熊本の地震。心配だ。大きな被害がないように祈るばかりだ。
前にも書いたかもしれないけど、3.11の地震が起きた日は、東京にいた。
当時、大学からの友達3人でルームシェアをしていて、急に部屋が揺れ出したと同時に、
その友達の「トシ」が「走るぞ!」と言って一緒に部屋を飛び出した。
7階に住んでたんだけど、一目散に階段を駆け下りた。
その間、左右で壁紙が剥がれてポロポロ落ちてきて、
もしかすると建物が倒壊するかもしれない...という恐怖と戦いながら、サンダルで外まで走った。
この判断が正しかったのかは分からないが、あのときは無我夢中だった。
あとで部屋に戻ると、重いタンスごと倒れていて、電子レンジなんかも床に衝突していた。
ただ、地震の晩は、部屋には戻らずに、トシ、そしてもう1人の「こまっちゃん」と一緒に、開放されていた近くの大学の教室で寝ずに過ごした。
その夜は、たしか10分か15分ごとぐらいに余震で地震速報が鳴って、
その度に、部屋にいた100人ぐらいが念のため校舎の外に出た。
道では、いわゆる「帰宅難民」の人たちが、家に向かってゾロゾロと歩き続けていた。
コンビニにご飯を買いに行ったんだけど、
棚には何も並んでいなくて、おにぎりも水も買えなかった。
これはただごとじゃないぞ...と思ってやっと部屋に戻ってテレビをつけると、
こんどは原発から煙が上がっている映像が流れ続けていた。
...あのときのことは忘れないと思う。
コンビニで何でも買えて、
みんな無事で...っていうのが、実はものすごく貴重な日常なんだっていうことを実感した。
あれ以来、地震速報が鳴ると、体が地震対策モードに切り替わる。
生徒の子がいるときだったら、みんなの身の安全と、そして出入り口の確保...と頭を使わないといけない。
とにかく、今回の地震、できるだけ被害が少ないことを祈るしかできない。
まだちょっと落ち着かない...。