2016年5月24日火曜日

オススメ洋書シリーズ(?)  ~Jeffrey Archer~





きょう読み終わった本。

邦題は『100万ドルを取り返せ!』



原題は Not a Penny More, Not a Penny Less だ。

どう見ても、邦題の方がワクワクさせるタイトルになっているような気がする。







男たちが、ある人物の罠で、合計100万ドルをだまし取られてしまう。

それを取り戻すために、いろんな手を使って奮闘する話。





・・・と、

ネタバレになってしまうので、これしか書けないけど、

海外小説によく登場するようなエグいシーン(暴力とか)もほとんどなくて、

とにかく楽しく、ハラハラしたりクスッと笑ったりしながら読み進められる一冊だった、

読後感というか、読んだ後の気分もかなり良い。

「はー、おもしろかった。」と言って、スッキリと最後のページを閉じられる本だ。

軽い気分で読むにはピッタリです。(英語レベルは、海外の小説にしては難しすぎないぐらい。)













ちなみに、この本を読んだきっかけは、先日、

同じくJeffrey Archerという作家の

Kane and Abel という本を読んだからだ。



こっちは、もう、読み応え十分。

上の『100万ドルを取り返せ!』みたいな軽い気持ちで読めない。

数奇な運命の、2人の男の人生が描かれる・・・と書くと重苦しそうだけど、

これが、全く読むのを止められないぐらいに、超絶おもしろかった。

もう続きが気になってというか、

話自体が魅力的すぎて、一気に読んでしまうしかなかった。

大絶賛したい一冊。(英語レベルは、『100万ドル』よりも高いと思う。)










どちらも塾の本棚に入れとくので、どんな感じか見てみたい生徒の子は自由に見てオーケーです。

高校生は、勉強に部活にと忙しすぎる感じだけど、

夏休みにチャレンジするとかしてもいいかもしれない。

それか、大学生になってから、ゆっくり読んでくれてもいいし、

とにかくいつか英語の小説の世界を楽しんでくれたら嬉しいなーと思う。













~おまけ~

以前の記事で、 たとえば

a Mrs Ruby Flowers 

で「Mrs Ruby Flowersという人」って意味で使ったりできるよーというのを紹介した。

で、この『100万ドルを取り返せ!』でも、

もう1つ、この「a」のおもしろい使い方が実際に出てきていたので紹介してみよう。

ある絵画を目の前にした人物のセリフ。


 "A Van Gogh.




Van Goghは、あの有名な画家、ゴッホのこと。

その人物名に、aがついている。

この場合は、「ゴッホという人」ではなくて、

「ゴッホの作品」が1つ、という意味になる。

絵画を自分の目で見て、「ゴッホの作品だ。」と一言、というのが上のシーン。

これも、文法書ではなくて、生の小説で実際に出てくるのを見ると、やっぱりちょっと嬉しいなー。