(5/27追記)
新傾向のリスニング問題に対応した、実戦問題集を作ってみました。
興味のある方は こちらの紹介ページ もご覧ください。
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前回のリスニング問題の分析に続いて、
今度は違う角度から、
2017年度入試から始まる、大阪府の新しい英語リスニング問題を眺めてみよう。
前回は「英検」と比較したけど、
今回はもっと直球で、過去の入試問題と比較してみる。
見にくかったら、画像をクリックして拡大してください。
紺色2本が、昨年度の前期&後期のリスニング問題。
オレンジ色が、2017年度から始まる英語入試のサンプル問題。
どちらも、単純に放送文の語数をカウントしたものだ。
(※質問文の語数は含まず。)
過去問を見てみると、ここ数年、ほとんど語数に変化はないことが分かる。
今回僕は改めてスクリプト(放送される文章)にも全て目を通したけど、
内容も、そんなに変化はない。
もう「型」が出来上がっていて、それを毎年少しずつ変形させているという感じだ。
それに対して、新しい英語入試の語数は、明らかに群を抜いている。
今までの約3倍の語数だから、やはり今までとは「異次元の試験」と考えなければならないと思う。
・・・ただ、新しい問題に詳しい人だったら、
「これって、2人のディスカッション(討論)を聞いて、その中身を英語で答えるっていう、
あの最後の問題の語数が半端ないからなんじゃないの?」
と思う人もいるだろう。
どういうことかというと・・・。
教育委員会が発表しているサンプル問題では、リスニングは
パートA~Cの3つに分かれている。
・パートAは、従来とあまり変わらない、会話文を聞く問題(6問)、
・パートBは、長めのスピーチを聞いて答える問題(スピーチ1つに対して、問題が2問)、
・そしてパートCが、ディスカッションを聞いて、内容を数十語の英語で答える問題。
そして、このパートCが凄まじいという話を前に書いたので、
このパートCの語数がすごすぎるだけなんじゃないの、と思われても仕方ない。
そこで、このグラフ。
サンプル問題の中身を、左からパートA、B、Cの順番に分割してみた。
こうしてみると、たしかにパートC(オレンジ色)の語数だけ、群を抜いている。
というか、このたった1問で、全体の50%を超えているというモンスター級の問題だ。(笑)
ただし、このオレンジ色を、仮に差し引いたとしても、それでも語数は過去問よりも多い。
パートBにしても、1つの文章だけで199語もある。
ここ数年の過去問で、1つの問題だけの語数は最長でも130語程度だったのと比べると、
ラスボスのパートCが最強なのは当然としても、
中ボス(?)のパートBも、かなりの強敵と思っておかないといけない。
ただし、前の記事で紹介したように、問題の難易度自体が激烈に難しいというわけではないので、
どちらかというと長めのリスニングに慣れる練習が必要という感じだ。
ちなみに、サンプル問題では、
パートAの会話文でも1問で88語の長さの問題もあり、
これは今までの入試であれば最終問題に配置されてもおかしくない語数だ。
つまり、過去問と語数の面から比較してみても、
新しい入試問題のリスニングは遥か上を行くレベルだということになる。
これも、明らかに将来のTOEFLにつなげる意図があるように思う(これについてはまた別の機会で書きたい)。
➡次の関連記事
教育委員会のウェブサイトが更新されている。
ちなみに、サンプル問題では、
パートAの会話文でも1問で88語の長さの問題もあり、
これは今までの入試であれば最終問題に配置されてもおかしくない語数だ。
つまり、過去問と語数の面から比較してみても、
新しい入試問題のリスニングは遥か上を行くレベルだということになる。
これも、明らかに将来のTOEFLにつなげる意図があるように思う(これについてはまた別の機会で書きたい)。
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