2015年2月14日土曜日

大阪の英語入試は、教科書の英単語だけでは足りなくなる??


(5/27追記)
新傾向のリスニング問題に対応した、実戦問題集を作ってみました。
興味のある方は こちらの紹介ページ もご覧ください。

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今回の(=現中1のみんな以降が受ける)大阪府公立高校入試の英語改革では、

テストで使用される英単語についても改革される。

教育委員会の発表によると、




===引用===

4.予め単語集を配布

中学校で使用されている検定教科書にて使用されている単語を中心に、
府教委が編纂した単語集を予め市町村教育委員会に配布します。
これにより、中学生のより効果的な英語の学習を期待しています。

===引用終わり===




とる。

これは、言い換えると、「教科書に載っていなくても、

教育委員会が配布したリストに載っている英単語だったら、ちゃんとマスターして

入試を受けにきてね」というメッセージととることができる。



では、具体的にどんな単語が並んでいるのか??






まず、全体の単語数は1299語。

このなかには、 a とか the とか buy などの基本的な単語や、

America や Canada、さらに U.K. などの固有名詞も含まれている。


この単語数自体は、一般的な中学生の教科書に掲載されている単語数とさして違いはなく、

とんでもない数の単語力(ボキャブラリー)を求められているわけではないと判断していいと思う。







ただし、中には「この単語は、普通は教科書には出てこないんじゃないかな」という単語もあるので、少し紹介してみよう。





たとえば、


【complete】

これは動詞で「完成させる」、形容詞で「完全な」という意味。

これも、中学生が使っているイメージはあまりないよね。

手元にある中では、New Crownの2・3年生版で、

「完全に」という副詞completelyが出てくるのみ。





他にも、問題文の指示がすべて英語になることに対応した単語と思われるものも登場する。

たとえば、

【expression】

これは「表現」や「表情」といった意味だけど

教科書ではNew Horizonに「表現する・表す」でexpressが出てくるぐらい。

これは、教育委員会が発表しているサンプル問題には登場しないものの、

「次の表現(expression)のうち、空欄に埋めるのが適切なのはどれか」といった問題で使われる可能性がありそうだ。(※もちろん実際には問題文は全て英語)




他に、

【underline】

これはサンプル問題でも登場する。

underlined words、これで「下線がひかれた言葉」。

問題文に「下線部」という表現はよく使われるので、単語帳に入れられている。





【section】

まあ、そのまんま、セクションってことなんだけど、

こういう表現も、テストっぽいよね。

TOEFLでも、たとえば

This section measures your ability to understand conversations and lectures in English.
(このセクションは、英語での会話や講義を理解する能力をはかります。)

のように毎回使われる表現。




(※この前まで「brave」という単語も紹介していましたが、これは教科書の「Sunshine」等に出ていたので削除しました。)






・・・と、挙げればキリがないけど、

結局、教科書の単語だけで満足していると、万が一、痛い目に遭う可能性があるということには注意が必要だろう。

一般に、公立高校の入試問題を作成する先生たちは、

教科書に載っている単語かどうかは精査し、

もし載っていなければ注を付すという配慮をしてくれるものだと思う。

しかし、今回はあらかじめ教育委員会が単語帳を配布するため、

「事前に必要な単語は通知しているのだから、出題しても文句は言わないでね」という

スタンスで問題が作られる可能性は十分にあるという前提で臨むべきだろう。







とはいえ、極端に難しい単語は登場していないので、

基本の英単語は教科書でマスターして、そのうえで、

追加で知らない単語がないかどうかを難しい問題演習したり、

この教育委員会の単語帳をチェックしていったりすれば大丈夫かな。

そのためにも、できるだけ中学で習う文法・単語は早めにマスターすることが大切だ。