教えるとき、
実は正確に教えない方がいいタイミングっていうのがあると思う。
たとえば初めて英語を習う小学生の子に、
「be動詞を今日はやろうか。
be動詞にはam, are, isがあってね、
でも過去形にはwasとwereがあるんだよ。
あっ過去分詞っていうのにはbeenっていうのもあるんだけど、原形はbeでね...」
って、
もうこの時点で英語嫌いな子が量産されてしまうだろう。
それよりは、最初は「I am」と「You are」しかこの世に存在しない、
ぐらいの狭さで教えて、
次のステージに進んだときに「ごめん、あれウソなんよね...
もうI amとYou areは完璧にできるようになってきたから、
もっとすごいやつ教えるね。」
っていう方がどんどん身につく気がする。
たぶん教える仕事をしてる人ってみんなそうだと思うんだけど、
この判断がけっこう難しい。
今日は「比較」の復習を一気にやる予定だけど、
あれって本来ものすごくシンプルなセクションなのに、
最後の方に出てくる「no more A than B」とかのせいで、
急激に「難しい雰囲気」を醸し出してしまっていると思う。
こういうのはいったん飛ばして、
基礎的な部分が身についたあたりで「実はね...」って追加で教えた方がいいのかなとも思うけど、
これは一長一短だろうなあ。
メンバーのみんなの様子とか、全ての要素を見極めて、コーチが判断すべきことなんだろうと思う。
どちらにせよ、文法は、
入試の配点は低いとはいえ、読解の基礎になることは間違いないし、
それにサクサクと解けるようになればかなり楽しい。
みんなも「楽しい」って思えるぐらいになれますように。
というわけで、雨だけど今夜も頑張ろう。