今夜は、3月に行ったシンガポールのことを、(やっと)書こうと思う。
とりあえず、「シンガポール」といえば誰もが思い浮かべる、マーライオンの写真から。
Jeffが初めてシンガポールに行ったのは、大学生のときだ。
2週間ぐらいのプログラムがあって、そこで、
シンガポール人、アメリカ人、中国人、オーストラリア人、ニュー人ランド人、台湾人、マレーシア人、インドネシア人・・・
などなど、とにかく、たくさん友達ができた。
それ以来、大のシンガポール・ファンになってしまっている。
シンガポールは、とにかく小さい!世界地図では、ほとんど、点だ。
国土面積は、大阪府の4割ぐらいしかない。
大学生のころ、シンガポール人の友達の車に乗っていたら、
「この国は狭いから、ボーッと運転していると、気づいたら隣の国に行っちゃってたりするぞ」って冗談を言われたのを思い出す。
人口も、大阪府の6割強の、約540万人。
なのに、1人あたりGDPは世界7位で、日本(26位)よりもはるか上位にいる。
ものすごく小さくて、資源に恵まれているわけでもないのに、ものすごく豊かな国だ。
これは、たぶんシンガポールで最も有名なホテルの1つ、マリーナ・ベイ・サンズだ。
中には、高級な時計や服のショップ、それにカジノも入っている。
夜景も絶景で、屋上にプールがある・・・んだけど、これは宿泊客じゃないと入れない。
でも。実は、屋上には、それとは別にバーもある。
このバーなら、1杯飲むだけでも誰でも行けるらしいので、
今回は、そっちに挑戦してみることにした。
さっそくエレベータに乗ろうとすると・・・
"No, sir." って・・・え?
相棒(今回は2人で行っていた)の足元を、ホテルマンが指さしている。
「あーーー、足元見えてるし!」
そう、足が完全に隠れていない服装で行ったので、その日はエレベータすら上がらせてもらえなかった。(このルールは男性だけ。)
男性でこのバーに乗り込む人は、気をつけよう・・・。
とにかく、翌日、無事にバーに。
とにかくオシャレな雰囲気だ。
夜景は・・・
めちゃくちゃ綺麗だった。
去年行った香港も夜景は有名だけど、シンガポールも負けてない。
この夜景ひとつとっても、経済発展している国だというのが分かると思う。
シンガポールに行くたびに思うのが、「シムシティみたいだな・・・」ということだ。
シンガポール人の友達も、笑いながら同意していた。
シムシティっていうのは、街を組み立てていくゲームの名前なんだけど、
実際、シンガポールは、いつ行っても、何か工事をしている。
常に新しいビルが建っていて、しかも、どのビルも個性的。
国全体が、コンスタントに新しく生まれ変わっているような、そんな感じがする。
ちなみに、あらゆる場所で日本の商品を見かけた。
シンガポールは、多様性(Diversity)の国でもある。
ざっくり、中華系の人々が75%、そしてマレー系・インド系などで残りの25%を占めているイメージだ。
それぞれ、もとの言語は異なるので、共通語は英語ということになる。
だから、友だちのシンガポール人(中華系)も、
家では中国語で会話しているけど、大学・仕事場では英語で話している。
もちろん料理も、文化ごとに全然違う。
今回は、インド系の料理が多い感じだった。
定番のチキンライスも食べたし、
もちろん、ラクサも。
こっちは、インドの寺院。
シンガポールだと、
リトル・インディア っていうのがインド人の集まる場所なんだけど、
ここは足を踏み入れた途端に、「あれ、インドに来たんだっけ?」という空気に包まれる。
と思いきや、
チャイナ・タウン という場所に行くと、もう中国の雰囲気が充満している。
場所によって、目まぐるしく表情を変えるところも、シンガポールの魅力だと思う。
ちなみに、シンガポールのタクシーは、日本より格段に安い。
逆に、自動車はめちゃくちゃ高級品。
国土が狭いので、国民は自由に車を買うことが許されていない。
みんなが車を乗り回していると、すぐに道路が車で一杯になってしまうからだ。
だから、車を買うために、まずその許可を国からもらわないといけない。
同じ理由で、住宅も、ものすごく高い。
人口の90%が、集合住宅に住んでいる。
とにかく、狭い国土を有効活用することがものすごく大切な国だ。
最初に書いたように、シンガポールは、国土も狭く、資源もない。人口も少ない。
なのにこれだけ経済発展しているのは、とにかく合理主義にこだわっているからじゃないかなと思う。
シンガポールは、国っていうより、もはや1つの企業っていう感じだ。
この国を支えているのは、とにかく「人」。
だから、優秀な人材を集めるための制度もしっかりしている。
たとえば、高校を卒業した時点で優秀な成績をおさめた人は、
国からの援助で、海外の一流大学に留学することもできる。
ただし、この人たちは、卒業後、シンガポールに戻って、数年間、官僚として働いて、
国のために恩返しする義務がある(それが嫌なら、留学にかかった資金を返さないといけない)。
英語を使いこなせる、っていうのも、かなりの強みだろう。
今回はシンガポールの友達にも会えたし、
自転車でシンガポールをめぐるっていうアクティブな経験もできたし、
この国の良さを再発見することもできた数日間だった。
日本に帰ってきてから、最初の授業で着たのは、もちろんこのTシャツ。
香港から帰ってきたときは、 『I love HK』というTシャツを着ていたので、
生徒の子たちの反応は、「またそのTシャツかい!」という感じだった。
このTシャツ、たったの300円。
ともかく、今回も行って良かった。
生徒のみんなも、高校を卒業してからでいいから、いろんな場所に行ってみてほしいなーと思う。
自分も、また旅の経験を授業にも活かして、生徒のみんなに還元していきたい。
というわけで、ザックリだけど、シンガポールに行ったときの話、でした。