2016年9月3日土曜日
いまの高校生と、入試改革
1つ前の記事で書いたように、受験の英語が変わろうとしている。
大阪なら、今の中学3年生から、
★高校入試の問題が変わる
★英検などの民間テストの結果を入試で使える
ようになる。
そして、全国的に、今の中学2年生が大学入試にトライするときには、
★やはり民間テストの結果を入試で使えるようになる
うえに、もし今の議論のまま改革が進めば、
もはや今のセンター試験のような一斉の英語テストは廃止されて、
「英語」のテストは、民間テストだけに一本化されるかもしれない
(大学別の個別試験がどうなっていくのかは不明だけど・・・)。
こんな状況のなかで、今の高校生はどう感じているだろう。
「ええなー、自分もそっちのシステムが良かったわー」という人もいるかもしれないし、
「ギリギリその改革に引っかからなくてラッキー」という人もいるだろう。
大学入試っていう意味では、確かにそうなんだけど、
もう少し未来のことまで視野に入れれば、
たとえ今の入試制度で大学に入ったとしても、
将来、同じ職場やプロジェクトで一緒に働く後輩たちは、
新しい入試制度で、今以上に「4技能」型の英語を勉強してきた子たちになる。
後輩が英語を操っている横で、
「いや、自分が大学入試やってた時代は、まだセンター試験が残ってた頃なんで」
とか、オフィスで言っていられなくなるかもしれない。
そう考えると、大学入試の時点からでもいいし、大学に入ってから改めて、でもいいけど、
今の時点で既に高校生になっている人たちも、
もし英語を将来使うかも?と思ったら、実用的な英語っていうのを意識してけっこうやっておいた方が良い気がする。
たとえば英検にしても、2次試験まで行かないとスピーキングは見てもらえないし、
ライティングも問題量としてはまだまだ軽めだけど、
それでも、リーディングだけに比重を置いて勉強するよりは、大きな効果があるんじゃないだろうか。
どうしても「2020年に入試制度が変わる!」とかいう話になると、
将来の高校生たちの方に目がいくけど、
自分としては毎日「いま目の前にいる高校生」のみんなと接しているので、
そのみんなも、後輩たちに負けずに将来しっかり英語を使って何かができるように成長してほしいなーと思う。 よし。