2014年11月28日金曜日
教育委員会のウェブサイトが更新されている。
(5/27追記)
新傾向のリスニング問題に対応した、実戦問題集を作ってみました。
興味のある方は こちらの紹介ページ もご覧ください。
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大阪府の、教育委員会のウェブサイトが更新されている。
「大阪府立高等学校の英語学力検査問題改革について」
というページは生き残っている。
もしかして「やっぱりこの問題だと難しすぎるから無しにします」とか宣言される可能性もゼロではないと思っていた(笑)ので、よかった。
というわけで、平成29年度入試【いまの中1】からは、国数英の3教科は、
学校別に入試問題が3パターンに分かれることになる。
ほかにも、
★大阪府は全国で唯一、「相対評価」で内申点をつけていたのが、
平成28年度入試【いまの中2】からは「絶対評価」に切り替わる。
★今までは中3の内申点だけが入試で使われていたのが、
中2・中1の成績も使われるようになる。
◆H28 年度選抜【いまの中2】
第 3 学年の評定のみ活用
◆H29 年度選抜【いまの中1】
第 3 学年・第 2 学年の評定を活用 ≪3 年:2 年 = 3:1≫
◆H30 年度選抜以降【いまの小6以下】
全学年の評定を活用 ≪3年:2年:1年 = 3:1:1≫
・・・など、システムが激変する。
大阪は特にシステムの変化が激しいので、
生徒のみんなだけじゃなくて、保護者のみなさん含めて、
ついていくのがかなり大変だろうなあと思う。
たとえば、いま中1の子が、
来年、この新しいシステムを知らないで
「まあまだ中2だし、学校のテストはそこそこでいっか~」とか言ってたら、
入試で痛い目に遭うことになる。
この前も、たまたま小6のお子さんがいる保護者の方と話していたら、
「まあこの子は勉強あんまり好きじゃないから、来年はのんびりさせようと思って・・・」と
話していた。
「えっ、でも、いま小6ってことは、
高校入試のとき、中1の成績も入試で使われますよ!」って伝えたら、
かなりびっくりしていた。
そりゃ、ふつう知らんよね・・・。
で。
もちろん僕が特に興味があるのは、
今の中1の子たちから始まる、新しい英語入試だ。
今までは「11月になったら最終決定します」みたいなことが教育委員会のウェブサイトに書かれていたんだけど、
その文字も消えているから、もうこの新型の英語入試でGOするということは決定だと思っていいだろう。
新しい入試では、
伝統的なリーディング(読み)問題よりも、
リスニング(聞き)・ライティング(書き)の比重が大幅に高くなる。
将来的には、最難校ではスピーキングのテストも加えてくるんじゃないかと思うけど、
それまでは、まずは
★従来のように、塾や学校で【リーディング】のスキルを倍速ぐらいで鍛えつつ、
★プラスして【リスニング】・【ライティング】のスキルを高めていく
ことが第一になるだろう。
➡次の関連記事
大阪の英語入試は、教科書の英単語だけでは足りなくなる??
2014年11月26日水曜日
ウォッチッチ
昨日、生徒の子たちが教えてくれて、
はじめて「妖怪ウォッチ」がポケモンみたいなものだということを理解した。
いや、このザックリした理解もなんか世代ギャップっぽくてイヤだけど...
僕はほとんどテレビを見ない(家に置いていない。置いていたら確実に何時間も見続けてしまう)ので、
あれがゲームだけじゃなくてアニメでもあるってことすら
よく分かってなかったんだけど、
昨日教えてもらって少し分かった。
最近の僕はカミまくりで、
「ここ、過去形になってるやん」と言おうとして
「過去形になってるニャン」みたいな発音をしてしまって、
「妖怪ウォッチやー」と突っ込まれたりしている。
僕が小学生のときは、ポケモン151匹を全部言えるかな、みたいな歌があったんだけど(ちなみに毎日「おはスタ」を見てから登校していた)、
妖怪ウォッチはどうなのって聞いたら、
なんかそういう感じでもないらしい。
奥が深い...
生徒のみんなに比べて、そういう種類の流行に疎いことは確実なので、
また教えてもらおう...。
2014年11月25日火曜日
教えるときって
教えるとき、
実は正確に教えない方がいいタイミングっていうのがあると思う。
たとえば初めて英語を習う小学生の子に、
「be動詞を今日はやろうか。
be動詞にはam, are, isがあってね、
でも過去形にはwasとwereがあるんだよ。
あっ過去分詞っていうのにはbeenっていうのもあるんだけど、原形はbeでね...」
って、
もうこの時点で英語嫌いな子が量産されてしまうだろう。
それよりは、最初は「I am」と「You are」しかこの世に存在しない、
ぐらいの狭さで教えて、
次のステージに進んだときに「ごめん、あれウソなんよね...
もうI amとYou areは完璧にできるようになってきたから、
もっとすごいやつ教えるね。」
っていう方がどんどん身につく気がする。
たぶん教える仕事をしてる人ってみんなそうだと思うんだけど、
この判断がけっこう難しい。
今日は「比較」の復習を一気にやる予定だけど、
あれって本来ものすごくシンプルなセクションなのに、
最後の方に出てくる「no more A than B」とかのせいで、
急激に「難しい雰囲気」を醸し出してしまっていると思う。
こういうのはいったん飛ばして、
基礎的な部分が身についたあたりで「実はね...」って追加で教えた方がいいのかなとも思うけど、
これは一長一短だろうなあ。
メンバーのみんなの様子とか、全ての要素を見極めて、コーチが判断すべきことなんだろうと思う。
どちらにせよ、文法は、
入試の配点は低いとはいえ、読解の基礎になることは間違いないし、
それにサクサクと解けるようになればかなり楽しい。
みんなも「楽しい」って思えるぐらいになれますように。
というわけで、雨だけど今夜も頑張ろう。
2014年11月24日月曜日
長文、そして、世界について知っているか。
英語のいわゆる「長文」に限らずなんだけど、
なにか文章を読むときに、
その子がすらすらと「読める」かどうかは、
★語彙があるか(いわゆるボキャブラリー、単語力。とりあえず「熟語」とかもここに含めておこう)
とか
★文法を理解しているか
がポイントだと一般には考えられていると思う。
だけど、僕が知っている調査によると、それだけじゃなくて、
★背景知識があるかどうか
もけっこう影響を与えることがわかっている。
一応、英語の試験って、どんな試験でも「特別な背景知識は不要」っていうスタンスをとるんだけど、
でもこの世界の出来事をテーマとして扱う以上、
どうしても最低限の背景知識はあった方がいい。
たとえば、
地球温暖化について知らない子が
「実は、二酸化炭素は、地球温暖化の原因ではないという説がある」という文章を読んだとする。
この文章を理解するには、
まず「一般的には、二酸化炭素が地球温暖化の原因として考えられている」っていう
前提を知っていないとキツイだろう。
そもそも「地球温暖化って?」というレベルだったら、
一文一文を「和訳する」ことはできたとしても、文章を「分かる」ことはない。
まして、
「二酸化炭素よりも、メタンの方が温暖化にとってはまずい」と言われたときに、
「え、メタン?それ、ポケモンのキャラ?」という感じだと、もう文章の途中で力尽きてしまうだろう。
(僕もメタンについて全く詳しくはないけど・・・。)
これを、背景知識といったり、物事を理解するときの枠組み(フレームワーク)と呼んだり、
まあ呼び方は自由だけど、
とにかくそういう知識があった方が有利なのは間違いない。
この前、高1のみんなの授業で扱った長文に、
「風邪」の話が出てきた。
なぜ人はウィルスに感染したときに、セキやクシャミをするのか。
簡単に言うと、
人間の体としてはウィルスを外に出そうとしていて、
逆にウィルスとしてはバシバシと拡散できるように人間にクシャミしてもらった方が好都合で・・・
みたいな話なのだが、
こういうちょっとした知識を知っていると、
「風邪薬を飲むと、セキやクシャミが出なくなって楽にはなるが、
それは人体のウィルスと戦う機能を止めてしまっているようなものだから、
実際の風邪の治りは遅くなってしまう」みたいなことが簡単に理解できるようになるだろう。
本当は、もっともっと背景知識を強化する時間をとってあげたいんだけど、
少なくとも高1の間は、強化すべき英語の基礎部分が多すぎて、なかなかその時間をとってあげられない。
でも、こういう興味深い英文で一緒にトレーニングすると、
英語力だけじゃなくて、自動的に背景知識も身について、一石二鳥だ。
こういうところは、
単語と例文しか載っていない単語帳では得られない利点だなあと、本当に感じる。
(※もちろんそういう単語帳にも、別の効用がちゃんとある。それは別の機会に。)
ま、あとは、こういう知識は知るだけで単純に楽しいし、
社会に出てからも突然役立ったりするから、そういう貢献もできていると嬉しい。
そろそろ期末テストの時期だけど、
学校のテストで出てくる英文法だけじゃなくて
(英文法だけでは入試は制覇できない ・・; )、
そういう「使える背景知識」もしっかり教えていってあげたいなと思う。
※とはいえ明日の授業は英文法バリバリでいくので、
みんな気を抜かないで来るようにね。(笑)
授業で言ってるように、高1の間に面倒な英文法をマスターするのがベスト!
2014年11月22日土曜日
Checkupと冬。
昨夜のブログがアップできてなかった...
---
今日の授業も盛りだくさんだったなー
「仮定法」ってところまで終わっているので、
英文法のうち、有名選手陣はだいたい終わった。
まだ中ボスレベルの英文法が待ち構えているけど、
英語の骨格部分は、ここまでに学んだことがベースになる。
遅れて入った子も補習でフォロー中なので、
そこで頑張ってみんなに追いついてほしいなあと期待している。
毎回、冒頭でCheckup Quizという確認テストをやるんだけど、
今日はみんなの調子があまり良くなさそうだったので、急遽、ここの答え合わせに1時間弱かけることにした。
先生っていう目線から見ると、
このテストの点数が、
例えば2〜30点とかだと大ショックだ。教え直さなきゃ...ということになる。(2〜30点ってことは実際ないけど。)
でも逆に、毎回みんなが100点でも実は困る。
みんなが100点をとれちゃうようなテストを解いてもらって、せっかくの貴重な時間を無駄にしてほしくもないからだ。
ベストは、満点の子もいつつ、合格点なんだけど何問かミスってしまったって子もいて、
その子は間違えたところを悔しがって、その場で何が何でも覚えてくれる雰囲気かなと思う。
高2からは、文法そのものよりも、
長文など、より実戦的なトレーニングが増えてくることになる。
だからこそ、高1の間にしっかり文法は頭に入れておいてあげたいなーと思う。
あと、少し体調が悪そうだったりするのが気になるなあ。
冬は風邪ウィルスが活発に襲ってくるので、みんなの体調が心配だ。
にしても、なんで入試は、そんな冬という時期にやるんだろう...
かわいそうだけど、
今のところそういうルールになっている以上、それに合わせて対策するしかない。
もしこのブログを見てくれていたら、
中3、高3のみんなも、頑張れ!
2014年11月19日水曜日
朝7:45に神戸。
今度の12/6(土)に、SATっていう、
アメリカ版のセンター試験みたいなテストを自分自身で受けに行くんだけど、
神戸の会場に朝7:45までに集合って...
まじ...? 早すぎない?
絶対フラフラだ...とにかく寝坊だけは絶対に避けないといけない。
国内の受験者が少ないので、
日本の試験会場が少なすぎるのが泣ける。
地方の子とかは、前日に泊り込みで受けに行くんじゃないだろうか。
TOEFL以上に、生の情報が少ないと思うので、ちゃんと教えてあげられるようにしておきたい。
にしても、油断してたなぁ...
チリにいる友だちに起こしてもらおうかな...時差が12時間あるから、向こうは普通に起きてる時間のはずだ。
LINEがある時代でよかった...。
2014年11月17日月曜日
becauseの使い方(中3&高校生むけ)
今日は軽めに、でも役立つ話を書こうかな。
中3の受験生、あと高校生でもやりがちなミス。
ライティングというか、英作文の問題で、
こんな風に書いてしまう子が本当に多い。
(×)
I love English. Because I can talk with people around the world.
これは・・・アウトだ。
「理由を書くときは、Becauseを使う」っていうのが頭の中にあって、ついこう書いてしまうんだと思う。
けど、
Because ~~~. だけで一文を終わらせることは無い。
細かい説明は省いて結論を言うと、上の2つの文は、1つの文にくっつけてしまえば解決だ。
I love English because I can talk with people around the world.
これ、たぶんやってしまっている人が多いと思うから、気をつけてみてね。
・・・オマケ・・・
ただし、リーディングの問題とかで、
【問題】 Why does Mary like tigers?
に対して
【答え】 Because they are strong.
みたいに書くのはセーフと思っていいだろう。
でもこれは例外的で、
自分で英作文でbecauseを使うときは、やっぱりこういう書き方はしない。
I like tigers because they are strong. って、一文にまとめてしまおう。
いきなりの、
役立つ英語コーナーでした。
2014年11月16日日曜日
人が機械にあわせる日
超英塾の話と、
新しい英語入試ネタ(for 中1のみんな)、TOEFLネタ、
あと雑談が入り混じって、
このブログがカオスな感じになってきている気が・・・
いつかそれぞれ分けるかもしれないけど、とりあえず現状はこのまま行きます。
今度、記事のラベルとかをちゃんと整理しよう。
----
で、今回はTOEFLなんだけど、
みんな、試験って人が採点するものだって思ってるよね。
「いや、マークシートは別でしょ?」
っていうのは、その通り。
マークシートは、あれは4択問題だったりするから、
機械でも採点ができる(というか、機械が最もミスなく採点ができて優秀だ)。
実際、大阪の高校入試でも、一時期、マークシートを導入しようかっていう議論が起きた。
(採点ミスが大量発生していることが判明したから。)
結局は人がつける方法で継続することに決まったんだけど、
東京では実験的にマークシートを導入するらしい。
(ちなみに・・・
去年受験した子たちが、みんな「紙がツルツルして書きにくかった」と言っていた。
大阪では、たぶん去年から、
採点ミスをなくすために答案用紙をコピーして、
そのコピーした用紙を複数の採点官が採点しているんだと思う。
その大量コピーに耐えられるように紙の質が良くなったのか、
それとも昔から紙の質は変わらないのかは謎だが(2年連続で高校受験する人はレアなので)、
とにかくコピーしても読み取れる字で書くことが大切みたいだ。
ただし「ツルツルしていて、消しゴムで消そうとしてもうまく消えなかった」という声も聞いたので、
筆圧が強すぎるっていうのも問題かもしれない。
※この辺りは推測です。正確な情報を知っている人がいたら教えてください。)
・・・で、ちょっと話を戻して・・・
「さすがに機械が採点するって言っても、マークシートみたいな選択肢の問題だけだよね」と思っていたら、実は大間違いだ。
ここで、TOEFLの話。
TOEFLのライティングは、1つのエッセイにつき、2人が5点満点で採点するんだけど、
その「2人」っていうのが、1人は人間、1人(?)はコンピュータなのだ。
つまり、人間の採点と、コンピュータの採点、これを合わせて、採点される。
e-raterっていう、TOEFLのライティング採点専用のシステムが開発されていて、
実際の試験で導入されている。
(実施側からすれば、人間の採点者を半分に減らせてコストダウンができる。)
案外、これを知らない人が多いんだけど、かなりすごいことだと思う。
当然、スペルミスとか文法ミス、語彙の多様性なんかを判定するには、コンピュータの方が数段優れているだろう。
それに、エッセイでよく出てくる表現、レベルの高い表現を豊富に使えているかどうかとか、
そのあたりまで判定できるらしい。
実際、アジア圏の熱心な受験生のなかには、
このe-raterから評価が高くなるような文章を丸覚えして打ち込むという猛者もかなりいるみたいだ。
(TOEFLのOfficial Guide、つまり公式問題集に、
「丸覚えするな、そんなのは採点者にすぐバレる」みたいなことが書かれているのも、
たぶんそういう事情なんだと思う。)
もちろん内容の適切さとかは人が評価してくれるわけだけど、
それでも、全体の採点のうち、半分近くはコンピュータによってなされている。
そして、こうなると、上に書いたように、
このコンピュータというか「システムの側に人間が合わせて」
対策するような人たちも当然出てくる。
つまり、人を感動させたり関心させるような文章よりも、
システムのアルゴリズム・設計にいかに沿った文章を書けるか、の方が
高く評価される時代が来ているともいえるかもしれない。
前に、自動翻訳機の登場で英語の先生は仕事がなくなるかも?みたいな話を書いたけど、
コンピュータの進化はとまらない。
TOEFLではそのうちスピーキングの試験も機械によって評価されるようになるだろう(実際に開発されている)し、
そうなると「書く」「話す」を含めた4技能の英語試験は格段にコストも採点時間も縮小されるから、
一気に日本でも導入が進むかもしれない。
(ここまで行くにはまだ10年強ぐらいはかかるだろうけど。)
「機械には創造的な仕事は無理」という意見は根強いし、僕も感情的にはすごく賛成したい。
けど一方で、「創造」を、
「いま存在している、既存のアイデアを新しく組み合わせること」ととらえれば、
そういう試行錯誤を超速でできるコンピュータこそ、
もしかして最も創造性に近いのかもしれない。
正直怖いけど、進んだ技術を戻すことはできないから、
それを受け入れて人間側が新しい生き方を模索していくことになるんだろうと思う。
機械と人間で計算速度を競っても仕方ないしね。
機械に負けない(というか、機械自身には味わうことのできない)分野で楽しく戦って生きていきたい。
・・・というわけで、とりあえずTOEFLを受けるときは、
スペルミスや文法ミスは100%の確率で発見されるので、気をつけよう。
まあ、いまどきスペルミスなんて、
入力してたらパソコンとかスマホがすぐ指摘してくれる時代なんだから、
試験のときもスペルチェック機能ぐらい導入してもいいじゃん、ケチケチせずに。という気さえするけど・・・
そうしたら、さすがに英語の試験にならないか・・・。
2014年11月15日土曜日
2014年11月14日金曜日
今日のホワイトボード。
今日もよく笑ったなー
「もし私が関ジャニズムに応募していたらなあ」って...
どんだけ関ジャニ好きなんだ。(笑)
あと、BOCってのも出てきた。
Bank of Chinaのことかと思いきや、
Bump of Chicken(バンプ)の略らしい。
勉強になる...。
「高校生の塾」と受験。
たまたま見かけたグラフなんだけど・・・
(出典: ベネッセ総合教育研究所)
この青い線が、塾に通っている子の割合を示している。
中3で59.4%だ。ってことは、中3になるとみんな半分以上が塾に通っている。
たぶん大阪は、これよりももっと高い割合になるんじゃないかと思う。
一方で、高1になると、16.5%に激減する。
・・・ちょっと減り過ぎじゃない?
中1でも36%の子が塾に通っているのに、高1になると、たったの16.5%。
でも、肌感覚っていうか、周りを見ていると、たしかにそういう感じはする。
中学生の方が盛んに塾に通っているイメージだ。
ただ、塾に通ってるってことは、
いわゆる「いい学校」に行きたいからという理由が大きいんじゃないかと思うのだが
(何が「いい学校」なのかっていう深刻な問題はひとまず置いておいて・・・)、
もしそうならば、
大学受験って、高校受験と同じく(もしかしてそれ以上に)重要だと思うんだけど、
なぜか高校生の方が塾に通っていないらしい。
僕は去年、縁があって、1年間だけ高3の子をみていた。
彼は学校で数学がほぼ0点に近いような点数をとったりしていて、
もう卒業すら危ういんじゃないってぐらいだったんだけど、
とにかく必死に勉強して(主に英語)、この4月から晴れて関大生になっている。
っていう彼が明日は一緒にビラ配りを手伝ってくれる。本当にありがたい。
合格してくれた時は泣いた。(これが、塾の先生っていう仕事の最高に幸せな瞬間の一つだと思う。)
・・・で、それはさておき、
彼は、卒業も危ういレベルだったけど、
最終的には、自分よりいい高校に行っていた友達を、ある意味、追い抜いたと思う。(この表現が適切かどうかは別にして。)
そういう例を見ていると、
「高校受験がゴールじゃなくて、高校生の間こそが勝負なんじゃないの」と思ってしまうんだけど、
この塾に通ってる子の割合を見る限り、そうでもないように見えるから不思議だ。
みんな、高校受験が終わった途端に、燃え尽きてしまうのかな・・・
「高校受験も終わったし、いったん高1は様子を見よう」っていう人が案外多いのかもしれない。
あとは中学の塾は自分の意志で通っていたわけではないとか、
あるいは、まさか最初から浪人覚悟とか・・・。
どちらにせよ不思議だ。
ところで、昨日は、韓国の修学能力試験(センター試験みたいなもの)だった。
ニュースで目にした人も多いだろう。
校門の前では後輩たちが垂れ幕をもって応援しているし、
親御さんたちは試験中、お寺で祈りをささげる。
遅刻しそうな子は、パトカーや白バイが送迎してくれるうえに、
リスニングの試験時間は、軍事訓練などもストップして、国中が静まり返る。
(写真の出典: The Huffington Post)
凄まじいよね。
一大イベントなんだけど、一発の試験で人生が決まってしまうみたいなところがあるらしくて(追試験などもない)、
かなりのプレッシャーらしい。
韓国人の友達に聞いたんだけど、
幼稚園の頃から受験向けの塾に通わせたり、家庭教師を招いてスパルタ教育したりする人もいるそうだ。
こういう「一本道しかない制度」だと、
とにかくそこからズレたときの不安、ストレスが半端ないから、
このシステムは、必ずしも子どもたちの幸せと直結するわけではないだろう。
どの学校に入っても、
絶対にそこで新しい人との出会いがあって、自分なりに道を切りひらいていくことになるから、
たとえ受験に失敗したとしても、それが人生の終わりなんてことは絶対にない。
だから、別に全員が全員、一生懸命 受験を頑張らないといけないとは思わない。
受験は、いろいろな生き方があるうちの、1つの戦い方にすぎない。
他の道で生きていくなら、それはそれで100%、OKだ。
ただし、もし受験っていう道を頑張ろうって決めたんだったら、
その子は頑張った方がいいと思うし(それは野球部の子が、野球部に入ったからには甲子園を目指して頑張るのと一緒だ)、
僕の仕事はそういう子(&もちろん、純粋に英語をできるようになりたいっていう子も)をサポートすることなんだろうな、って思う。
どちらにせよ、
中学生のときにせっかく頑張ったんだったら、
それを高校で無駄にさせてしまったら、本当にもったいない。
高校でさらに進化していきたい、っていう子を応援できる塾でありたいなと思う。
2014年11月13日木曜日
大阪府公立高校入試の英語改革 【その3】 ~リスニング問題(どれぐらい長くなる?)~
(5/27追記)
新傾向のリスニング問題に対応した、実戦問題集を作ってみました。
興味のある方は こちらの紹介ページ もご覧ください。
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前回のリスニング問題の分析に続いて、
今度は違う角度から、
2017年度入試から始まる、大阪府の新しい英語リスニング問題を眺めてみよう。
前回は「英検」と比較したけど、
今回はもっと直球で、過去の入試問題と比較してみる。
見にくかったら、画像をクリックして拡大してください。
紺色2本が、昨年度の前期&後期のリスニング問題。
オレンジ色が、2017年度から始まる英語入試のサンプル問題。
どちらも、単純に放送文の語数をカウントしたものだ。
(※質問文の語数は含まず。)
過去問を見てみると、ここ数年、ほとんど語数に変化はないことが分かる。
今回僕は改めてスクリプト(放送される文章)にも全て目を通したけど、
内容も、そんなに変化はない。
もう「型」が出来上がっていて、それを毎年少しずつ変形させているという感じだ。
それに対して、新しい英語入試の語数は、明らかに群を抜いている。
今までの約3倍の語数だから、やはり今までとは「異次元の試験」と考えなければならないと思う。
・・・ただ、新しい問題に詳しい人だったら、
「これって、2人のディスカッション(討論)を聞いて、その中身を英語で答えるっていう、
あの最後の問題の語数が半端ないからなんじゃないの?」
と思う人もいるだろう。
どういうことかというと・・・。
教育委員会が発表しているサンプル問題では、リスニングは
パートA~Cの3つに分かれている。
・パートAは、従来とあまり変わらない、会話文を聞く問題(6問)、
・パートBは、長めのスピーチを聞いて答える問題(スピーチ1つに対して、問題が2問)、
・そしてパートCが、ディスカッションを聞いて、内容を数十語の英語で答える問題。
そして、このパートCが凄まじいという話を前に書いたので、
このパートCの語数がすごすぎるだけなんじゃないの、と思われても仕方ない。
そこで、このグラフ。
サンプル問題の中身を、左からパートA、B、Cの順番に分割してみた。
こうしてみると、たしかにパートC(オレンジ色)の語数だけ、群を抜いている。
というか、このたった1問で、全体の50%を超えているというモンスター級の問題だ。(笑)
ただし、このオレンジ色を、仮に差し引いたとしても、それでも語数は過去問よりも多い。
パートBにしても、1つの文章だけで199語もある。
ここ数年の過去問で、1つの問題だけの語数は最長でも130語程度だったのと比べると、
ラスボスのパートCが最強なのは当然としても、
中ボス(?)のパートBも、かなりの強敵と思っておかないといけない。
ただし、前の記事で紹介したように、問題の難易度自体が激烈に難しいというわけではないので、
どちらかというと長めのリスニングに慣れる練習が必要という感じだ。
ちなみに、サンプル問題では、
パートAの会話文でも1問で88語の長さの問題もあり、
これは今までの入試であれば最終問題に配置されてもおかしくない語数だ。
つまり、過去問と語数の面から比較してみても、
新しい入試問題のリスニングは遥か上を行くレベルだということになる。
これも、明らかに将来のTOEFLにつなげる意図があるように思う(これについてはまた別の機会で書きたい)。
➡次の関連記事
教育委員会のウェブサイトが更新されている。
ちなみに、サンプル問題では、
パートAの会話文でも1問で88語の長さの問題もあり、
これは今までの入試であれば最終問題に配置されてもおかしくない語数だ。
つまり、過去問と語数の面から比較してみても、
新しい入試問題のリスニングは遥か上を行くレベルだということになる。
これも、明らかに将来のTOEFLにつなげる意図があるように思う(これについてはまた別の機会で書きたい)。
➡次の関連記事
教育委員会のウェブサイトが更新されている。
2014年11月9日日曜日
うるさい環境の方がラッキー?
パソコンが勝手にアップデートし始めて、一切使えない状態になってしまったので、
仕方なく、気分転換に英語のリーディング問題を解いていた。
すると、、、後ろの席で、かなりの大声で、大学生が話しはじめた。
まあ、昔だったら
「う、うるさすぎる...アンラッキーすぎて泣ける」
ぐらいだったんだけど、
今は
「やったーラッキー!」
だ。
とにかくうるさい環境でも集中できるスキルを身につけたい(というか、自分が身につけた上で、生徒のみんなに身につけ方を伝授したい)。
たぶん人によって反応する音の波長が違うような気がするのだが、
この大学生の声は僕の脳みそと完全に合わなくて、
とにかく集中できなくて焦った。
こんな環境で集中なんて可能なんだろうか...っていうぐらい。
いや、でも、可能なはずだ。と信じよう。
というわけで、「う、うるせーー!」という気持ちと、
「いいトレーニングになるわーどんどんしゃべって邪魔してくれー!」っていう気持ちと、
2つの感情が、わけの分からない共存をしていた。
前に書いたように、TOEFLの試験中は、周りがスピーキングで声を出していたり、
時間差で人がドアから出て行ったり、とにかくうるさい。
あの試験で結果を出そうと思ったら、
うるさい環境で力を発揮するスキルが絶対に必要だと思う。
普段から静かな自習室だけで勉強していたら、本番は実力の数割しか出せないと思う。
まあ、普通の入試はあそこまでうるさくはないけど、
少なくとも静かめの喫茶店とかファミレスで集中できないレベルだと、
本番の日、
となりの席の子が鼻水ズーズーいわせてたり、独り言がうるさいやつが周りにいた場合にかなりの打撃だ。
僕の大学入試のときは、リスニング中だけわざと紙をペラペラ音を立ててめくりまくるやつがいた。
あれはさすがに反則だと思うけど..((けど、放送中に手を挙げて試験官に相談する余裕なんか当然あるわけがなかった。)
ところで先月受けたTOEFLだけど、
まだ満点はとれていなかった。
こうなるとどうしても満点をとりたい!ので、また受けに行く予定だ。
もう少し待っててください。
ちなみに今も解いてたリーディングの問題は、
先月の試験では30点中29点だった。 ...ってことは、多分これ1問ぐらいミスってるんだよね、全部で42問あるうちで。
ちょっと恥ずかしい。
大学生のときも29だったから、このままだと成長してないことになってしまう...これは次は30点をとりたいなと思っている。
たとえうるさい部屋にあたってしまっても! だ。
今日はみんなの英検の面接も終わった。
試験後に連絡してくれた子もいて、
怖い先生だったから本当に緊張したとか、試験結果ヤバイかもとか、
とにかくけっこうなプレッシャーだったみたいだ。
でも、ってことは、確実に今日は新しい経験を積めて、成長できたってことでもあるよね。
頑張り尽くしたら、
結果は、もうあとは神のみぞ知る、だからね。って授業でも話したけど、その通り。
だから、結果発表までは、もうドーンと構えておこう。
まずはみんな、本当にお疲れ様。
おまけ。
日本のTOEFLの本は問題数が少ないので、
評判がよさそうだった韓国の参考書を買って勉強&分析している。
解説はハングルだから全く読めないけど、まあオッケー...。
2014年11月8日土曜日
模試の採点バイト
昔、東京に住んでいた頃、⚪︎⚪︎模試の採点バイトをやったことがある。(高校生ならだいたい知ってる、ものすごく有名な模試。)
新宿で(だったと思う)、ビルの一室に集合して、
スキャンされた答案を次々に採点していく。
大阪のみんなは五木模試とかで慣れてるかもしれないけど、
僕が高校生のときは紙の答案が返却されていたから、
まずそれにびっくりした。
まあ、パソコンで合計点を出すから、集計ミスはなくなるよね。
というわけで、赤ペンとかはなくて、
そのかわりマウスとキーボードでカチカチと採点していく。
慣れてくると、国語の数十文字の答案でも、1つ数秒ぐらいで点数が出せるようになる。
マシーンのように。
ってことは、
みんなが何分かかけて頑張って書いた答案も、
採点されるときは数秒で点数が決まる。
だから、一発で相手に伝わる答案じゃないと、
理不尽に減点されたり、バツされたりしうるっていう、
恐ろしい世界だ。
この採点バイトはいろいろ伝えたいエピソードがあるんだけど、
今は時間がないのでここまで...
また時間があるときに紹介しよう。
ちょっと思い出したので少しだけ書いてみた。
2014年11月7日金曜日
ホワイトボード
僕は高校生のとき、親にお願いして、部屋にホワイトボードを買ってもらった。
かなり大きいやつで、
壁に取り付けてもらった。
なんのためかっていうと、
ホワイトボードに書きまくって覚えるためだ。
それだけじゃない。
書きながら、しゃべりまくる。
しかも、独り言じゃない。
目の前に生徒の子がいるつもりになって、
授業をしているみたいな感じで、
解説しまくっていた。
あれは、かなり効果的だったと思う。
まず、机に座って黙って勉強するよりも格段に多くの五感を使う。
そのうえ、人に解説する風で話すから、
自分が理解していないところで必ず詰まる。
「うっ、ここ説明できないぞ」
っていうのがすぐに判定できる。
そして、黙って勉強するよりもストレスが溜まりにくい。
まあ、これは人によると思うんだけど、
おしゃべり好きな人にはけっこうオススメしたい勉強法だ。
ホワイトボードは買わなくてもいいかもしれないけど...
いま思えば、
小さい頃も先生ごっことかしてたし、
僕自身は先生って仕事にずっと憧れていたんだと思う。
いま、その仕事ができてかなり幸せだな。
今夜は高1のみんなと授業、
明日はまた泉陽でチラシ配りだ。
明日は京大生が手伝ってくれる。
こっちがまだ大学生、むこうが中学生だった頃からの付き合いだ。
僕より背が高くて、茶髪の男だ。
なんかスーツ着てくるとか言ってたけど、
そんな格好で来てホストと間違えられないかだけが心配だ。...そんなわけないか。
そして、この日曜は英検の面接。
みんなが楽しんで受けて来られますように...。
2014年11月4日火曜日
英検の面接。
次の日曜日が英検の面接だから、
今週は授業の前に、順番に面接の練習をしている。
自分が中学・高校で受けたときは、
ひたすらCDに合わせて1人で練習した記憶しかない。
(そういえば...高校生のときに準1級を受けたんだけど、そのとき一度だけ学校の先生に練習に付き合ってもらった記憶がある。)
でも、生徒のみんなには、できるだけ本番と同じように人を相手に練習してほしいと思って、
授業前に時間を当てることにした。
にしても、この面接って面白いね。
教える側になって改めて見てみると、新しいことがたくさん見えてくる。
たとえば学校のテストだと
英作文っていっても、文章をゆっくり組み立てればいいんだけど、
面接だと
「男性は箱を持ち上げています。」
って文章を即座に作ったり、
「私はボランティア活動には賛成です、なぜなら〜」
とすぐに返答したりしないといけない。
使う筋肉が違う感じだ。
紙のテスト v.s. 面接
って、
ウェイトリフティング v.s. 短距離走
みたいな比喩で話せそうな気がする。
「あー言いたいのに言えない!」っていうのが、
一番記憶に残りやすいんじゃないかな。
「持ち上げる」はliftという英語を使うんだ、というのは僕は面接の練習をしているときに覚えた。
あと、英検がTOEFLとかと違うのが、
話している間、目の前に人がいるってことだ。
たいていフォローしてくれる面接官が多いけど、
それでも、目の前にいる初対面の日本人といきなり英語でトーク
っていうのはなかなか普段ないシチュエーションだから、
これを突破していくと心臓が強くなりそうだなぁ。
...にしても...
英検の面接カードのイラストって、
僕の頃から変わってない気がする。
専属のイラストレーターのチームでもいるんだろうか...
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