語だ。


国語も理科も数学も、授業の間は、一切ない。(夜の自習時間は別だけど)


ずっと、英語の練習・勉強だ。

当然、頭と体は、途中から「多すぎる」と感じて、もう英語は十分だ、って、気になってくる。

そこが、合宿の勝負だ。

いつもの水準に戻ろうとするホメオスタシスが働くのに対抗して、

そもそもの「いつもの水準」を上げるのがこの合宿だった。







毎日10km走ってる人にとっての10kmと、

普段はタクシーばっかりの人にとっての10kmは当然違う。


「いつもの水準」が上の方にあがっていれば、

多少英語を続けてもそれが当たり前になる。

だから、みんな今はホメオスタシスが働いてて、

「あーもう英語ばっかりで頭パンクしそうー」ってなってると思うけど、

それは当然のことだから、

それをわかった上で、「いつもの水準」の方を上げよう、という話をした。

みんな、疲れがピークな時間帯だったのに、真剣に聴いてくれて、本当に良かった。

みんな、どんどん伸びていってほしいなと本気で思う。









ま、そういうのだけじゃなく、

朝ごはんで遊んじゃったり、






カップ麺を食べながら夜中まで自習したのも楽しかったなあ。



みんな、本当にお疲れ様。






➡他の「合宿」関連の記事は、「前の投稿」から順にどうぞ!





合宿6

最終日スタートだ。



最後まで、英語に浸かりまくろう。



2014年8月12日火曜日

合宿に差し入れ!




保護者の方から、合宿のみんなに差し入れをいただいた。

本当にありがたいです、

ありがとうございます!   m(_ _)m



みんなでおいしくいただきます。



合宿(昼休みの、ひとりごと)


今日の午前中は、ESLを専攻したネイティブの先生に来てもらった。

ESLは、English as a Second Languageの略で、英語を母語としない人に対して英語を教えることに特化した分野だ。







その先生が帰るときに、彼と

It was good to see the guys struggling in speaking in English.
(みんなが英語で話そうと苦労しているのを見られて良かったね。)

という話をした。

僕が授業をしていると、どうしても日本語が混じってしまうし、

生徒のみんなも「まあこの人は日本語が通じるから」というのがあって、

英語モードに入りにくいときがある。





そして何より、リーディングとか単語のテストをしていると、

「正解か、不正解か」に話が帰着してしまう。





でも、ネイティブとスピーキングをするときの最初の一歩は、そんなの吹っ飛ばして、

Make as many mistakes as possible.
(可能な限り間違う、失敗を経験する。)

ことだ。

失敗ゼロで最初から自転車に乗れる子はいない。






ネイティブの先生にはネイティブの強みが、

僕みたいな日本人の先生には日本人の強みがあると思う。

今朝は前者を少しでも体験させてあげられて本当に良かった。





英語を話すときの日本人の最大の弱みは、

照れ屋で、間違いを嫌って発言が極度に少なくなりがちなことだ。

でもそれは、要は場数を踏むことで緩和できると

個人的な経験からも思っている。

今日のセッションも、その経験の一つになってくれるはずだ。







今日はまた午後からリーディング、リスニング、音読、暗唱...と盛り沢山だ。

できるだけみんなの受験と将来に役立つ要素を吸収していってほしいなと思う。





というわけで、午後の授業を少し遅らせて、

今はみんなお昼寝タイムにした。

頭をスッキリさせて午後に突入したい。





合宿5

スペシャルゲストの授業中。

オール英語!


合宿4

今日もスタートだ。


合宿3


Day-1、終了だ。



明日も朝からなので、

みんなそろそろ切り上げることにした。

全員今日の分の英語テストは合格して、

最後はフラフラになりながら、

夏休みの宿題(数学まで含む...)を解いたりという結末だった。


明日も朝から英語漬けだ。

頑張ってしまおう。



2014年8月11日月曜日

合宿2





音読しまくり。






dictationの時間は、

ホワイトボードもカオスな感じだ。




このまま夜に突入だ。


合宿1



おかしの差し入れありがとうございますm(_ _)m


2014年8月10日日曜日

合宿です。


というわけで、

明日から2泊3日で合宿に行ってきます。






台風にも負けず、準備が完璧に完了したので安心だ。





個人的には、コンタクトをちゃんと買えてほっとしている。

まあそれはさておき、

みんなで英語脳になって帰ってきますのでよろしくです。





前に書いたように、

超英塾の2学期のレギュラー授業再開が8/22(金)だから、

その前までは、どんどんいつもと違う方面から脳みそを刺激してあげたい。










合宿とラジカセ。



台風のなか、

明日の合宿の準備中。

大阪は、今日の夕方には平和に戻っている(はず)らしい。






ていうか...

ラジカセでカバンの半分が埋まってしまう...



まあ、音読しまくるからラジカセ持っていくのは当たり前なんやけどね。







あと、今日買い物する予定だったものがあるのだが、

今は強風すぎて家で待機中だ。

早く過ぎ去ってくれー!


---------



追加。


台風が去ったのでやっと外に出られた。

買い物もOKだ。助かったー...




2014年8月8日金曜日

夏休みがあけたら。



今日の授業で、

いったんサマープログラムの「英検制覇プログラム」は、
「授業」が終わりだ。





来週は、
合宿、
そして第2回OSS (One-day Study Session、一日勉強デーだ。これは自由参加)、





んで再来週に英検を1回分、
通しで解いて、
そしたらもう夏休みがおしまいだ。








速すぎて驚きだ。



また2学期に入ったら、

レギュラー授業をガツガツ始める。

英文法、ウェルカムバックだ。




三国丘と泉陽で学校の進度が違うのだが、

こっちの授業は「分詞」から一気にやっていく。

1学期の授業を受けていない、
夏から来てくれている子のために、

もう終わってる「不定詞」と「動名詞」のところは映像の授業を残してある&補習でカバーしてあげようと思っている。

とにかく高1の間が勝負だ。

今、苦しくても、あとあと絶対に楽になるようにしてあげたい。

夏休みは、普段と全然違うことばかりやって、わざと文法の授業は進まなかった。

その分、夏休み明け8/22(金)のレギュラー授業からは、

一気に英文法を巻きあげて行きたいと思う。

よし。








2014年8月7日木曜日

うちの画伯たち



超英塾の画伯たち。


塾長Jeffの1000倍うまい。





にしても、Bump of Chickenつながりでチキンのイラストとは...

バンプって、

僕が高校生の時に軽音部の友達がやってたぐらいなのに、

今も高校生に人気があるなんて、びっくりだし嬉しい。






2014年8月5日火曜日

楽しい。



僕が大学生だった頃、

友達がブログに、「人が生きる目的は、幸せになることだ」って書いてて、

それを読んでガツンと殴られたような衝撃を受けたことがある。









伝統的に、人が生きる目的は、

「正しく」生きることだ、という流派と、

「善(よ)く」生きることだ、という流派がある。







どちらも真面目というか、ストイックな響きがあるよね。







それと比べて、「幸せに」生きる、っていうのは根本的に人生の見方が違う気がする。





考えてみれば、

親は子どもに「幸せになってほしい」と願うものだし、

僕も、自分の仕事が、生徒のみんなが「幸せになる」ためのサポートになることを願って英語を教えている。







僕の中では、「幸せ」は「楽しい」と密接に関連している。

僕のモットーも

Enjoy! You live once!
楽しめ!人生は一度きりだ!

だから、当然なのかもしれないけど。






ただ、この「楽しい」って、いくつか種類があるような気がする。

たとえば、

友達とUSJに遊びに行く、

大人だったらお酒を飲んで騒ぐ、

これだって「楽しい」し、

ふつうイメージする「楽しい」はこういう活動が多いだろう。

一方で、

僕は英語の勉強をしたり、

「これを授業で教えたらみんなビックリしてくれるかもな」とか

「この知識は一生役に立ってくれるはずだ」とか考えながら

授業の準備をしたりしているときは、

とても「楽しい」。







また、

今までの努力が一気に報われた瞬間とか、

今まで分からなかったことが

あるとき、ふと「分かった!」ってひらめいたときほど楽しい瞬間はない。

これは楽しいというより嬉しいに近いかもしれない。どちらにせよ「快」を感じる物質が脳みその中でスパークしている感じだ。








みんなが10代のうちに、

一種類の「楽しい」だけじゃなくて、

他の「楽しい」にもたくさん出会ってほしいなと思う。





前も書いた気がするが、

英語でenjoy「楽しむ」は、

en(力を与える) ➕ joy(喜び、楽しさ)

だ。

多種多様なことにjoyをenできるようになることを学ぶ、

その一つの場になりたいなと思う。







勉強とか努力すら、将来の「楽しい」に繋がってくれるなんて...

なんてお得なんだろう。

どうせなら徹底的に頑張って、

徹底的に楽しめたらベストだ。





2014年8月1日金曜日

英語の先生の仕事が消える日?


僕は英語の先生をしているが、

英語の先生にとって最大の脅威は何だろう?

って、たまに考えるときがある。










何だと思う?
















僕は、自動翻訳機の実用化だと思う。

けっこう本気だ。





そんな、ドラえもんじゃないんだから、って思うかもしれないが、

無人の自動車が既にかなり実用化に近づいてる時代だ。

来年の1月には、イギリスの一部の都市で実際に無人自動車を走らせてみるらしい。

僕が小学生のときには、

映画を携帯電話で楽しめるなんて夢の夢、というか思いつきもしなかった。







自動翻訳機だって、技術的にはかなり実用に近づいていってる。

iPhoneのSiriなんか、大抵何を聞いてもすらすらと答えてくれる。

気づけば、打つのがだるいときは大抵声で入力して検索している。








計算機やパソコンの登場で、

ソロバンで素早く計算できる人たちは一気にその優位性を失ってしまった。

そんなわけで、

ちょっと前まで、これは英語の先生もあと10年ぐらいしたら一気に仕事がなくなるのでは...

と思っていた。











でも、自分の中で、そこがちょっと晴れた気がする。

考えてみれば、翻訳機すら不要の日本語の世界で、

それでも国語の先生は仕事があり、教えるべきことがある。

おそらく、英語もそこを目指すべきなんじゃないかなと感じている。












たとえば、英語は「長文」が大切だと言われる。

センター試験とかを見ていても、「長文」がとれないと、点数は全然伸びない。

じゃあ、「長文」の授業で何をしているかって、

学校の授業を思い出してほしいんだけど、結局、「和訳」をしてるよね。

例えばこういう一文が出てきて、

She met him and asked him this question.

これを「動詞のmetがV1、askedがV2で、どちらも主語Sはsheだから、

"彼女は彼に会って、この質問を投げかけた"と訳す。いいね。

ちなみにandは等位接続詞だから、過去形の動詞 同士を結んでいるわけやね」という感じ。

こういうのは、「和訳」の授業、「構文」の授業だ。





で、なんでこういう授業をしているかっていうと、「和訳さえすれば解けちゃう」からだ。

もともとの文章が、そういうレベルの文章だということ。

もちろん、僕も「構文」については話す。

On the other hand, Jane explained it to them so no one would be surprised later.
(その一方で、後で誰も驚かないように、ジェーンはそれについて彼らに説明した。)

で、このsoがso that ~(~となるように) の略だよ、このsoを「だから」って訳したら変になるよ、

って、そういう話はもちろんする。

こういう話は嫌いじゃない。というかむしろ大好きだ。本当なら全ての文章にSとかVとかつけて、

さらに細かい文法についても全部話してしまいたくなるぐらいだ。








でも、これは「自動翻訳機」が出てきたら一発で吹っ飛ぶ。

し、テストで全ての文をそうやって読んでいたら、完全に全体像を失う。

「木を見て森を見ず」だ。






一方で、自動翻訳機にも答えられない質問はある。

「なんで、On the other handで文章をつないでるんだろう。どんな意味があるの」とか、

「わざわざ筆者がJaneについてこの場面で触れてる狙いって何だろう」とか、

そういう質問だ。

TOEFLやSATなどの試験を見ていると、こういう質問が実に多く出てくる。

「筆者がこの具体例を示した狙いは何だと考えられるか」とか、

「この主張は、前の文の筆者とどういった違いがあるだろうか」とか。






これって・・・

まさに、国語の問題だよね。

同じ言葉なんだから、当たり前といえば当たり前だ。

Main idea(メインの主張)は何か? どこがfact(事実)でどこがopinion(主観的な意見)か?

この表現は本当に読者を説得させるのに十分なものだろうか?

これが分からないといけない、ような英語の問題を、

特にトップを目指す子たちは、これから解いていくことになるんじゃないかと思っている。









繰り返すけど、もちろん「単語を知ってる」「文法を分かってる」「文が訳せる」、

こういう力が大前提だし、超英塾でも高1ではそんなことばっかりやっている。

みんな、しっかり単語を暗記してくれるし、楽しんで文法を頭に入れてくれているし、

「この一文は丸ごとインプットね」と言えば何度も音読して「自分のモノ」にしてくれる。

本当に感謝だ。

ここでコツコツやっていることは、確実にこれから(受験だけでなく社会に出てからも)役立ってくれるはずだ。







でも、教える側は、思考をそこで止めてはいけないんだと思う。

僕らは英語の「学者」を作っているわけではないし、

「自動翻訳機」だってそのうち登場してくるかもしれない。

そのとき、人間に必要とされる力は、ただ訳すだけでなく、

よく言われるワードだけど、

「論理的思考」、「Critical Thinking」ができる力なんじゃないかな。











だから、この夏、長文をやるときにも、

僕は和訳の話だけじゃなく、

「ここにbecause of thisってあるけど、どういう因果関係なの?」とか、

「この出だしの一文だけで、この後の話の展開が8割方 予想できるんだけど、どうなると思う?」とか、

そういうことを繰り返し聞くようにしている。

たぶんみんな、「しつこいなー同じ質問ばっかり何度も!」と思っているだろうけど...。

ただ和訳ができるだけじゃなくて、

英語を読んでいるときの頭の動かし方をどんどん「パクって」ほしいなと思っている。













そういうわけで、自動翻訳機が登場しても、まあいっかという気になってきた。

無人自動車とか、スマホでサーモグラフィをチェックできるとか、

そういうドラえもんみたいな道具、星新一みたいな話が僕は大好きなので、

自動翻訳機も喜んで迎えよう。