2016年4月6日水曜日

高校生の英語力


最近ものすごく報道されているけど、

都道府県別の、中3・高3の英語力調査の結果が公表されている。





高校生の結果だけにフォーカスすると、

高3で、「英検準2級」レベル以上だと判断されたのは、全国だと34.3%。

これが大阪府だと、27%になる。

(ちなみに東京は35.9%、一番高いのは群馬の49.4%。
 詳しい結果表は、このページ とかで見られます。)





この調査は、実際に英検を取得してるかだけじゃなく、

教員の人たちが「英検準2級レベルだ」と判断した生徒の数も入っているので、

厳密には比較できない(先生ごとに基準が揺れるだろうから)。

けど、いざ数値で示されると、けっこうショッキングだと感じる人も多いだろう。





英検の級にはそれぞれ目安があって、正式な書き方ではないけど、

ザックリ言うとこうなる:

★まず「1」関連が、大学レベル。
 1級・・・大学上級
 準1級・・・大学中級

続いて「2」関連が、高校レベル。
 2級・・・高校卒業
 準2級・・・高校中級

そして「3~5」が、中学レベルだ。
 3級・・・中3
 4級・・・中2
 5級・・・中1





つまり、英検2級だと、「高校卒業レベル」ということになる。

今回の調査で基準となっている英検準2級の方は、高校中級レベルだ。

これが50%に満たないということは、高校に入学したからといって、

3年後に十分な英語力が身についていると保証されているわけではないということだ。

当たり前といえば当たり前だけど、改めて、けっこう厳しい現実を示されたという感じがする。







まあ、他の教科と違って、英語の場合は「英検」っていうものすごく分かりやすい指標が日本にはあるので、

これを使って、今後の高校生の英語力を同じ指標で見ていけるのはいいことだなと思う。

(数学の数検などもあるけど、知名度でいえば英検がダントツだろう。)

もちろん、英検で測れない英語力もある。

(たとえばこの前、外国人が、道でのんびりしているおっちゃんに、駅への行き方を聞いていた。

 おっちゃんいわく、『エアプレイン?ステーション? OK、OK、ゴーストレイト!スリーミニッツ・ウォーク!』。

 これで完璧に情報は伝わっていた。この人が英検2級をもっているかは分からないが、

 英語でのコミュニケーション能力は100点満点に違いないとそのとき思った。)

だから、1つの指標に過ぎないんだけど、でも

どうせ高校生活の貴重な時間を使って勉強するんだったら、

楽しんで、もっと多くの子たちが上の級にチャレンジしてくれればいいのになーと思う。







P.S.
ちなみに、昨日生徒の子に言われて分かったんだけど、
今年は、三国丘高校の文化祭の日程と、6月の英検の日程がかぶってしまうらしい。
(英検CBTっていって、パソコンで受験できる英検なら1週間ずらした日程で受けられるんだけど、こっちは2級・準2級のみ。準1にチャレンジするぞーって言ってた子たちは、6月はパスかなぁ。ちょっと残念だね・・・。)

まあ、6月がダメでも10月があるから、そのまま頑張ろう。よし。