2014年11月25日火曜日

教えるときって


教えるとき、

実は正確に教えない方がいいタイミングっていうのがあると思う。








たとえば初めて英語を習う小学生の子に、

「be動詞を今日はやろうか。

be動詞にはam, are, isがあってね、

でも過去形にはwasとwereがあるんだよ。

あっ過去分詞っていうのにはbeenっていうのもあるんだけど、原形はbeでね...」

って、

もうこの時点で英語嫌いな子が量産されてしまうだろう。







それよりは、最初は「I am」と「You are」しかこの世に存在しない、

ぐらいの狭さで教えて、

次のステージに進んだときに「ごめん、あれウソなんよね... 

もうI amとYou areは完璧にできるようになってきたから、

もっとすごいやつ教えるね。」

っていう方がどんどん身につく気がする。







たぶん教える仕事をしてる人ってみんなそうだと思うんだけど、

この判断がけっこう難しい。

今日は「比較」の復習を一気にやる予定だけど、

あれって本来ものすごくシンプルなセクションなのに、

最後の方に出てくる「no more A than B」とかのせいで、

急激に「難しい雰囲気」を醸し出してしまっていると思う。

こういうのはいったん飛ばして、

基礎的な部分が身についたあたりで「実はね...」って追加で教えた方がいいのかなとも思うけど、

これは一長一短だろうなあ。

メンバーのみんなの様子とか、全ての要素を見極めて、コーチが判断すべきことなんだろうと思う。






どちらにせよ、文法は、

入試の配点は低いとはいえ、読解の基礎になることは間違いないし、

それにサクサクと解けるようになればかなり楽しい。

みんなも「楽しい」って思えるぐらいになれますように。

というわけで、雨だけど今夜も頑張ろう。