英検といえば、マークシートを鉛筆で塗りつぶして・・・というイメージだが、
最近、パソコンで受験できるようになり始めているのを知っているだろうか。
なんと、二次試験の面接も、パソコンで受けられるようになるらしい。
いまのところ、2級と準2級だけとはいえ、すごい進歩だと思う。
ポイントだと思うのは
★一次試験は、
パソコンの画面上で、試験終了の直後に合否が分かる。
これはかなりすごい。
★受験日が、通常の英検と1週間ぐらいズレているので、
英検の日に部活などの予定があって受けられない子は、このCBTの方を受ければいい。
(※ただし、同じ回で、
通常テストとCBTテストとを同じ級で両方とも受けるのは禁止。)
★問題形式や、合格したときの資格としての価値は、紙のテストと一緒。
★ちなみに大阪で受ける場合、今のところ開設されているのは、
前にこのブログでもTOEFLの記事で紹介した、中津のテストセンター。
★面接は、パソコンの向こう側にいる面接官と実際にコミュニケーションをとりながら進む。
(カメラとマイクを使って、スカイプみたいな感じで面接。)
・・・他にも、Readingの問題が早く終わったら自分のペースでListeningに進めるなど、細かな違いがある。
今後、日程が、TOEFLみたいに毎月2-3回 受けられるようになるとベストなんだけどな。
今は英検は年3回しか受けられないけど、
たとえば毎月受けられるようになれば、
その子にとって最適なペースでどんどん先に進んでいけるだろう。
会場は、どんどん増えていくと思う。
上に書いた中津のテストセンターは、英検だけじゃなくて、
TOEFLや、CPA(アメリカの公認会計士)の試験なんかでも使われている。
そういう会場とどんどん提携していって、英検だけじゃなくて、
新しいセンター試験(名前は全然違うけど)でもこういう会場が使われるようになるかもしれない。
大学入試改革で、TOEFLのようにパソコンを使った英語試験が広まるにつれて、
それに対応した会場もいっそう増えていくはずだ。
(そうならないと、ライブのチケットみたいに、
試験の予約だけで大争奪戦が起きてしまう。)
英検、時代の流れに乗っているなぁ・・・
ちなみに、英語の先生としては、
こういうパソコン画面の試験が広まると、
長文問題のときにアンダーラインを引いたりできなくなるから、
解き方も少しアレンジして教えないといけなくなるだろう。
(未だに全て紙&マークシートのTOEICだって、厳密には解答用紙への書き込みは禁止されている。)
・・・と思ったら、なんとこの英検CBTは、
読みながらアンダーラインも引けるらしい!
ちょっと笑ってしまった。これは画期的だ。
でも、将来的にはこの機能はなくなるんじゃないかな・・・
操作が面倒くさそうなのと、プラス、
実際にパソコンやスマホでニュースや記事を読むときって、アンダーラインできないよね。
だから、より日常で使える英語を目指すんだったら、この機能はない方がいいと思う。
まあ、英検が紙の試験を併用し続ける限りは、
紙で解く子たちとの公平性を保つために、パソコンでもアンダーラインできる機能は維持し続けるだろうけど・・・。
とにかく、このCBT方式はどんどん広がっていくと思う。
要チェックだ。
・・・そういえば、どうせその場で1次試験の合格が分かるなら、
そのまま引き続いて2次試験の面接もパソコンでやってくれたら楽なのにね。
そうなれば、週末を2日も潰さなくて済むかもね。
おまけ。
「英語4技能試験情報サイト」というのが開設されている。
4技能(Read, Listen, Speak, Write)型の英語試験を大学入試に導入する流れだが、
仕組みを作っている人たちも、今回はかなり本気だ。
学校の先生たちの中にも、
いま自分自身が急いで研究や勉強している人たちがけっこういるんじゃないかと思う。
教える方も、教わる方も、本気にならないとこの波は乗り越えられないだろう。
完全に時代が変わろうとしている。
こういう時代に学生として生まれていたらラッキーだったのにな、と思うが、
むしろみんなに教える立場としてこういう時代に生きていることは、さらにラッキーなのかもしれない。
どんどんみんなが英語を得意になっていくお手伝いをしていきたいと思う。
おまけ2
そして明日は、大阪府の私立高校の入試だ。
三国丘・泉陽を受けるつもりのみんなも、ほとんどの子が併願で私立も受験するだろう。
なんか堺市は雪が舞ってるけど・・・防寒に気を付けて、みんな頑張れ。と心のなかで応援中。